企業の技能伝承を支援するKIBIT版RAG搭載AIシステム「匠KIBIT零」をリリース 独自アルゴリズムで最適解を提示、オンプレミスにも対応

2024 年 3 月 28 日

報道資料
株式会社 FRONTEO


企業の技能伝承を支援する KIBIT 版 RAG 搭載
AI システム「匠 KIBIT 零」をリリース

独自アルゴリズムで最適解を提示、オンプレミスにも対応


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)
は、AIを活用して企業の知見や技能の伝承を支援するAIシステム「匠KIBIT零(タクミキビッ
トゼロ)」(https://kibit.fronteo.com/products/takumi-kibit-zero/)の提供を開始した
ことをお知らせします。


匠KIBIT零は、製造業、建設業、研究・開発系企業などの固有の知識や知見、匠=熟練技術
者の持つ技能やノウハウを蓄積し、独自のデータベースとして活用可能とする、ナレッジシ
ェアAIシステムです。現場スタッフなどが、業務に関わる技術や知見などについて質問を入
力すると、AIがデータベースから適切な対処方法や知識を迅速に抽出・回答します。さら
に、問題解決に該当する適切な内容がデータベースに存在しない場合は、AIが有識者を選定
して回答を依頼し、回答作成後、データベースへの情報追加と質問者への通知を行います。




自社開発AI「KIBIT(キビット)」独自の自然言語処理アルゴリズムにより、時代や部署
によって形式の異なる非構造化(未整理)データを解析できることに加え、概念検索*1を用い
て、類似性・関連性の高い内容を的確に検出します。また、RAG*2機能によって、生成AIを
搭載したQ&Aシステムで課題とされるハルシネーション*3のリスクを回避し、信頼性のある
最適解を導きます。
*1 自然言語処理において、情報を内容の類似性・関連性に基づき検索する手法。特定の文字列やキーワー
ドを含まない情報、表記ゆれや特殊用語を含む情報でも検出することができる。
*2 Retrieval Augmented Generation(検索拡張生成)。大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成
に、別の外部情報から取得した検索結果を組み合わせ、回答精度や信頼性を向上させる技術。
*3 AIが事実に基づかない情報や、実際には存在しない情報を自動生成することにより、誤った回答が提示
される現象。



運用イメージ




【匠KIBIT零の特徴】


1. 大量のデータに対応可能。独自のアルゴリズムを用いた概念検索で迅速に最適解を提示
独自の自然言語処理アルゴリズムにより、非構造化データの取り扱いやドキュメント検索
が可能。優れた処理性能により、企業の蓄積する数十万件の大量データや数十年分の情報も
カバーできます。一方、データが少ない場合でも、概念検索により、類似性・関連性の高い
内容を的確に検出します。


2. クローズド環境で門外不出の機密情報を守る、安心のオンプレミス対応
KIBITの概念検索機能は、オンプレミスのクローズド環境での利用が可能。機密・機微情報
の漏洩リスクを低減します。ユーザー企業の社内システムとAPI*4で連携し、自社で契約をし
ている生成AIの機能を活用することも可能です(オンプレミスからアクセス可能な場合)。
*4 Application Programming Interface。複数の異なるアプリケーションやシステムをつなぎ、情報のや
りとりを可能とする手法。



3. 各業界のデータ構成の特性を熟知したスタッフが伴走し、運用をサポート
各業界の保有データの特性を熟知したスタッフが、ユーザー企業ごとの状況を踏まえプラ
ンニングから導入後の活用まで伴走してサポート。これまで有効利用できていなかった社内
の未整理データ(非構造化データ)を、知の共有財として活用できるよう支援します。


厚生労働省「令和4年度 能力開発基本調査」では、国内の企業・事業所と労働者の能力開
発の実態について、「能力開発や人材育成に関する問題がある」と回答する事業所が80.2%
に上っています1)。問題点の内訳(複数回答)としては、「指導する人材が不足している」が
58.5%で最多、次いで「人材育成しても辞めてしまう」50.8%、「人材育成を行う時間がな
い」45.3%、などの回答が多く、効果的な知見・技術の伝承に苦慮している実情がうかがえ
ます1)。匠KIBIT零は、熟練者個人の暗黙知や属人化されているナレッジを、企業の財産とし
て蓄積共有し、生産性向上や事業永続性の確保に貢献します。


本件単独による業績への影響は軽微です。


1) 厚生労働省:令和4年度 能力開発基本調査, 調査結果の概要, 2023年6月30日公表,
https://www.mhlw.go.jp/content/11801500/001111383.pdf




■FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」を用いた多様なAIソリューション
とサービスを提供するデータ解析企業です。「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さな
いソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量
のテキストデータや複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキス
パートの高度な判断を支援する自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしてい
ます。リーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAI、経済安全保障
の各領域で事業を展開し、さまざまな企業の課題や社会課題の解決に貢献しています。2003
年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台
湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金
3,042,317千円(2023年3月31日時点)。


※FRONTEO、KIBITはFRONTEOの日本における登録商標です。



<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
pr_contact@fronteo.com


<ビジネスインテリジェンス事業に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO ビジネスインテリジェンス事業本部
https://kibit.fronteo.com/contact/

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