新規AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」事業を開始

2023 年 7 月 12 日
報道資料
株式会社 FRONTEO


新規 AI 創薬支援サービス
「Drug Discovery AI Factory」事業を開始
AI と創薬研究者が融合し、標的探索・仮説生成をはじめとする
顧客ニーズに対応、創薬研究の大幅な効率化・加速化・成功確率向上を支援



株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)
は、ライフサイエンスAI領域において、新たな創薬支援サービス「Drug Discovery AI
Factory」事業を開始することを発表します。


AIと創薬の豊富な知見を持つ当社の研究開発チームは、自社開発のAIエンジン「KIBIT(読
み:キビット)」ならびにアプリケーションを駆使する解析手法「Drug Discovery Best
Known Method(DD-BKM)」を確立しました。これは、重複差分解析やVirtual
Experiments、多面的解析(いずれも特許出願中)などの革新的でオリジナリティの高い解析手
法により、論文情報や、疾患に関わる遺伝子ネットワーク情報を基に、AIと研究者が、論文など
で未報告の情報も含めた新規性の高い創薬標的の選定や評価、その仮説の生成などを行うもので
す。この度、同サービスの手法と提供体制が整い、また主要な手法に関する特許出願が完了した
ことから、本事業を本格的に開始することとなりました。





医薬品の研究開発においては、開発初期段階で有望と見られた標的分子のうち、実際に医薬品
の製品化に至るのはわずか2万~3万分の1であり、10~15年の開発期間と約1000億円の開発費
用を要することが課題となっています。さらに近年は、研究開発の高度化・難化を背景に、製薬
企業は有望なシーズの確保や投資リスク分散のため、アカデミアやベンチャー企業との連携など
を積極的に進めています。


創薬支援ビジネスの市場規模は2026年に314億米ドル1)(約4.1兆円*)に上ると推計され、
特に、革新的新薬の開発に向けた研究の最上流であり、創薬の成功率に大きな影響を与える標的
選定/評価の市場規模は70.8億米ドル1)(約9200億円*)に達すると予測されています。半面、
厚生労働省は、医薬品開発におけるAI活用が推進される中、この標的選定のプロセスにおいては
AIの活用が進んでいないことを課題視しています2)。




Drug Discovery AI Factory事業では、この標的選定/評価にかかる仮説生成においてイノベー
ションをもたらす新しい創薬支援サービスです。大手製薬企業や国際的研究機関で培った豊富な
創薬経験とAIに対する深い理解を併せ持つ創薬研究者は、KIBITやAIアプリケーションを駆使し
て、高い新規性・高スループット・高カバレッジを達成し、顧客の創薬研究の効率化・加速化・
成功確率向上に貢献する解析と提案を継続的に行います。標的分子・バイオマーカー探索やメカ
ニズム解明、新たな適応症の提案、シーズの評価などの多様な顧客ニーズに対し、革新的なソ
リューションを短期間で提供します。


本事業をリードする、Drug Discovery AI Factory Executive Officerの豊柴 博義は次のよう
にコメントしています。
「創薬研究において、標的分子の候補を正確に絞り込むためのプロセスには、未だ効率化の手立



ては確立しておらず、研究者の個別の努力に依存しているのが現状です。長年、製薬企業で創薬
研究に携わる中で、この点は大きな課題だと感じていました。FRONTEOで開発したライフサイ
エンス領域に特化したAIアルゴリズムやアプリケーション、解析手法は、この課題を解決する革
新的なものであると考えています。創薬の豊富な経験を持つ研究者らとともに、科学的アプロー
チによる解析をソリューションの提供を行う機能とノウハウ、体制が整い、本事業をスタートで
きることを嬉しく思います」


FRONTEOは、今後もAIソリューションや解析技術の研究開発と提供を通じ、創薬研究・事業
の発展と医療の質向上に貢献してまいります。


1) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003057.000071640.html
2) https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000926770.pdf


*1米ドル=130 円で計算




■FRONTEO について URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自社開発 AI エンジン「KIBIT(読み:キビット)」を用いた多様な AI ソリューション
とサービスを提供するデータ解析企業です。「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリュー
ションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量のテキストデータや
複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキスパートの高度な判断を支援す
る自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしています。リーガルテック AI、ビジネスイ
ンテリジェンス、ライフサイエンス AI、経済安全保障の各領域で事業を展開し、さまざまな企業の課
題や社会課題の解決に貢献しています。2003 年 8 月創業、2007 年 6 月 26 日東証マザーズ(現:東
証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管
理医療機器販売業届出。資本金 3,042,317 千円(2023 年 3 月 31 日時点)。


※FRONTEO、KIBITはFRONTEOの日本における登録商標です。



<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com

<ライフサイエンス AI 事業に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO ライフサイエンス AI 事業本部
https://lifescience.fronteo.com/contact





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