FRONTEO、AI レビューツール「KIBIT Automator」の ヒートマップ機能を強化し、Quality Control の精度を向上

2022 年 1 月 26 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



FRONTEO、AI レビューツール「KIBIT Automator」の
ヒートマップ機能を強化し、Quality Control の精度を向上
40%速く、判断が間違った可能性が高い文書を発見


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下FRONTEO)はこ
の度、自社開発AI「KIBIT」を搭載した文書レビューツール「KIBIT Automator」における、主に
米国での訴訟・調査案件での品質管理に活用する機会の多かった「ヒートマップ機能」を強化
し、Quality Control(以下、QC)の精度を向上させることに成功したことをお知らせします。


米国の民事裁判における証拠開示手続き(ディスカバリ)では、膨大な文書の中から証拠とな
る文書を、限られた時間内で正確に見つけ出す必要があります。FRONTEOのAIを活用した文書
レビューツール「KIBIT Automator」は、既に米国・日本で運用が進んでおり、人によるレビュ
ーを必要とする文書量の削減や、1時間あたりのレビュー文書量を大幅にスピードアップするな
どの成果を上げています。規模の大きい案件ではレビューするドキュメントが多くなり、ドキュ
メントレビュアーを多く必要とします。これによってレビューの品質にばらつきが出やすくなる
ことから、QCの効率化が極めて重要となります。これを解消するために、ヒートマップの機能
が活用されています。


今回強化したヒートマップ機能は、AIと人の判断の整合性をチェックする、品質管理上の重要な
役割を担っています。調査では、AIがスコア付けした文書をレビュー担当者が優先度の高い順番で
チェックし、「関連性あり/関連性なし」を振り分ける一次レビューを行います。一次レビューの
終了後、ヒートマップ機能により、AIの判断とレビュー担当者の判断が乖離している文書を表示す
ることで、ランダムサンプリングによる抽出と比べて、約8倍の間違い検出率の精度を実現してい
ます。




図1:ヒートマップ機能-人がチェックした結果とAIの結果を比較
(赤色が濃いほど、人がレビューした結果とAIの判定に相違がある可能性が高いことを示す。)


今回の機能強化は、ヒートマップ機能のアルゴリズムをさらに最適化することにより、判断の乖
離や誤りがある文書をより早く網羅することができます。ある調査例では、2万件あまりの文書の




中から1,000件強の判断が間違った文書を見つける際、従来のヒートマップでは、間違いの80%を
見つけるために約6,000件の文書チェックが必要でした。これに対して新しいヒートマップ機能を
用いた際には、40%削減となる約3,500件の文書チェックのみで達成することができています。


この機能強化により、eディスカバリにおける文書レビュー作業のさらなる効率向上・作業担当
者の負荷軽減・費用削減に貢献します。


FRONTEOは、デジタルフォレンジック/eディスカバリのパイオニアとして、今後も不正調査
や訴訟支援の効率化に役立つソリューションの改良、開発に努めてまいります。


■KIBIT Automatorについて URL: https://legal.fronteo.com/products/kibit-automator/
「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示(ディスカバリ)の
中でも特に、eディスカバリ(電子証拠開示)における文書レビュー作業の効率向上、作業担当
者の負荷軽減、費用削減を目的として開発されたAIツールで、2019年3月にリリースされまし
た。ディスカバリで使われる調査手法を応用し、AIを活用して証拠資料である大容量の電子メー
ルや電子ファイルの審査・分析を行います。近年、日本国内の第三者委員会調査でもデジタルフォ
レンジック調査の重要なプロセスの一つとして活用され、企業に求められている、短期での情報
開示への対応も期待されます。


■KIBITについて URL: https://www.fronteo.com/products/kibit/
「KIBIT」は、専門家や業務熟練者が備える“暗黙知”を再現した独自の機械学習アルゴリズムを
用い、キーワードに頼らずテキストを解析する人工知能です。高い自然言語処理技術を持ち、少
量の教師データで短時間での高精度な解析が可能で、不正調査、知財戦略、技能伝承、危険予知
等の分野で業務の効率化・高度化に貢献しています。


■FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT」と「Concept
Encoder」、「LoocaCross」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な
情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、
企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジッ
ク調査」などのリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事
業を展開してきました。同事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分
野、ビジネスインテリジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AIを用
いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・
営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上
場。2021年1月第一種医療機器製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同9月管
理医療機器販売業を届出(届出番号:3港み生機器第120号)。資本金2,973,975千円(2021
年3月31日現在)。


※FRONTEO、KIBIT、conceptencoderはFRONTEOの日本における登録商標です。




<報道関係者のお問合せ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com





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