2022年HIS夏休み旅行予約動向

NEWS RELEASE 2022/06/16




2022 年夏休み旅行予約動向
➖ リベンジ旅行で国内旅行はコロナ禍前の 9 割弱まで回復 ➖


株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区 以下、HIS)は、夏休み期間(2022 年 7 月 21 日~8 月 31
日)の予約状況から、旅行動向について下記の通りまとめました。




調査日:2022 年 6 月 13 日(前年同日比)
調査対象:HIS にて対象出発日の旅行をお申込みの方
対象出発日:2022 年 7 月 21 日~8 月 31 日
対象商品:パッケージツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(海外旅行のみ)

【海外旅行】

<市場環境>
世界の動きとしては、ヨーロッパ、北米が先行し旅行需要の回復がみられます。国際線の座席供給数においても、コロナ禍
前の 2019 年と比較し、西ヨーロッパ(89.2%)、北米(83.2%)は、9 割近く回復しております。(出典:OAG
Aviation Worldwide / 2022 年 5 月 30 日時点)多くの国が旅行制限の緩和や解除により、今後も引き続き、渡航
の需要は拡大するとみられます。しかしながら、日本を含む東アジア(13.1%)は、引き続き一部制限が続いていることから、
各国の回復速度より遅れが生じております。

HIS 夏休み海外旅行 予約者数ランキング
旅行先 旅行先
順位 順位
(前年の順位) (前年の順位)

1位 ホノルル(1 位) 6位 パリ(9 位)
2位 バンコク(8 位) 7位 シンガポール(-位)
3位 ソウル(4 位) 8位 グアム(-位)
4位 ロンドン(13 位) 9位 バンクーバー(-位)
5位 マニラ(5 位) 10 位 ロサンゼルス(7 位)
※前年の順位は 20 位以上の渡航先のみ記載

<総観>
海外旅行は前年同日比で 2,191.1%(約 22 倍)。日本では昨年、入国制限や緊急事態宣言下にあったことから、
レジャー渡航はほぼなく、法人渡航や外国籍の方を中心とした帰省など、限られた方がご利用されておりました。今年は、水
際対策緩和後の初の夏休みということもあり、レジャー目的での渡航者が多く占めておりますが、引き続き減便などの影響も
あり、予約者数はコロナ禍前の 2019 年の 1 割程度にとどまっております。
平均単価は 21 万 3,600 円(前年比 132.5%)。単価上昇の要因として、今年はラグジュアリーなご旅行を好まれる
傾向があり、数年間控えていた海外旅行がようやく可能になった心理的欲求から、高サービスやクオリティを希望する方が多く
みられます。そこに加え、欧米への需要が高いことから、原油価格高騰による燃油サーチャージ値上がりや便数の減少による
飛行機の座席が取りづらい環境も一部影響しております。
NEWS RELEASE 2022/06/16


また、レジャーのみならず、出張など法人渡航が急回復しております。クライシス後の回復の動きとしては、通常、レジャー需
要の後に法人渡航の再開であったのに対し、今回はレジャーと同じタイミングで需要が回復してきているのが特徴です。

<ランキングのレビュー>
予約者数 1 位はハワイ。繁忙期の人気旅先としては不動であり、HIS での
夏の海外旅行の予約者数の実に 20%を占めました。年間を通して温暖な気
候と日本語対応の環境が整っているなど、小さなお子様連れの家族旅行や初
めての海外旅行の方も選びやすい旅先です。HIS ではハワイツアーを 5 月 1 日
出発分より再開しており、レジャーのみならず、コロナ禍で控えていたハネムーン
のご利用も多くいらっしゃいます。6 月 12 日以降、入国に際する PCR 検査に
よる陰性証明の提出が不要になり、さらに渡航しやすい旅先となりました。2 位
にはバンコクがランクインしました。タイもハワイ同様、ワクチン接種証明書が提出
できれば渡航前の PCR 検査が不要であり、アジア地区でも観光客の受け入れに積極的で、規制緩和を段階的に進めてお
ります。3 位にはソウルがランクインしました。韓国は観光客の受け入れを再開した 6 月以降、問合せが増加しております。現
在、日本からの入国には観光ビザの取得が必要となっており、出発日ごとに決められた期間で大使館または領事館に申請す
る必要があります。コロナ禍前のように、間際での出発は難しいものの、ビザ取得まで余裕をもった夏以降のご旅行が検討さ
れています。HIS では韓国ツアーを 8 月 1 日出発分より催行再開いたします。
ランキング内に長距離路線が 4 ヶ国入っており、直近のニュースとしても大きく取り上げられた燃油サーチャージの値上がりに
よる価格高騰についても、消費マインドを大きく押し下げる要因には至っていないことが分かりました。燃油サーチャージについ
ては、日系航空会社が 8 月~9 月発券分の引き上げを発表しており、過去最高水準の価格となります。7 月末には再び
航空券の駆け込み需要が予想されますが、例年混み合うハイシーズンとなりますので、お早目のご購入をお薦めいたします。

HIS 夏休み海外旅行 出発日ランキング
順位 出発日

1位 8 月 11 日(木・祝)
2位 8 月 6 日(土)
3位 8 月 2 日(火)
4位 8 月 10 日(水)
5位 8 月 5 日(金)
出国のピークは祝日「山の日」の 8 月 11 日で、お盆(8 月 13 日~16 日)に絡めた休暇でのご利用が想定されます。
以降は均等に出発日が分散しております。

【国内旅行】

<市場環境>
全日本空輸は 7~8 月の羽田空港発着便を全便運航することを発表しており、国内線全路線の運航率においてもコロ
ナ禍前の約 95%まで回復予定です。日本航空も同様に減便を縮小、スカイマークも全便運航を予定しており、夏に向けて
国内線の正常化の動きが見られます。既に開始している県民割は、対象者の居住地域が近県に拡大したこともあり多くの
反響がありました。感染状況を踏まえた上で、7 月前半より対象居住地域を全国へ拡大する政府の方針も発表され、また、
Go To トラベルの再開も検討されており、更なる旅行需要の活況が見込まれます。

HIS 夏休み国内旅行 予約者数ランキング
旅行先
順位 前年比
(前年の順位)

1位 沖縄県(1 位) 417.4%
2位 北海道(2 位) 620.5%
3位 長崎県(5 位) 660.9%
4位 大阪府(7 位) 2,002.9%
5位 福岡県(4 位) 472.5%
NEWS RELEASE 2022/06/16



<総評>
国内旅行は前年同日比で 486.4%。全 47 都道府県のうち約 9 割が前年を上回る予約者数となっており、日本全国
での旅行市場の回復が急速に進んでおります。コロナ禍前の 2019 年と比較すると 9 割弱まで戻ってきており、近距離旅行
から遠距離旅行まで、幅広い旅先への需要が伺えます。
平均単価は 79,500 円(前年比 92.1%)。緊急事態宣言下において減便されていた前年より、便数の戻りによる飛
行機の座席が取りやすくなったことや LCC の運航が再開したことなどが影響していると考えられます。

<ランキングのレビュー>
予約者数 1 位は沖縄県。内訳としては、75%が本島、続いて 15%が宮古
島、8%が石垣島をご予約されております。レンタカーの供給不足が課題として
ございましたが、引き続き、レンタカー会社によってはお盆など需要が集中する日
付の予約が取りづらい傾向にあります。夏の沖縄旅行を検討されている方は、
お早目にご予約いただくことをお薦めいたします。沖縄市では、8 月 21 日、22
日に「沖縄全島エイサーまつり」が 3 年ぶりに開催されることが発表されており、
力強く躍動する伝統芸能を楽しむことができます。2 位には北海道がランクイン
しました。内訳としては、札幌が 90%を占めており、根強い人気が伺えます。日
中は 25℃を超える夏日もございますが、平均気温は 21~22℃と 1 年を通して最も過ごしやすく、円山動物園や白い恋人
パークなど、小さなお子様連れでも楽しむことができる家族旅行におすすめの旅先です。3 位には長崎県がランクインしました。
長崎県は夜景の美しさでも有名で、稲佐山山頂展望台(長崎市)や鍋冠山公園展望台(長崎市)、ハウステンボス
(佐世保市)などが人気の夜景スポットとして挙げられます。夏休み期間中は、夜間の気温が高いため軽装で楽しむことが
でき、風が少なく写真撮影もしやすい環境です。

HIS 夏休み国内旅行 出発日ランキング
順位 出発日

1位 7 月 21 日(木)
2位 7 月 24 日(日)
3位 8 月 17 日(水)
4位 8 月 21 日(日)
5位 7 月 31 日(日)
国内旅行の人気出発日は夏休み初日が一番人気となりました。週末に絡めた出発日だけでなく、お手頃な金額で楽し
める週半ばのご予約も多く、様々な様相となっております。

<まとめ>
新型コロナウイルスの感染拡大により断念していた旅行を実現させる「リベンジ旅行」という用語が話題になるなど、国内旅
行は活況を迎えております。海外旅行においては、ウクライナ情勢などの地政学リスクや、円安、原油高騰による燃油サーチ
ャージの値上がりをはじめとする経済環境など、旅行を取り巻く環境はときに左右されますが、旅を楽しみたいという欲求は変
わりません。人と人が出会い、時間を共有し、その土地の素晴らしさを知り互いの理解を深め、地域の活性化にも寄与できる、
旅には大きな力があると思います。ふたたび、旅のちからを 1 人でも多くの方に実感いただき人生に新たな気づきを得ていただ
けるよう、HIS では引き続き旅の素晴らしさをご提案していきたいと考えております。



注意:記載の出入国条件は 2022 年 6 月 16 日現在のものです。
HIS 夏休み・お盆旅行特集 https://www.his-j.com/season/summer/
HIS 渡航情報まとめサイト https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/info/top/


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