2023年6月期スタートにあたり振り返りと今後の戦略

2022 年 7 月 7 日
株式会社スマートバリュー



2023 年 6 月期スタートにあたり、振り返りと今後の戦略
着実な SaaS 事業の MRR 伸長をベースにスマートシティの社会実装に関する

投資および賃金増などを吸収して業績の改善を推進

株式会社スマートバリュー(本社:大阪府大阪市、取締役兼代表執行役社長:渋谷 順、
以下:当社)では、2022 年 6 月期(第 75 期)を終え、2023 年6月期(第 76 期)がスター
トを切りました。
年度初めにあたり、定性的な視点中心に第 75 期の振り返りと今後に向けた戦略などを整
理してご報告申し上げます。



1.2022 年6月期(第 75 期)振り返り


・業績の改善
売上高と経常利益の推移
(単位:百万円)
2021/6 期(第 74 期) 2022/6 期(第 75 期)
※連結会計年度 ※第 3 四半期
連結累計期間
売上高 3,446 2,900
経常利益 ▲580 50


・MRR の着実な積み上げ
第 73 期・第 74 期・第 75 期 3 か年共に 3 月末で比較した MRR 額推移
(単位:千円)
2020/6 期(第 73 期) 2021/6 期(第 74 期) 2022/6 期(第 75 期)
3 月末時点 3 月末時点 3 月末時点
MRR 85,628 94,792 114,057
(前年同月比 121%) (前年同月比 110%) (前年同月比 120%)
※MRR:月次経常収益。クラウドサービスにおける月額での固定収入額
・自治体 DX の本格化を控え、自治体向けクラウドサービスを強化
オープンガバメントにおける“透明性”を推進する地域情報プラットフォーム「SMART L-
Gov」
、住民と自治体をオンラインでつなぎ“参加・連携”を促すオンライン行政プラットフ
ォーム「GaaS」スマートシティ スマートエリア向けデータ利活用基盤
、 ・ 「Open-gov Platform」
の3つのプラットフォームによって構成される「ガブクラ」で、スマートバリューは持続的
かつ民主的なまちづくりを推進します。




※2021 年 11 月に自治体向け CMS サービスの提供において公正取引委員会の調査を受けて
おりましたが、2022 年6月には当社が提出した確約計画について公正取引委員会の認定
を受けて、調査は終了しております。本調査における業績への影響はございません。


・EV カーシェアプラットフォームの提供など大きな時代の転換点に立つモビリ
ティ業界に新たなサービスを創造
スマートバリューは自社が開発、運営しているテスラ API とも連携可能なモビリティ
のシェアリングプラットフォーム「Kuruma Base(クルマベース)※」の提供を推進して
おり、3 月には北海道電力株式会社における EV カーシェアリングの実証実験として提供
開始、4 月には株式会社 EXKey でのハイエンド EV カーシェアリングとして採用頂きまし
た。EV が、単に再生可能エネルギー電気を蓄電するなどの電源としてだけではなく、広
く地域住民や観光客などにも活用を促していくものと捉え、地域における移動に関する
課題の解決や、まちづくりの要素の一つとして積極的に推進してまいります。


※Kuruma Base は、カーシェアリング事業者など、クルマのサービス化の事業を行ってい
る事業者向けのプラットフォームサービスです。アプリから会員登録、予約、利用、決済
まで、EV カーシェアリングを利用するまでに必要な機能をすべて取り揃えています。
2.今後の戦略
・SaaS 事業の深耕
現在当社事業の根幹をなす SaaS 事業の更なる深耕を進めます。
【SaaS 事業一覧】




・ガブクラの推進
本年リリースしました自治体向け CLOUD SUITE「ガブクラ」の積極展開を進めます。

SMART L-Gov CMS 利用中の大阪府泉佐野市への GaaS 導入が決定
大阪府泉佐野市では既に“SMART L-Gov”上でホームページを管理しており、利用者目線
に沿ったサービスで誰もが欲しい情報を簡単に探せるだけでなく、職員様の運用負荷削減
にも繋げています。また“SMART L-Gov”とデータ連携する“GaaS” (政府のオンラインサ
ービス共通基盤も連携)の導入も決定しており、役所に訪れずとも手続きができることに
加え、行政課題である申請・手続き情報などの重複管理が大幅に改善されることが期待で
きます。2022 年中のリリースを目指しています。

当社では引き続きマイナンバーカードやマイナポータルの利活用機会を増やすと同時に、
政府が掲げる自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画の実現を推進しま
す。
・スマートシティの社会実装をさらに推進
神戸市プロジェクトは 2024 年度のローンチに向けて準備を急ピッチで進めています。
また同じタイミングで街びらきが予定されているうめきた 2 期においても、事前実証実験
の参画踏まえ、準備を進めております。
2024 年度以降大きな収益を生み出すべく現在は投資フェーズとなりますが、スマートシテ
ィの民間による社会実装および持続的なサービス提供を実現させたいと考えています。
今後順次計画を発表してまいりますが、web3.0 時代に具体的なまちづくりに関する地域課
題の解決を、デジタルとコミュニティのチカラで推進してまいります。




・賃金増など働く環境の整備
今年度平均 4.3%の賃金増を計画し、働く環境の整備を推進してまいります。




全体的にはまだまだ回復途上ではありますが、2028 年の創立 100 周年には、ミッション
である歴史に残る社会システムの創造へ近づけるよう、積極的にこの国の仕組みをデジタ
ルとコミュニティのチカラで地方から変えていきたいと考えています。
もうしばらく投資フェーズも続きますが、足元で着実に伸びる SaaS 事業の MRR によ
り、賃金増や投資を吸収して引き続き業績の改善に注力してまいります。
■ 会社概要
会社名 株式会社スマートバリュー
代表者名 取締役兼代表執行役社長 渋谷 順
所在地 大阪市中央区道修町三丁目 6 番 1 号 京阪神御堂筋ビル7階
設立年月 1947 年 6 月
資本金 959,454 千円(2021 年 6 月末現在)
上場市場 東証スタンダード市場(証券番号:9417)
事業内容 クラウドソリューション事業
ホームページ https://www.smartvalue.ad.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社スマートバリュー 社長室 Division 大門 朋恵
TEL:06-6227-5577 MAIL:info@g.smartvalue.ad.jp
お問い合わせフォーム:https://www.smartvalue.ad.jp/contact/

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