第12回「ART IN THE OFFICE 2019」受賞アーティスト決定のお知らせ

2019 年 5 月 24 日
各 位

マ ネ ッ ク ス グ ル ー プ 株 式 会 社
代 表 執 行 役 社 長 C E O 松 本 大
( コ ー ド 番 号 8 6 9 8 東 証 第 一 部 )


第 12 回「ART IN THE OFFICE 2019」受賞アーティスト決定のお知らせ
マネックスグループ株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 松本大)は、社会貢献活動並びに社
員啓発活動「ART IN THE OFFICE」の 2019 年度受賞アーティストに、吉田桃子氏(※“吉”は、土の下に口)
を選出しましたことをお知らせします。吉田氏は、本年の 87 の応募作品の中から選出されました。

「ART IN THE OFFICE」は、現代アートが未開拓の表現を追求し、社会の様々な問題を提起する姿勢に
共感し、当社を通じて新進気鋭の現代アートアーティストを支援する場づくりをしたいとの想いから、NPO
法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、 [AIT/エイト])の運営協力を得て、2008 年に生まれ
たプログラムです。受賞アーティストは当社に一定期間滞在し、社員との交流を重ねながら、オフィス空間
での滞在制作を行います。

本プログラムを通じて、受賞アーティストの更なる活躍を期待すると共に、昨年 11 月に発表したブランド
スローガン「For Creative Minds」に基づき、従来の枠組みを超えた新しい発想や 1 つの物事にさまざまな
視点を持つ柔軟性を社員が養い、創造性を携えて、さらに時代をリードする形へとマネックスを前進させま
す。




審査員一同(左より:德山氏、塩見氏、浦野氏、鎧塚氏、松本)と選出された作品案

1. 本年度募集内容
対 象 :現代アートの分野で活動するアーティスト
作 品 :プレスルーム(会議室)の壁に展示する平面作品案(油彩、水彩、写真など)
審査基準:企業のプレスルームという空間の特徴を踏まえ、独自性・先駆性があること
募集期間:2019 年 2 月 12 日(火)~4 月 10 日(水)

2. 受賞アーティストへのサポート内容
・賞金 50 万円、制作費 10 万円の支給
・当社プレスルームへの作品展示、当社ウェブサイト、統合報告書への掲載、
オリジナルノベルティーの製作、[AIT/エイト]ウェブサイト、メールマガジンでの作品紹介 等
・[AIT/エイト]主催 「現代アートの学校 MAD 2019」レクチャーの無料受講資格(上限あり)

3. 審査員(敬称略、五十音順)
浦野 むつみ (ANOMALY ディレクター)
塩見 有子 (NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] 理事長)
德山 拓一 (森美術館 アソシエイト・キュレーター)
松本 大 (マネックスグループ株式会社 代表執行役社長 CEO)


鎧塚 俊彦 (Toshi Yoroizuka オーナーシェフ)

審査員コメント
浦野 むつみ (ANOMALY ディレクター)
応募作品資料をいっせいに見るという審査方法は初めてで、戸惑いもありましたが、審査員の皆さまと意見
交換をしながら、迷ったり再考したりする過程を楽しませていただきました。
プレスルームの空間に視覚的にマッチする作品という以上に、社員の皆さまや来訪者の方々に新しい視点の
発見や発想の転換を促し、何かしらの作用を生み出すような作品を期待しましたが、全体的に、素材や技法
にとらわれ過ぎている作品が多かった印象を受けました。その中でも、受賞作は、紙にアクリル絵具という
見慣れた素材を用いながらも、確かな表現力と大胆で冒険的な創造性と想像力が発揮されていました。社員
の皆さんとのワークショップを経て生まれたキャラクターの登場によって、オフィスという日常空間がどの
ように変容するのか今からとても楽しみです。

塩見 有子 (NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] 理事長)
最近の傾向として幅広い年齢層や地域性が見られますが、今年も大学生からリタイヤされた方まで、日本各
地および海外からの応募もあり、それぞれの視点から捉えた世の中の動きを感じさせる提案が目を引きまし
た。そのなかで、 吉田さんの作品は彼女の世代感覚や時代性を反映させたものであり、 かつ具体性が高いワー
クショップの提案は「実験してほしい」と思わせるものでした。 社員との交流を通じて、まだ見ぬストーリー
がプレスルームに広がること、 「いま、このときに」にしかできない作品の完成が今から楽しみです。

德山 拓一 (森美術館 アソシエイト・キュレーター)
審査当日に全部の作品プランを見て、 みなさんとディスカッションし一人を選ぶという、非常にエキサイティ
ングな場に出席できてすごく楽しかったです。今の時代の姿や、アーティストが感じている感性がそれぞれ
に表現された作品を数多く見ることを通して、社会の現状が全ての人にとって幸せであるとは言えないのだ
と、改めて感じました。そうした状況で日々制作しているアーティストたちの声や、創作に対する姿勢を生
で見たようで、意義深い経験でした。今回選ばれた吉田さんはワークショップの部分が非常に楽しみです。
どうやって社員の声を掬い上げて自分の作品に昇華できるのか、今から期待しています。

松本 大 (マネックスグループ株式会社 代表執行役社長 CEO)
ついに 12 年目となった「ART IN THE OFFICE」。今年も多くの応募をいただきました。今回も幅広い作品ア
イデアの数々、審査はとっても楽しませてもらいました!特に今回は、審査会が大盛り上がりして、審査員
の気持ちも審査会プロセスの中で揺れに揺れ、作品を絞り込んでいく中で、お気に入りの作品が変わってい
くという、ライブな審査会ならではの醍醐味もありました。受賞作品は久し振りのカラフルな作品。ヴァー
チャル空間に移動したような雰囲気があり、マネックスのエントランスと会議室が、一体どのような空間に
なるのか、とっても楽しみです!

鎧塚 俊彦 (Toshi Yoroizuka オーナーシェフ)
今日は本当に楽しかったです。僕はアートが大好きなのですが、ただやはり僕はケーキ屋さんとして、商売
をしていますので、お客様がお菓子を召し上がる時の空間がアーティスティックに振れすぎると、お客様に
あまり受け容れられないような現実の中でも 30 年間やってきています。 そういった目線からすると他の審査
員の方と見方が違ったのかなと思いますが、皆さんの意見を聞きながら、心の内面から来るアートというも
のはやはり非常に大切だな、やっぱりアートって素晴らしいなと、改めて実感させて頂きました。とにかく
今は作品がここにどういう風に展開されていくのか、 出来上がるのがものすごく楽しみで仕方がないですね。

4. 「ART IN THE OFFICE 2019」受賞アーティスト 吉田桃子氏 プロフィール
1989 年兵庫県生まれ、2016 年京都市立芸術大学院修士過程修了。音楽を聴いているとき
の高揚感や頭に浮かぶ映像的イメージを絵画の形式に閉じ込め、 観る人にその高揚感を共
有させる装置とする作品制作を行っている。アートアワードトーキョー丸の内 2016 三菱
地所賞受賞、 2016 年京都市立芸術大学大学院市長賞受賞。 これまでの個展に、 scene UKH

ver.3.1」ART ZONE / 京都(2017)「scene UKH ver.3」三菱一号館美術館歴史資料室 /

東京(2017) 、グループ展に「Kyoto Art for Tomorrow 2019-京都新鋭選抜展-」京都文
化博物館(2019)「京芸 transmit program 2018」京都市立芸術大学ギャラリー

@KCUA/京都(2018)などがある。
吉田桃子氏 website:https://mt0991.wixsite.com/rainbowpicha/home



応募作品案タイトル:「first "I.U" zone.2」
作品コンセプトおよび吉田氏受賞コメント
私は今まで、好きな音楽を聞いている時に頭に浮かんでくる映像的イメージを、絵画という永続的な形式に
閉じ込めることで、見る人と高揚感を共有し新たな感情を呼び起こすようなものに書き換えることを目標に
制作を続けてきました。その映像的イメージは、記憶と現実の風景が混ざり合う舞台の中に、自分自身や親
しい人からインスピレーションを得て生まれたキャラクターが出現する断片的な映画のようなものです。今
回の展示では、マネックスの社員の方とのワークショップの中で「自分の分身のような存在としてキャラク
ターを生み出す」という行為を体験してもらい、最終的に絵の中に登場するキャラクターを制作します。今
まで自分自身の想像の中でしか作ることのできなかったものに、初めて出会い、環境も大きく違う人々の中
から生まれるイメージを取り込むことは、私の作品の大きな転機になると思います。そして、そのキャラク
ターが「描く人と観る人」、「空想と現実」を繋ぐような存在として現れ、このプレスルームで日々生まれ
続けるストーリーとリンクすることで、見る人に様々なインスピレーションを与えるような空間を作り出す
ことを目指します。




参考作品:first "I.U"/2018/テトロン、アクリル絵具
※first "I.U"は「ART IN THE OFFICE 2019」の受賞作品ではなく、吉田氏
の過去作品を今回の作品案の参考として掲載するものです。
受賞作品は 2019 年 6 月以降に制作予定です。
※無断転載・複製を禁じます。




(報道関係者様のお問い合わせ先)
マネックスグループ株式会社 コーポレートコミュニケーション室 加藤 電話 03-4323-8698
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