日本通信、ドコモ網とソフトバンク網での「2SIMルータ」を発表

2015 年 12 月 1 日
各 位
東京都港区虎ノ門四丁目1番 28 号
日本通信株式会社
代表取締役社長 福田 尚久
(コード番号:9424)
問合せ先 代表取締役常務 片山 美紀
電話 03-5776-1700



日本通信、ドコモ網とソフトバンク網での「2SIM ルータ」を発表

日本通信株式会社(以下、
「当社」という)は、本日、当社のデュアルネットワーク戦略を実現する新
製品第一弾「2SIM ルータ(トゥー・シム・ルータ)
」を発売しました。2SIM ルータは、ドコモ網を主
回線、ソフトバンク網を副回線として使うことで、主回線に何らかの障害が発生した場合、副回線に切
り替わって通信を継続します。
単独回線での通信に比較して飛躍的に信頼性を高めた通信サービスです。


IoT(モノのインターネット)や M2M 用途の無線通信サービスのニーズが急速に高まる中、当社が
セキュリティの先進国である米国において ATM 向けに実績を誇る無線専用線(当社の特許技術を利用)
が多数の引き合いを受けています。センサーネットワークとして現場の情報を収集することが主眼だっ
た M2M 利用から、収集した情報、いわゆるビッグデータを活用して現場の機器類をコントロールする
利用に移りつつあります。モノを確実にコントロールする必要性が高まるほど、通信の信頼性への需要
も高まるのです。


以上のような背景から、セキュアかつ信頼できる無線通信サービスの要求を満たすデュアルネットワ
ークの 2SIM ルータを発売しました。


2SIM ルータは、基本的にはエンド・トゥ・エンドの通信サービスとして疎通確認を行いながら動作
し、所定の疎通確認が取れない場合には副回線に自動的に切り替わり、予め設定してある切替ロジック
に基づき主回線に復帰します。主回線から副回線、及びその逆の切替は、使用目的に即して様々なロジ
ックをリモートでプログラムできる柔軟性を備えています。


また、IoT 利用にあたっては、主体的利用者が自ら、あるいはシステムインテグレータを通してサー
ビス全体のシステムを構築するケースが大半になっています。そのため、2SIM ルータが司っている通
信状況を API として提供してほしいとのニーズが高く、当社はそのニーズに対しても積極的にお応えし
ていきます。


今日、日本においては ISDN 回線が約 350 万回線、法人向け専用線が約 140 万回線稼働しています。
これらの合計 490 万回線が 2SIM ルータの当初のターゲットになりますが、昨今の IoT への様々な業界
の取り組みを受け、既存の 490 万回線に加えて、はるかに大きな新規需要を見込んでおり、当社はパー
トナー企業と共に積極的な市場開拓を進めていきます。


デュアルネットワークサービスの想定価格は主回線及び副回線を、無線専用線として使う場合や、デ
ータ量等に応じる場合他、柔軟な料金体系としてパートナー企業を通してご提供します。


2SIM ルータの発売にあたり、当社代表取締役社長 福田尚久は、次のように語っています。
「企業のサイバーセキュリティへの関心、IoT への取り組みという二つの要素が、当社が米国で実績の
ある無線専用線へのニーズを急速に高めています。 Secure
無線専用線に2SIMルータを合わせることで、
& Reliable(セキュアで信頼できる)なソリューションを提供できることを嬉しく思います。来春には、
「2Module ルータ(トゥー・モジュール・ルータ)、これは2つの通信機を内蔵し、99.999%の稼働率

を達成する新製品ですが、これを投入することで、お客様のニーズに合わせたデュアル・ネットワーク・
ソリューションをお選びいただけるようになります。ご期待ください。



■日本通信について
日本通信は 1996 年5月 24 日、モバイルが実現する次世代インターネットの可能性と産業構造に目を向け設立され
ました。当社ビジネスモデルはのちに MVNO と命名され、2009 年3月、総務省の携帯市場のオープン政策のもと
NTT ドコモとの相互接続を実現しました。特許技術のネットワークセキュリティ、ネットワークを効率的に運用する先
端技術やリアルタイムの認証技術、さらには MVNO ルールメーカ、世界初のモバイルインテグレータとしての強い
技術ビジョンと高い遂行力によって、ユニークな通信サービスをつくりだしています。東京、米国コロラド州およびジョ
ージア州に拠点を置き、東京証券取引所市場第一部に上場(証券コード:9424)しています。

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