JAXA・バスキュール・スカパーJSAT「宇宙メディア事業」に向けた共創を始動

News Release

2019 年 11 月 6 日

各位
株式会社スカパーJSAT ホールディングス
代表取締役社長 米倉 英一
(コード番号:9412 東証第1部)
広報・IR 部長 森 裕樹
TEL 03(5571)1500


2020 年、国際宇宙ステーションにスタジオ開設へ

世界初の双方向ライブ番組を配信!
~JAXA・バスキュール・スカパーJSAT「宇宙メディア事業」に向けた共創を始動~


株式会社スカパーJSAT ホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 英一)の

100%子会社であるスカパーJSAT 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英

一)は、本日添付の通り株式会社バスキュール、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構とともに国

際宇宙ステーションへのライブスタジオ開設について発表しましたので、お知らせします。
以上




*本件に関するお問い合わせ先:

株式会社スカパーJSAT ホールディングス

広報・IR 部 広報担当 TEL:03-5571-7600 FAX:03-5571-1760
広報・IR 部 IR 担当 TEL:03-5571-1515 FAX:03-5571-1760
2019 年(令和元年)11 ⽉ 6 ⽇
株式会社バスキュール
スカパーJSAT 株式会社
国⽴研究開発法⼈宇宙航空研究開発機構




2020 年、国際宇宙ステーションにスタジオ開設へ
世界初の双⽅向ライブ番組を配信︕
〜JAXA・バスキュール・スカパーJSAT「宇宙メディア事業」に向けた共創を始動〜


株式会社バスキュール(代表取締役社⻑︓朴正義、以下「バスキュール」という)、スカパーJSAT 株式会社(代表取締役
執⾏役員社⻑︓⽶倉英⼀、以下「スカパーJSAT」という)及び国⽴研究開発法⼈宇宙航空研究開発機構(理事⻑︓⼭
川 宏、以下「JAXA」という)は、国際宇宙ステーション(ISS)にスタジオを開設し、『宇宙メディア事業』の創出に向けた活動
を始動いたします。
本活動は、新たな発想の宇宙関連事業の創出を⽬指す、JAXA の共創型研究開発プログラム・宇宙イノベーションパートナーシ
ップ(J-SPARC)における活動として⾏います。
国際宇宙ステーション
宇宙メディア事業
JAXA・バスキュール・スカパーJSAT


2019 2020 2021 2022~

活動開始 Phase 1 Phase 2 Phase 3
「きぼう」船内からの XR(AR/VR)による映像配信 新たな通信システム構築による
双⽅向ライブ配信 (予定) 超⾼画質ライブ放送・配信
(バスキュール) (バスキュール) (予定)
(スカパーJSAT)
「きぼう」船外からの
超⾼画質放送・配信(予定)
(スカパーJSAT)




提供︓バスキュール/スカパーJSAT/JAXA



イメージ図(今後の調整により、実際と異なる場合があります)
バスキュールとスカパーJSAT は、地上 400km 上空を秒速 8km で周回する ISS の⽇本実験棟「きぼう」を舞台に、“宇宙の
⺠主化”を促進し、JAXA とともにメディアプラットフォームの実現に向けて検討をはじめました。
バスキュールは、2020 年以降のフェーズ 1 において、「きぼう」船内に番組スタジオ「The Space Frontier Studio KIBO
(きぼう宇宙放送局)」を開設し、国際宇宙ステーションに⻑期滞在する宇宙⾶⾏⼠とともに、宇宙に設置されたディスプレイを
介して宇宙と地上でリアルタイムにコミュニケーションが楽しめる、双⽅向ライブ配信の開始を予定しています。
きぼう宇宙放送局から届く番組は、スカパーJSAT とともに、BS スカパー!や YouTube、SNS 等で放送・配信をする予定で
す。国境のない地球を眺めながら、国も⾔語も世代も性別も違う⼈々が笑顔でつながりあう番組を⽬指し、本プロジェクトに賛同
してもらえるクリエイターとともに、世界中の⼈々に向けたコンテンツを企画していく予定です。詳細については、以下の Web サイト
( https://iss-kibo.studio )をご参照ください。




提供︓バスキュール




提供︓バスキュール


この取組みを実現させるため、バスキュールは、ISS ⽇本実験棟「きぼう」の機器等を活⽤し、 ISS と地
上との通信回線制約を考慮したデータ通信プロトコル、短時間で起動可能な双⽅向通信⽤専⽤アプリケーションを独⾃に開発
し、2020 年夏以降を⽬途に、世界初の対⾯型双⽅向ライブ配信システムの技術実証及び事業化着⼿に向けた実証を実施
します。また、2021 年頃を想定しているフェーズ 2 では、XR(AR/VR)も活⽤し、これまでにない映像配信を⽬指します。
スカパーJSAT は、フェーズ 1 の番組に連携パートナーとして参画するとともに、「きぼう」船外に新たなカメラシステムの構築によ
る、超⾼画質放送・配信開始に向けた検討(フェーズ 2)と、ISS を利⽤した新たな通信システムの構築の検討(フェーズ 3)
も並⾏して開始します。「きぼう」における上記のシステムに加え、スカパーJSAT が軌道上に多数保有する衛星通信網も活⽤し
て、2022 年以降、「きぼう」 から超⾼画質ライブ放送・配信を⽬指します。


JAXA は、地球近傍の宇宙空間(地球低軌道)を⺠間主体の経済活動の場へ発展させていくことを⽬指し、上記で構築さ
れる対⾯型双⽅向ライブ配信システムの新たな利⽤⽅法や、全てのフェーズにおいて⺠間事業の創出を後押しする「きぼう」の機
能拡充について検討を進めるとともに、フェーズ 1 の事業実施にかかる安全評価、軌道上機器の設置及び運⽤作業を⾏います。


3 社が共創して、世界初の宇宙からの双⽅向ライブ通信番組の配信、超⾼画質ライブ放送・配信を実現することで、国も⾔
語も世代も性別も違う⼈々がつながりあう、新しい事業創出に取り組み、国際宇宙ステーション及び⽇本実験棟「きぼう」の新た
なユースケースの開拓を⽬指します。




関連リンク
宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)
https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/
<バスキュール代表取締役社⻑ 朴正義 コメント>




Web から始まった私たちのインタラクティブクリエーション活動は、テクノロジーの進化に伴い、プロダクト・サービス・テレビ・スポーツ・イ
ベント・教育・・・と、その適⽤領域を拡げてきました。そしてついに、宇宙に関する知識も開発経験のない私たちでも、宇宙に⼿が
届く時代がやってきました。SNS をはじめ、インターネットの世界的浸透により、⼈々のメディア環境は⼤きく変化していますが、宇
宙を舞台にすれば、世界中の⼈々が⼀⻫につながる新しいメディアを⽣み出せるのではないかとワクワクしています。
本プロジェクトを通じて、これまで宇宙と交わることのなかった才能と宇宙との出会いを促し、全く新しい⾓度からの宇宙事業創出
に貢献できたら幸いです。宇宙に⾶び出すことを夢想していたクリエイターや企業の皆様からの問い合わせを楽しみにしています。


<スカパーJSAT 代表取締役 執⾏役員社⻑ ⽶倉英⼀ コメント>




「宇宙に⾏くと価値観が変わる」と宇宙⾶⾏⼠の⽅々は⾔います。⾏くことは決して簡単ではないですが、独⾃のカメラと通信が確
⽴できれば、その“視点”を持つことはできるかもしれません。
「宇宙を楽しむ未来を創る。」
これは、“エンタメ”と“宇宙”を仕事場としている、スカパーJSAT のミッションだと思っています。我々の得意分野である放送やエンタ
メ、そして宇宙通信の⼒を使って、来たる新しい時代に向けて、「宇宙」というものを⼦供たちでも直接触れるような⾝近な存在に
まで開放することができたら、と思っています。


<JAXA 理事 有⼈宇宙技術部⾨⻑ 若⽥光⼀コメント>




国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」⽇本実験棟の軌道上組み⽴て完成から丸 10 年が経ちました。これまで、「きぼう」では、
無重量環境を利⽤した様々な科学実験や船外環境を利⽤した宇宙観測等の利⽤ミッションの実施と共に、様々な有⼈宇宙
技術も獲得してきました。これまで培った実績を踏まえ、いま、JAXA では、「きぼう」を研究開発だけでなく、様々な⽬的でより多く
のプレーヤーが利⽤できる場にするための取り組みも積極的に進めています。今回の J-SPARC 共創活動における『宇宙メディア
事業』は、これまでにない発想による⺠間主導のビジネスとして先駆けとなる試みであり、今後ますます広がるであろう「きぼう」の新
たな使い⽅の⼀歩として期待しています。

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