アウトドア事業推進に向けた合弁会社の設立について -株式会社R.projectとの提携により、アウトドア事業領域を拡大-

2021 年9月 28 日
各 位
会 社 名 株式会社西武ホールディングス
代 表 者 取 締 役 社 長 後 藤 高 志
(コード番号 : 9024 東証一部)
問合せ先 広 報 部 長 川 上 清 人
(TEL.03-6709-3112)




アウトドア事業推進に向けた合弁会社の設立について
~株式会社 R.project との提携により、アウトドア事業領域を拡大~



当社の連結子会社である西武造園株式会社(本社:東京都豊島区、取締役社長:大嶋 聡、以下「西武造
園」)は株式会社 R.project(本社:千葉県安房郡鋸南町、代表取締役:丹埜 倫、以下「R.project」
)と
共に、2021 年 10 月 1 日に、アウトドア事業の推進を目的とした合弁会社「株式会社ステップアウト」 (以
下、「新会社」 )を設立します。
詳細は以下のとおりです。

1.新会社設立の背景・目的
当社グループは、2021 年5月 13 日に公表した中期経営計画に基づき、『アフターコロナの社会におけ

る目指す姿』を見据え、コロナショックを乗り越え、飛躍への道筋をつける」ことをテーマとして、 「経営
改革」 「デジタル経営」 「サステナビリティ」の3点を骨子とした取り組みを進めております。
今般、ウィズコロナ、アフターコロナの社会において、アウトドア事業は高い付加価値を創出できる有
望な事業領域と判断し、アウトドア業界の DX のトップランナーである R.project との提携により、同事
業を推進する合弁会社を新設します。
当社グループが有する造園事業ノウハウ、リゾート地に保有する豊富なハードアセット、R.project が
有するアウトドア事業運営ノウハウ、創造的なソフトコンテンツの融合を図り、それぞれの業界屈指の優
位性・強みを活かすことで、多様なニーズを持つ幅広い年齢層のお客さまに、デジタルサービスを通じて
利便性を高めつつ、 「リアルならではの体験価値」、自然とふれあう健康でアクティブな体験をご提供し、
アウトドア市場の拡大に貢献してまいります。
R.project との提携によるアウトドア事業の推進(以下、本協業)は、当社グループにおいては、本協
業で中心的な役割を担う西武造園の事業拡大のみならず、リゾートを中心とした遊休地の有効活用、森林
活用によるサステナビリティアクションの推進、さらには顧客データ基盤の連携による幅広いサービスの
提供にも寄与するなど、グループ横断的な事業シナジーの創出につながることを確信しています。
こうしたグループ内外との連携強化により、当社グループは引き続き、最良、最強の生活応援企業グル
ープを目指してまいります。

2.新会社の概要
商号 株式会社ステップアウト
本社所在地 東京都豊島区南池袋一丁目 16 番 15 号
設立年月日 2021 年 10 月 1 日
代表者 代表取締役 後藤 修久 (ごとう のぶひさ)
事業内容 アウトドア関連事業の運営
資本金 60 百万円
出資比率 西武造園株式会社 51%
株式会社 R.project 49%
WEB サイト https://www.stepout.co.jp/
3.株式会社ステップアウト スローガン




4.本協業により目指す姿




アウトドア事業を展開するフィールドを、 「公園」と「西武グループ私有地(当社グループが保有する
リゾートエリアの遊休地) 」に大別し、公園では、
「最も身近なアウトドアの入口」として、これまで本格
的にアウトドアを経験したことがないお客さまを含め、BBQ など気軽で豊かな自然体験を提供します。
公園で BBQ 等をご利用されるエントリー層のお客さまに、西武グループ私有地で展開するキャンプ場
等、本格的なアウトドアも体験いただき、そこで得られた知見・ノウハウ、成功事例等を相互に還元・共
有することで、サステナブルな事業展開を図ります。それらに加え、当社グループ以外の外部の私有地や
遊休地においても連携を図り、外部資金を活用し、山林の適切な環境整備と地方創生にも貢献すること
で、「OX(アウトドアトランスフォーメーション) 」の共創基盤を構築してまいります。
5.西武造園株式会社について
当社グループにおける「造園・緑地事業専門会社」として、設計・施工・維持管理・運営までワンストッ
プなサービス『みどりの総合プロデュース』を全国で展開し、“人”と“みどり”のより豊かで、魅力あ
るまちづくりに寄与・貢献しています。


商号 西武造園株式会社
本社所在地 東京都豊島区長崎 5-1-34
設立年月日 1951 年2月 15 日
代表者 取締役社長 大嶋 聡 (おおしま さとし)
事業内容 みどり環境の計画・設計、緑化空間の施工、維持管理、全国の都市公園等におけ
る管理・運営(PPP・PFI)
資本金 360 百万円
WEB サイト https://www.seibu-la.co.jp/



6.株式会社 R.project について
2006 年より遊休施設の再活用による合宿事業をスタートし、現在はキャンプ場予約サイト事業、教育事
業へとその裾野を広げ、アウトドア領域に特化した事業(子会社事業も含めた6事業)展開を行っており
ます。
商号 株式会社 R.project
本社所在地 千葉県安房郡鋸南町大六 1032
設立年月日 2006 年 11 月8日
代表者 代表取締役 丹埜 倫 (たんの ろん)
事業内容 宿泊施設及びスポーツ施設の運営事業・アウトドア事業(キャンプ場予約サイト
等)イベントの運営事業・インターネットに関する総合コンサルティング事業
資本金 92 百万円
WEB サイト https://rprojectjapan.com/

※ 事業の詳細については別紙をご覧ください

以 上
(別紙)




新規事業に関する戦略方針
アウトドア領域における合弁会社の設立について


2021年9月28日
1 西武グループ
1.

中期経営計画における新規事業の位置付け

2 R.project
2.

アウトドア事業戦略と本協業の位置付け


3 合弁会社の事業概要と成長戦略
3.




1
1. 中期経営計画における新規事業の位置付け





西武グループ中期経営計画における重要な取り組み

今回の中期経営計画における重要な取り組みに関して
具体的な新規事業の打ち手を探索
テーマ

「アフターコロナの社会における目指す姿」を見据え、
コロナショックを乗り越え、飛躍への道筋をつける。
取り組み

Topic1 Topic2 Topic3
経営改革 デジタル経営 サステナビリティ
増収 ニューノーマルに 攻めのDX・
合わせたサービス変革 マーケティング戦略


増益 損益分岐点の
守りのDX
サステナビリティ
引き下げ アクション


BS構成の アセットライト(※)な 資本コストを意識した
事業運営 投資
適正化
グループ内外との連携

(※)「アセットライト」=保有資産を圧縮した機動的な経営体制
西武グループの事業ポートフォリオの要

新規事業開発の方針

「豊富なハードアセット」と「創造的なコンテンツ」を両輪で


都市交通・沿線事業 ホテル・レジャー事業



最良、最強の生活応援企業グループ
豊富な 創造的な 新規事業
ハードアセット ソフトコンテンツ
揺るぎない安全・安心がすべての基本
スポーツ事業 不動産事業



ⒸSEIBU Lions




新規事業開発における“勝利の方程式”


西武グループならではの優位性と外部パートナーの強みから創出される
有望な新規事業の一つがアウトドア
国内屈指の 西武グループ
リゾート不動産 最良、最強の生活応援企業グループ

豊富な 創造的な
ハードアセット ソフトコンテンツ
外部パートナー
揺るぎない安全・安心がすべての基本




アウトドア

西武造園グループの強み

手掛ける公園数は全国81ヵ所479施設(約3,000ha)
造園業界No.1の「人とみどりの環境創造サービス企業」

管理運営
維持管理
造園建設
設計・技術

市民協働・ボランティア
国営昭和記念公園
維持管理運営
インドアグリーン
渋谷区立
New Green 装飾
宮下公園
壁面緑化技術
「リーフウォール工法」 としまエコミューゼタウン Maintenance
リサイクル土壌 (豊島区新庁舎)
「ミドリエ」 「富良野自然塾東京校」
「アクレ」の開発




優良緑地認定 横須賀市
小豆沢公園 「SEEGES」 長井海の手公園
イベント企画・運営
自動芝刈り機 (あずさわ 認定取得支援 ソレイユの丘
東京ガーデン
「オートモア」 スポーツ 運営管理 環境教育プログラム
大径木移植技術 テラス紀尾井町
フィールド) (PPP関連事業) 7
「森のお引越し」 「はち育」
協業パートナー:R.projectグループ


アウトドア業界のDXをけん引するトップランナー




年約1,900万人利用
1,600万MAU(月間平均ユーザー数) 掲載施設4,000ヵ所以上
アウトドア業界 キャンプ場予約サイト
最大級メディア1) 圧倒的No.1
1) R.projectの株主/事業パートナーである株式会社スペースキーが提供するアウトドアWEBメディア 8
国内アウトドア市場の伸びしろ

日本のアウトドア市場は、まだまだ拡大の可能性


アウトドア



人口 約1.3億人 2.5倍 約3.3億人

1割未満 3割強
年間キャンプ
参加人口1) 約860万人 12倍 約1.1億人



アウトドア 約44.5兆円
関連市場規模2) 約5170億円 86倍 (4040億ドル)

1) 日本:2019年オートキャンプ白書、米国:2019 North American Camping Report (Kampgrounds of America)、年間キャンプ参加世帯×平均世帯人数
2) 日本:2019年のアウトドア市場(矢野経済研究所)、米国:キャンプの年間消費額 (The Outdoor Recreation Economy, 2017)のうちCamping, Fishing, Trail Sportsの3分野合計で試算、
ドル円は110円換算

アウトドアの事業シナジーと発展性

豊富なグループアセットを活用し、
全グループ横断で事業シナジーを創出

資金調達 ファンド等を活用した資金調達



Topic3 アグリ・発電事業連携 森林活用
サステナビリティ


Topic2 顧客UXの改善
外部遊休地の活用・
グループデータ基盤連携
デジタル経営 外部パートナーとの協業



Topic1 公園の管理運営促進 遊休地の有効活用
経営改革


西武造園 グループ各社 グループ外

2
1. アウトドア事業戦略と本協業の位置付け





R.projectの会社概要


既成概念にとらわれず、日本のポテンシャルを発揮する




教育事業 BBQ事業 合宿事業 キャンプ事業 プラット アウトドア
フォーム事業 中古物販事業





「合宿事業」で2006年に創業

旧千代田区臨海学園を合宿施設として再生し、
第一号施設となる「サンセットブリーズ(千葉県鋸南町、本社所在地)」の運営を開始





2014年、「キャンプ事業」に参入

第二号施設 昭和の森フォレストビレッジ(千葉県千葉市)
旧千葉市ユースホステルを合宿×キャンプ施設として再生
都市公園活用事業の一号案件





R.projectが信じていること



「自由に考える」、「変化に対応する」、「自分で工夫する」


アウトドア体験には、
人を「既成概念から解放」する力がある


21世紀=経済成熟×テクノロジー(VUCA)の時代
自由に自分らしく生きるために、アウトドアをもっと身近に

アウトドアトランスフォーメーション事業

R.projectの「OX」
(Outdoor Transformation)


合宿事業 キャンプ事業 BBQ事業





国内拠点数&プロモーション実績


国内44拠点-全国各地・各施設の強み、魅力を活かし事業展開を拡大





運営協力
アウトドア業界のDX


Outdoor DX
より広く社会にアウトドアサービスを

キャンプ場成長支援プラットフォーム事業 セカンドハンドアウトドアギア買取・販売事業

なっぷ UZD





アウトドア業界のDX


不動産企業


通信企業

REAL
資産運用企業


総合商社
施設の運営による世界観の実現とノウハウの蓄積



予約サービス

レンタル事業

コールセンター
TECHNOLOGY
PLATFORM 施設改修

ローン

保険
全国1000施設以上のキャンプ場の成長支援
キャンプ場IOT 19
RPアウトドアグループの目指す世界


360°× 365日のアウトドアライフの提供
年1の大自然。
月1のキャンプ(サブスク)で、 飛行機で秘境に飛び込もう
アウトドアギアの売却・購入も
夏休みは一ヶ月間
自然体験サマーキャンプ



合宿事業


毎日のアウトドア
フィットネス 週末に公園で
サッカー大会&BBQ
長めのワーケーション
子供は森の学校へ
合宿事業





アウトドア・イノベーション・サミット


アウトドア産業の「持続可能な成長」への推進

アウトドア業界最大のカンファレンス

Outdoor Innovation Summit





アウトドアにおけるベンチャー×大企業の提携意義


観光レジャー業界のパイオニア西武グループと組むことで

アウトドアを “生活文化”へ





3
1. 合弁会社の事業概要と成長戦略





両社提携で目指す姿




すべての出かける人が、
× 既成概念にとらわれず、
新しい感動や喜びに出会えるように。 日本が本来持つポテンシャルを発揮する。




アウトドアを、すべての人に。
あらゆる年齢の、多様な個性を持つすべての人に、 自然とふれあう体験を。
アウトドア市場を拡大し、新たな層に門戸を広げる。


新合弁会社のストラクチャー

西武造園とR.projectが合弁会社を新設し、

両社グループが持つ有形・無形のアセットを相互活用
株式会社
ステップアウト
西武グループ R.projectグループ
51% 49%



遊休地/公園の活用


人材・ノウハウの相互活用


顧客基盤の相互活用


新合弁会社の目指す絵姿

公園と西武グループ私有地を両輪にしたアウトドアDXの好循環と
外部の遊休地や投資家等にも広げるOX共創基盤を構築

アウトドアDXの好循環 参画人口の拡大
外部の遊休地
幅広い /事業パートナー
エントリー層


公園 西武グループ OXの共創基盤 遊休森林等
最も身近な 私有地 (Outdoor Transformation) の整備原資
アウトドアの入口

DX関連サービス
運営ノウハウ 外部の投資家
外部資金の活用

公園での事業展開イメージ

公園管理運営や利用者サービスを通じて

公園を“最も身近なアウトドアの入口”に

全国規模の公園管理運営※ 多様な利用者サービス




(※)「Park-PFI(Private Finance Initiative)」も含む
都市公園に、民間の有料な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上、公園利用者の利便性の向上を図る新たな整備・管理手法 27
西武グループ私有地での事業展開イメージ

山林、湖畔、ビーチ、西武鉄道沿線など

アウトドアシーンにあう多様なエリアで事業展開

山林(軽井沢、等) 湖畔(箱根、日光、等)




ビーチ(湘南、等) 沿線(所沢、秩父、等)




新合弁会社の事業展開イメージと目標

2030年に自社関連施設で年間利用者100万人超
外部連携とDXを通じて国内アウトドア関連市場を1兆円に

2021年 22年 23年 24年 2025年 2030年 2030年目標

国内アウトドア
関連市場
1兆円+
参加人口×頻度×単価
全ての向上
外部連携
DX波及効果
私有地
キャンプ場 ステップアウト
西武私有地 関連施設利用人数
5拠点+
キャンプ事業 年100万人+
公園
私有地1号 単体売上 20~30億円
アウトドア 公園アウトドア事業
会社設立 公園連携 キャンプ
30拠点+ 29
• Appendix





新合弁会社におけるSDGsの取組み

西武造園のノウハウや知識・技術をアウトドア事業と組み合わせ、
遊休山林の再整備や地域活性化を促進


① 生活者の価値・行動変容を捉えたサステナブルなアウトドア事業の展開
② 遊休山林の再整備
③ 遊休地を中心にした地域活性化





新合弁会社の商号




ステップアウト
でかける 一歩踏み出す

「でかけてみよう」 外に出かけて知らない世界を冒険してみようというアウトドアや旅の文脈。
「日常から踏み出してみよう」 Step out your comfort zone. 自分の殻を破るという価値観の文脈。
「信じて進もう」 躊躇せずに一歩を踏み出すという勇気を示す文脈。




Step out, there are smiles ahead

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