「未来創生ファンド」水産養殖給餌最適化のスタートアップ企業 UMITRON PTE.LTD.への投資実行

2018 年9月 11 日
各 位
スパークス・グループ株式会社
代表取締役社長 グループ CEO 阿部 修平
(東証JASDAQ スタンダード:8739)


「未来創生ファンド」
水産養殖給餌最適化のスタートアップ企業
UMITRON PTE.LTD.への投資実行
IoT と衛星データ活用した水産養殖保険サービスの実証実験や養殖データ活用の研究開発推進



当社は、2015 年 11 月に設立した「未来創生ファンド」(以下「本ファンド」という)が、テクノロジーを使った
水産養殖産業の給餌最適化に取り組む UMITRON PTE.LTD.(以下「ウミトロン」)への投資(金額は非
開示)を実行しましたので、お知らせいたします。同社は調達資金で、既存ビジネスの基盤を強化するほか、
IoT や衛星データの技術を活用し水産養殖における資産価値や環境評価を定量化することで水産養殖保険
を提供するサービスの実証実験など、新規サービスへの取組も強化します。さらには、水産養殖データを活用し
た新たな研究開発を推進します。

■投資先企業の概要
ウミトロンは、成長を続ける水産養殖にテクノロジーを用いることで、将来人類が直面する食料問題と環境問
題の解決に取り組むスタートアップ企業です。シンガポール(本社)と日本(開発本部)に拠点を持ち、IoT、衛星
リモートセンシング、AI をはじめとした技術を用い、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発しています。
2017 年 6 月に 1st プロダクトとして「UmiGarden®」をリリースし、魚群データ解析を用いた給餌コストの最適
化サービスを展開しています。また 2018 年 8 月より、赤潮等の環境リスクの極小化を目的に、IoT を活用した
水産養殖保険の実証を開始しております。本サービスにより、今まで資産価値の定量化が難しかった水産養殖
において準リアルタイムでの動産担保の評価を可能にしています。このように、ウミトロンは世界中の養殖ノウハウ
を集積したコンピュータモデルを開発・提供することで、水産資源の安全性、環境性、安定供給並びに養殖業
における経済性および労働環境の改善を実現し、“持続可能な水産養殖を地球に実装する”ことを目指してい
ます。

■「未来創生ファンド」の概要
本ファンドはスパークス・グループ株式会社を運営者とし、トヨタ自動車株式会社、株式会社三井住友銀行
を加えた3社による総額約135億円の出資により、2015年11月より運用を開始しました。2018年6月末時
点では、上記3社を加えた計20社からの出資を受けています。「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に
資する技術」を中核技術と位置づけ、それらの分野の革新技術を持つ企業、またはプロジェクトを対象に投資を
行います。なお、2018年6月末時点での運用額は、367億円で米国、英国、イスラエル、シンガポール、日本
の約50社に投資しています。(https://mirai.sparx.co.jp/)。2018年7月31日には、既存投資領域3
分野に加え、新たに「電動化」、「新素材」を投資対象とした未来創生2号ファンドを組成することを発表してい
ます。


■本件に関するお問い合わせ先
スパークス・グループ株式会社 広報室
TEL : 03-6711-9100
pr_media@sparxgroup.com
未来創生ファンド 主な投資先
分野 会社名 特徴
Xevo Inc.
知能化技術 自動車、ホテル、豪華客船内等で簡単に、スムーズに接続可能なUX(ユーザーエクスペリエンス)ミドルウエアを開発
(旧UIEvolution Inc.)
カーシェアリング・ベンチャー「自動車版エアビーアンドビー」
知能化技術 Getaround
トヨタの「コネクテッドカー」事業で戦略的関係構築
知能化技術 freee㈱ AIを活用したクラウド型会計ソフトでNo.1プレイヤー
遺伝子検査、健康診断、生活習慣といった様々な角度からのパーソナルデータを包括的に分析し、ヘルスケアの専
知能化技術 ㈱FiNC
門家や人工知能(AI)が最適な生活習慣改善の提案をするテクノロジー企業。
知能化技術 ㈱アプトポッド 自動運転に応用可能な双方向通信クラウドシステム提供
センサー技術力向上の研究開発を加速し、車内カメラによる搭乗者のデータ収集能力を高め事故抑制の安全技術
知能化技術 Guardian Optical Technologies Ltd.
確立を目指す
知能化技術 Autotalks Ltd. チップの大量生産の準備を進めると共にコネクテッドカーと自動運転車のための通信ソリューション開発をさらに強化

「全国タクシー」アプリに「事前確定運賃」や「タクシー相乗り」などの革新的な新機能を追加し、配車可能タクシーで
知能化技術 Japan Taxi㈱
現在約22%の市場シェアを、2022年までに約60%とし、「国民的タクシーアプリ」にすることを目指す

Sansan 株式会社
名刺を起点とした国内最大のビジネスネットワーク「Eight」の国内外での普及を加速し、アジアNo.1のビジネスプラッ
知能化技術 SanSan㈱
トフォームとなることを目指す

データ統合ソリューションに加え、産業用IoTやAI分野のソリューション提供を通じて、データ活用のトータル・ソリュー
知能化技術 Fly Data Inc.
ションプロバイダーを目指す

ロボティクス GROOVE X ㈱ ヒト型ロボット「Pepper」の開発で培った経験を活かし、家庭用ロボットのGlobal Standardを目指す

ロボティクス Kymeta Corporation 世界中で大容量・双方向のConnected Mobilityを実現する衛星アンテナ・テクノロジー

ロボティクス ㈱三次元メディア ロボットに「目」と「脳」の機能を提供し、産業用ロボットの知能化に貢献する。

ロボティクス WHILL Inc.
WHILL 株式会社 ハードウェアとソフトウェアを融合させたハイエンド電動車椅子『WHILL』を開発・製造・販売

ロボティクス ㈱MJI 人間の暮らしに活力や憩いをもたらすコミュニケーション型ロボット「タピア」を開発

ロボティクス マゼランシステムズジャパン㈱ 日本版GPS のサービス開始視野に自動運転基盤技術を開発
高速画像処理プラットフォームを中心とした研究開発の推進と、販売・マーケティング活動を強化し、同プラットフォー
ロボティクス ㈱エクスビジョン
ム技術の確立と世界の様々な産業分野で同社システム採用を目指す
ディープラーニングを活用し、食品工場での食品など不定形物のピッキングを可能とする次世代型多関節ロボットの
ロボティクス ㈱アールティ
試作機の開発や人材採用で経営基盤強化を図る
超高速、低消費電力、低価格で最適なルート計算を可能にするプロセッサーの開発を加速し、大手グローバル企業
ロボティクス Realtime Robotics Inc.,
との提携により、産業用ロボットおよび自動車の自動運転技術への応用による成長の加速を目指す
ロボティクス ㈱QPS研究所 小型SAR衛星を多数打ち上げることで、「いつでもすぐに地球観測ができる」先進的な社会インフラ構築を目指す

ロボット研究者、工業デザイナー、フルスタックデベロッパー、Androidデベロッパー、老年学者、機械学習専門家な
ロボティクス Intuition Robotics, Inc. ど、同社の多分野にわたる専門家チームが、積極的に話しかける高齢者ケア用コンパニオンロボット
「ELLIQ」の開発に現在取り組んでいる。


独自に開発した生体信号処理技術、ロボット機構制御技術を通して、手指の細かい動きの再現に成功。開発した技
ロボティクス 株式会社メルティンMMI
術は、医療介護分野を初めてとして、様々な分野で活用されることが期待
水素
エクセルギー・パワー・システムズ㈱ ハイブリッド水素電池、燃料電池領域で独自の技術を有する。
エネルギー

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