第17回「MONEXグローバル投資家サーベイ」実施-株価好調の日本を始めとするアジアへの期待が各地域の個人投資家で高まる-

平成 27 年 6 月 23 日
各 位

マ ネ ッ ク ス グ ル ー プ 株 式 会 社
代 表 執 行 役 社 長 C E O 松 本 大
( コ ー ド 番 号 8 6 9 8 東 証 第 一 部 )



本日、当社の子会社であるマネックス証券株式会社(代表取締役社長 CEO 松本大) 、
、お
TradeStation Securities, Inc.(本社:米国フロリダ州、代表者:Gary Weiss, President and COO)
よび Monex Boom Securities (H.K.) Limited(本社:香港、代表者:Nick Tang, COO)が、共同で
下記プレスリリースを行いましたので、お知らせいたします。




マネックス証券株式会社/TradeStation Securities, Inc./Monex Boom Securities (H.K.) Limited
共同プレスリリース(添付)

第 17 回「MONEX グローバル投資家サーベイ」実施
~株価好調の日本を始めとするアジアへの期待が各地域の個人投資家で高まる~

以 上




【お問合せ先】
マネックスグループ株式会社
経営管理部 IR 担当 町田 電話 03-4323-8698
マネックス証券株式会社
営業本部 営業企画グループ PR 担当 松崎 電話 03-4323-3800
平成 27 年 6 月 23 日

各 位

マネックス証券株式会社
代表取締役社長 CEO 松本 大
TradeStation Securities, Inc.
Gary Weiss, President and COO
Monex Boom Securities (H.K.) Limited
Nick Tang, COO




第 17 回「MONEX グローバル投資家サーベイ」実施
~株価好調の日本を始めとするアジアへの期待が各地域の個人投資家で高まる~

2015 年 5 月 26 日から 6 月 5 日にかけて第 17 回「MONEX グローバル投資家サーベイ」を実
施しました。今回の調査は足下のマーケット動向を色濃く反映した結果となりました。
昨年末から 5 月末までの主要国の株価指数を比較すると、 米国の NY ダウ平均が+1.1%、ドイ
ツの DAX 指数が+16.4%、日本の日経平均株価が+17.8%、中国の上海総合指数が+42.6%と、日
本と中国の上昇率が特に目立つ結果となっています。こうした状況のもと、調査対象の全ての
地域の個人投資家が日本とアジア(日本を除く)の株価に対する期待を高めた一方、米国の株
価への期待が低下しました。
大きな要因として、日本株と中国株の株価上昇が目立ったことに加えて米国では中央銀行に
よる利上げを控えていることが考えられます。欧州・日本・中国とも中央銀行が金融緩和政策
を進めていますが、米国ではまさに金融引き締めの時期を探っているところであり、さらに引
き締め前から他国の緩和政策のあおりを受けて米ドル高が進行しています。直近 3 回の米国の
利上げ局面を振り返ると、利上げ後数ヶ月から 1 年程度は米国株が冴えない時期が続きました
が、その後は利上げ前よりも株価は力強く上昇しました。今後の米国の金融政策は外国為替市
場や各地域の株式市場へも大きな影響があると考えられます。
マネックス証券株式会社(以下「マネックス証券」 )では、今後もウェブサイトやオンライン
セミナー等で積極的に情報発信してまいりますので、投資・資産運用にご活用ください。

主な調査結果
1.グローバル調査結果 調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家
(1-1)中国(香港)では株価上昇が続くなかで DI(注 1)が上昇
[参照:別紙レポート 2 ページ グラフ 1]

各地域の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の世界の株式市場に対する見通しについてたずねたと
ころ、日本の個人投資家の DI は 24 ポイントと 2014 年 9 月の調査以来の低下となり、米国も前
回に引き続き DI が低下しました。一方、中国(香港)は 43 ポイントと前回調査から改善しま
した。中国の投資家の DI が改善した理由としては、上海総合指数が 2008 年 1 月以来約 7 年半
ぶりに 5,000 ポイントを回復するなど中国本土の株価が好調に推移したことが考えられます。

【DI(日本)】 (2015 年 3 月)39→(2015 年 6 月)24(前回比-15 ポイント)
【DI(米国)】 (2015 年 3 月)26→(2015 年 6 月) 9(前回比-17 ポイント)
【DI(中国(香港)】 (2015 年 3 月)39→(2015 年 6 月) 43(前回比+4 ポイント)





(1-2)株価好調の日本を始めとするアジアへの期待が各地域の個人投資家で高まる
[参照:別紙レポート 3 ページ グラフ 2-1~2-4]

各地域の個人投資家にどの地域の株価に今後 3 ヶ月で最も上昇が期待できるかについてたず
ねたところ、全ての地域の個人投資家とも日本およびアジア(日本を除く)への期待が前回調
査時(2015 年 3 月実施)に比べて上昇しました。その要因としては米国株が冴えず欧州の株価
も上昇一服となる中で、 日本株と中国株の株価上昇が目立ったことが影響したと考えられます。
また、各地域の個人投資家とも自地域への期待が最も高くなりました。日本の個人投資家の日
本株への期待が米国株への期待を上回ったのは 2013 年 12 月の調査以来 1 年半ぶりとなります。
日経平均株価が 2 万円に到達し、日本の個人投資家の日本株へのセンチメントは強気に振れた
一方で、年初から米国株式市場が冴えないことや米国では中央銀行による利上げを控えている
ことが日本の個人投資家の米国株式市場に対する強気度合いを後退させたとみられます。

日本:
(米国: 28.8%、欧州(英国) 8.5%、アジア(日本を除く) 16.1%、日本: 46.6%)
: :
米国:
(米国: 58.1%、欧州(英国) 23.3%、アジア(日本を除く) 9.3%、日本: 9.3%)
: :
香港:
(米国: 19.2%、欧州(英国) 8.2%、アジア(日本を除く)
: :60.4 %、日本: 12.2%)



(1-3)米連邦準備制度理事会(以下「FRB」 )の利上げ開始時期について、各地域で見解が分
かれる
[参照:別紙レポート 6 ページ グラフ 6-1,6-2]

各地域の個人投資家に FRB の利上げが開始される時期の見込みをたずねたところ、 日本では
2015 年内の利上げを見込む割合が全体の約 80%に達したのに対し、米国は約 60%、 (香港)
中国
は約 65%と日本に比べると低い水準となりました。5 月末にイエレン FRB 議長が年内の利上げ
実施に意欲を示しましたが、地域によって解釈は異なるようです。

日本(2015 年 6 月 3.0%、
: : 2015 年 7 月~9 月 25.6%、
: 2015 年 10 月~12 月 53.4%、
: 2016 年以降 18.0%)

米国(2015 年 6 月 4.7%、
: : 2015 年 7 月~9 月 20.9%、
: 2015 年 10 月~12 月 34.9%、
: 2016 年以降 39.5%)

香港(2015 年 6 月 1.0%、
: : 2015 年 7 月~9 月 19.0%、
: 2015 年 10 月~12 月 45.0%、
: 2016 年以降 35.0%)




2.日本限定の調査結果(月次) 調査対象:日本の個人投資家
日本株 DI が大幅に上昇
[参照:別紙レポート 6 ページ グラフ 7-1,7-2]

日本の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場見通しについて
たずねたところ、 日本株と米国株の DI が上昇しました。日本株 DI は前回調査時(2015 年 5 月)
から 19 ポイントの大幅上昇となり、日本株が堅調であることが影響したと考えられます。 一方
で中国株 DI は低下しており、その背景には上海総合指数が 5 月末時点で昨年末比 4 割超上昇し
ていることへの警戒感が強まったことがあるとみられます。

【日本株 DI】(2015 年 5 月)27→(2015 年 6 月)46(前回比+19 ポイント)
【米国株 DI】(2015 年 5 月)17→(2015 年 6 月)24(前回比+7 ポイント)
【中国株 DI】(2015 年 5 月)-30→(2015 年 6 月)-34(前回比-4 ポイント)





◆調査結果の詳細は、添付の別紙レポートをご参照ください。

日本、米国および中国(香港)における調査結果の回答数は以下の通りです。

日本 米国 中国(香港)
回 答 数 1,004 件 43 件 485 件


(注 1)DI(diffusion index)「上昇すると思う」「良くなると思う」と回答した割合(%)から「下落すると
: 、
思う」「悪くなると思う」と回答した割合(%)を引いたポイント



「MONEX グローバル投資家サーベイ」について
マネックス証券は 2009 年 10 月より、個人投資家を対象として相場環境についての意識調査
のアンケートを毎月実施し「MONEX 個人投資家サーベイ」として提供してまいりました。当グ
ループにおいて、日本に加え米国および中国(香港)にも証券事業の拠点ができたことを契機
に、当該個人投資家サーベイの調査対象を米国および中国(香港)にも広げ、2011 年 6 月より
四半期ごとにマネックス証券、TradeStation Securities, Inc.および Monex Boom Securities (H.K.)
Limited の 3 社共同で「MONEX グローバル投資家サーベイ」を実施し、日本、米国および中国
(香港)の個人投資家の相場環境についての意識を定点観測しております。



【お問合せ先】
マネックス証券株式会社
営業本部 営業企画グループ PR 担当 松崎 電話 03-4323-3800





MONEX Global Retail Investor Survey
June 2015


MONEX グローバル投資家サーベイ 2015 年 6 月調査




個人投資家の皆様の相場環境に対する意識調査のため、2015 年 5 月 26 日~6 月 5 日にマ
ネックス証券に口座をお持ちのお客様向けにアンケートを実施しました。ご回答くださっ
た皆様には、ご協力に感謝いたします。誠にありがとうございます。


今回は、グループ企業である、トレードステーション証券(米国)およびマネックス BOOM
証券(香港)の個人投資家の皆様にも同期間に同様のアンケートを行い、「今、個人投資
家の皆様が相場をどのようにとらえているか」を「MONEX グローバル投資家サーベイ」
として調査結果をまとめました。グローバルな視点での情報提供が資産運用の一助となれ
ば幸いです。




「MONEX 個人投資家サーベイ」は、2009 年 10 月に第 1 回サーベイを行い、月次で公表しております。

(※2011 年 3 月は東日本大震災の状況に鑑み、アンケートを実施しておりません。


「MONEX グローバル投資家サーベイ」は、2011 年 6 月より開始し、四半期ごとに公表しております。
MONEX Global Retail Investor Survey



■調査結果の要約
1.グローバル調査結果 調査対象:日本、米国、中国(香港)の個人投資家
(1-1)中国(香港)では株価上昇が続くなかで DI が上昇


【DI(日本)】 (2015 年 3 月)39→(2015 年 6 月)24(前回比-15 ポイント)
【DI(米国)】 (2015 年 3 月)26→(2015 年 6 月) 9(前回比-17 ポイント)
【DI(中国(香港)】 (2015 年 3 月)39→(2015 年 6 月) 43(前回比+4 ポイント)



各地域の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の世 グラフ1: 個人投資家の世界の株式市場に対する見通しDI
界の株式市場に対する見通しについてたずね (日本、米国、中国(香港)の個人投資家)



たところ、日本の個人投資家の DI は 24 ポイ
日本
(MONEX)

米国
ントと 2014 年 9 月の調査以来の低下となり、

(TradeSta.) 39

香港 24
米国も前回に引き続き DI が低下しました。一 20
(BOOM)


方、中国(香港)は 43 ポイントと前回調査か 0




ら改善しました。中国の投資家の DI が改善し -20


た理由としては、上海総合指数が 2008 年 1 月 -40


以来約 7 年半ぶりに 5,000 ポイントを回復する -60


など中国本土の株価が好調に推移したことが (出所)マネックス証券作成

考えられます。
(注)DI(diffusion index)「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答し


た割合(%)を引いたポイント



(1-2)株価好調の日本を始めとするアジアへの期待が各地域の個人投資家で高まる


各地域の個人投資家にどの地域の株価に今後 3 ヶ月で最も上昇が期待できるかについて
たずねたところ、全ての地域の個人投資家とも日本およびアジア(日本を除く)への期待
が前回調査時(2015 年 3 月実施)に比べて上昇しました。その要因としては米国株が冴え
ず欧州の株価も上昇一服となる中で、日本株と中国株の株価上昇が目立ったことが影響し
たと考えられます。また、各地域の個人投資家とも自地域への期待が最も高くなりました。
日本の個人投資家の日本株への期待が米国株への期待を上回ったのは 2013 年 12 月の調査
以来 1 年半ぶりとなります。日経平均株価が 2 万円に到達し、日本の個人投資家の日本株
へのセンチメントは強気に振れた一方で、年初から米国株式市場が冴えないことや米国で
は中央銀行による利上げを控えていることが日本の個人投資家の米国株式市場に対する
強気度合いを後退させたとみられます。
日本:
(米国: 28.8%、欧州(英国) 8.5%、アジア
: (日本を除く) 16.1%、
: 日本: 46.6%)
米国:
(米国: 58.1%、欧州(英国) 23.3%、アジア(日本を除く) 9.3%、日本: 9.3%)
: :
香港:
(米国: 19.2%、欧州(英国) 8.2%、アジア(日本を除く)
: :60.4 %、日本: 12.2%)


MONEX Global Retail Investor Survey


グラフ2-1: どの地域の株価に今後3ヶ月最も期待できるか グラフ2-2: どの地域の株価に今後3ヶ月最も期待できるか
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)  (日本の個人投資家) 推移
70.0%
米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本
日本
28.8% 8.5% 16.1% 46.6% 60.0%
(MONEX)

50.0% 44.3% 46.6%


米国 40.0%
58.1% 23.3% 9.3% 9.3% 40.1%
(TradeSta.)

30.0%
28.8%

香港 20.0%
19.2% 8.2% 60.4% 12.2% 16.1%
(BOOM)
9.4%
10.0% 8.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%
6.2%
0.0%
米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本 11/06 11/12 12/06 12/12 13/06 13/12 14/06 14/12 15/06

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成




グラフ2-3: どの地域の株価に今後3ヶ月最も期待できるか グラフ2-4: どの地域の株価に今後3ヶ月最も期待できるか
(米国の個人投資家) 推移 (中国(香港)の個人投資家) 推移
80%
80%
米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本 米国 欧州/英国 アジア(日本を除く) 日本
(米国の個人投資家) 推移
70% 70%
60.4%
60% 60%
60.0%
58.1%
50% 50%
41.3%

40% 40%


30% 30% 35.4%
24.2% 23.3%
19.2%
20% 20%
14.4%
8.4% 12.2%
9.3%
10% 10%
8.8%
7.4% 8.2%
0% 0%

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成




(1-3)米国・中国(香港)の投資家とも米ドル高を想定も前回調査から比率が減少


米国、中国(香港)の個人投資家に今後 3 ヶ月でどの通貨が最も上昇するかたずねまし
た。米国・中国(香港)ともに約 6 割(前回調査時:7 割)が米ドルと回答しました。両
地域の投資家とも米ドルの上昇を想定する投資家が最も多かったものの、前回調査からは
1 割程度比率が減少しました。
グラフ3-1: 今後3ヶ月でどの通貨が最も上昇するか グラフ3-2: 今後3ヶ月でどの通貨が最も上昇するか(前回比)
(米国、中国(香港)の個人投資家) (日本、米国、中国(香港)の個人投資家) 


7.0% 2.3%
201506 55.8% 14.0% 7.0% 14.0% 6.9%
米国
(TradeSta.)




55.8% 14.0% 14.0% 6.9% 2.3%
(TradeSta.)
米国




3.2%
201503 68.4% 15.8% 5.3%
2.1% 2.1% 3.2%

6.2% 201506 55.8% 14.0% 7.0% 14.0% 6.9%
2.3%
(BOOM)




香港
香港




59.4% 5.8% 4.1% 21.0%
(BOOM) 2.9%
3.1% 0.4% 201503 68.6% 6.5% 5.9% 10.2%
4.5% 1.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
米ドル ユーロ ポンド 円 豪ドル 人民元 その他
米ドル ユーロ ポンド 円 豪ドル 人民元 その他

(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成


MONEX Global Retail Investor Survey


日本の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の米ドル グラフ3-3: 今後3ヶ月程度の米ドル/円相場予想
(日本の個人投資家)

/円相場の見通しについてたずねました。円安ド 90%

80%

ル高を予想すると回答した個人投資家の割合は、 70%
68%

60%
前回調査時(2015 年 5 月実施)から 28 ポイント 50%
43%

の大幅増加となりました。米国の利上げ早期化観 40%
40%
30%
20%
測が高まり、米ドル/円が 125 円台に到達したこ 20% 17%

10% 12%
とが日本の投資家を円安ドル高予想にシフトさ 0%


せたと考えられます。 円安になると思う 変わらないと思う 円高になると思う

(出所)マネックス証券作成




(1-4)米国・中国(香港)では「テクノロジー」が人気 日本では銀行が 4 位に上昇


米国、 (香港)
中国 の投資家とも魅力ある業種第 1 位がテクノロジーとなりました。Apple
Inc.が発売した Apple Watch など日進月歩の最新技術を活かした製品が様々登場している
ことから、投資家の期待が膨らんでいるのでしょう。また、日本においては魅力を感じる
上位 3 業種は「自動車」
「医薬品」
「ハイテク」で不動の人気だったものの、銀行株が前回
調査から 1 つ順位を上げて 4 位に浮上したことが特徴的でした。金利上昇の流れの中でメ
ガバンク 3 行が年初来高値を更新したことなどが投資家の期待を高めたと考えられます。



グラフ4-1: 業種別魅力度ランキング(四半期毎) グラフ4-2: 業種別魅力度ランキング(月次)
グラフ4-2: 業種別魅力度ランキング(月次)
(米国、中国(香港)の個人投資家)  (日本の個人投資家)
(日本の個人投資家)



(順位)

(順位)

1 自動車
1 自動車
2 医薬品
2 医薬品
3 ハイテク
3 ハイテク
4 銀行
4 銀行
5 商社
5 商社
6 機械
6 機械
7 通信
7 通信
8 不動産
8 不動産
9 小売
9 小売
10 鉄鋼
10 鉄鋼
11 石油関連
11 石油関連
12 海運
12 海運
13 電力・ガス
13 電力・ガス
(出所)マネックス証券作成 (カッコ内は前回順位)
(出所)マネックス証券作成
(出所)マネックス証券作成


※米国、中国(香港)の個人投資家のランキング順位は前回調査時(2015 年 3 月)との比較。

日本の個人投資家のランキング順位は 2012 年 12 月からの推移。



(1-5)商品市況 DI は原油 DI の大幅上昇が特徴的


商品市況について各地域の個人投資家にたずねたところ、原油 DI は 3 地域とも揃って
前回調査からいずれも 2 桁の大幅上昇となりました。原油価格が底打ちし、WTI が一時 1
バレル 60 ドル台を回復したことなどが投資家のセンチメントを改善したと言えそうです。



MONEX Global Retail Investor Survey


【原油 DI】
【原油 DI(日本)】 (2015 年 3 月)4→(2015 年 6 月)37(前回比+33 ポイント)
【原油 DI(米国)】 (2015 年 3 月)0→(2015 年 6 月)21(前回比+21 ポイント)
【原油 DI(中国(香港)】 (2015 年 3 月)14→(2015 年 6 月)28(前回比+14 ポイント)



【貴金属 DI】
【貴金属 DI(日本)】 (2015 年 3 月)22→(2015 年 6 月)30(前回比+8 ポイント)
【貴金属 DI(米国)
】 (2015 年 3 月)-5→(2015 年 6 月)23(前回比+28 ポイント)
)(2015 年 3 月)-2→(2015 年 6 月)2(前回比+4 ポイント)
【貴金属 DI(中国(香港)】


グラフ5-1: 原油DI グラフ5-2: 貴金属DI
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家) (日本、米国、中国(香港)の個人投資家)


日本(MONEX) 日本(MONEX)
60 米国(TradeSta.)
60 米国(TradeSta.)
香港(BOOM)
香港(BOOM)







4 -2 2


-5
-20
-20

-30 -40
-40 11/06 12/06 13/06 14/06 15/06

(出所)マネックス証券作成
(出所)マネックス証券作成




(1-6)米連邦準備制度理事会(以下「FRB」)の利上げ開始時期の見込みについて、各地
域で見解が分かれる


各地域の個人投資家に FRB の利上げが開始される時期の見込みをたずねたところ、日本
では 2015 年内の利上げを見込む割合が全体の約 80%に達したのに対し、米国は約 60%、
中国(香港)は約 65%と日本に比べると低い水準となりました。5 月末にイエレン FRB 議
長が年内の利上げ実施に意欲を示しましたが、地域によって解釈は異なるようです。


日本:
(2015 年 6 月: 3.0%、2015 年 7 月~9 月: 25.6%、2015 年 10 月~12 月: 53.4%、2016 年以降: 18.0%)
米国:
(2015 年 6 月: 4.7%、2015 年 7 月~9 月: 20.9%、2015 年 10 月~12 月: 34.9%、2016 年以降: 39.5%)
香港:
(2015 年 6 月: 1.0%、2015 年 7 月~9 月: 19.0%、2015 年 10 月~12 月: 45.0%、2016 年以降: 35.0%)





MONEX Global Retail Investor Survey



グラフ6-1: 米FRBはいつ利上げを開始するか グラフ6-2: 米FRBはいつ利上げを開始するか(前回比)
(日本、米国、中国(香港)の個人投資家)  (日本、米国、中国(香港)の個人投資家) 


201506 3.0% 25.6% 53.4% 18.0%




(MONEX)
日本




日本
3.0% 25.6% 53.4% 18.0%
(MONEX)
201503 24.5% 40.5% 22.1% 12.9%


201506 4.7% 20.9% 34.9% 39.5%




(TradeSta.)
米国




米国
4.7% 20.9% 34.9% 39.5%
(TradeSta.)
201503 10.1% 24.7% 37.1% 28.1%


201506 1.0% 19.0% 45.0% 35.0%




(BOOM)
香港
香港
1.0% 19.0% 45.0% 35.0%
(BOOM)
201503 15.2% 31.0% 27.5% 26.3%


0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100%

2015年6月 2015年7月~9月 2015年10月~12月 2016年以降 2015年6月 2015年7月~9月 2015年10月~12月 2016年以降



(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成




2.日本限定の調査結果(月次) 調査対象:日本の個人投資家
(2-1)日本株 DI が大幅に上昇


日本の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場見通しにつ
いてたずねたところ、日本株と米国株の DI が上昇しました。日本株 DI は前回調査時(2015
年 5 月)から 19 ポイントの大幅上昇となり、日本株が堅調であることが影響したと考え
られます。一方で中国株 DI は低下しており、その背景には上海総合指数が 5 月末時点で
昨年末比 4 割超上昇していることへの警戒感が強まったことがあるとみられます。


【日本株 DI】(2015 年 5 月)27→(2015 年 6 月)46(前回比+19 ポイント)
【米国株 DI】(2015 年 5 月)17→(2015 年 6 月)24(前回比+7 ポイント)
【中国株 DI】(2015 年 5 月)-30→(2015 年 6 月)-34(前回比-4 ポイント)

グラフ7-1: 今後3ヶ月程度の株価予想 グラフ7-2: 日経平均株価(終値)と日本株DIの推移
(日本の個人投資家) (日本の個人投資家)


80 (円)
80 22,000

60 日本株DI

日経平均終値 20,000



18,000



17 16,000


30 14,000
-20
-20 27
-30

-40
-40
日本株DI
12,000
-34

-60
-60 米国株DI
10,000
中国株DI 0
-80
-10 8 8,000


(出所)マネックス証券作成
(出所)マネックス証券作成





MONEX Global Retail Investor Survey


(2-2)日本株に対する投資意欲が多面的に上昇


日本の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の日本株への投資意欲を「売買頻度」
「投資金額」
「保
有銘柄数」毎にたずねたところ、3 項目揃って前回調査から改善しました。日本株の上昇
や底堅さが日本の投資家の日本株に対する投資意欲を好転させたと言えるでしょう。


【売買頻度の DI】 (2015 年 5 月)27→(2015 年 6 月)32(前回比+5 ポイント)
【日本株投資金額の DI】 (2015 年 5 月)21→(2015 年 6 月)26(前回比+5 ポイント)
【日本株保有銘柄数の DI】(2015 年 5 月)17→(2015 年 6 月)19(前回比+2 ポイント)

グラフ8-1: 今後3ヶ月の投資意欲について グラフ8-2: 今後3ヶ月の投資意欲について
(日本の個人投資家) (円)
(日本の個人投資家)
50 22,000

日本株売買頻度のDI
売買頻度のDI 20,000
日本株投資金額のDI
40 日経平均終値 40

日本株保有銘柄数のDI
18,000 32


16,000




14,000 19



12,000


10,000 0



0 8,000 -10


(出所)マネックス証券作成 (出所)マネックス証券作成




(2-3)企業業績やマクロ経済動向への注目が一層高まる


日本の個人投資家に注目のトピックについてたずねました。前回調査に続いて日本の企
業業績についての関心が最も高く、さらに前回調査からの関心の高まり度合いも最も大き
くなりました。日本企業の決算発表が 5 月中旬に一巡し、今期も 9%程度の最終増益で過
去最高益を連続で更新する見込みであると報じられたことなどが投資家の企業収益への
関心を更に高めたとみられます。また、日本のマクロ経済への関心も前回調査から 3 ポイ
ント高まっています。5%から 8%への消費税増税から約 1 年が経過し、国内景気の本格回
復がいつ訪れるかを気にかけている投資家が多いということなのかもしれません。


グラフ9-1: 注目するトピック(前回調査からの変化) グラフ9-2: 注目するトピック
(日本の個人投資家) (日本の個人投資家)
中国 新興国 中国 新興国
日本 米国 欧州 日本 米国 欧州
(香港含む) (中国除く) (香港含む) (中国除く)
企業業績 4.4 -4.7 -4.3 -0.3 -0.2 企業業績 89.2% 40.6% 11.5% 11.5% 8.6%

マクロ経済 3.0 -7.1 -5.0 -3.7 -3.2 マクロ経済 61.8% 55.8% 24.0% 23.9% 16.2%

為替動向 2.1 1.3 -3.3 -3.0 -2.3 為替動向 66.2% 65.6% 27.8% 6.4% 10.9%

金利動向 -4.7 2.1 -1.4 0.4 2.0 金利動向 51.8% 65.1% 23.0% 9.7% 8.5%

金融政策 -1.2 1.2 -0.6 -1.5 0.9 金融政策 66.1% 65.5% 32.6% 19.6% 9.9%

政治・外交 -0.4 0.4 -4.9 2.9 0.8 政治・外交 63.0% 54.2% 33.4% 44.8% 20.3%

(出所)マネックス証券作成 単位:ポイント
(出所)マネックス証券作成




MONEX Global Retail Investor Survey


(2-4)日本銀行の追加量的緩和時期、「当分の間ない」が半数近くに


日本の個人投資家に日本銀行が追加で量的金 グラフ10:日本銀行の追加の量的緩和について

融緩和を実施する時期の見込みについてたずね 201506
2.3
12.8 21.5 15.8 47.6


ました。
「当分の間ない」との回答が 47.6%で最 201505 5.2 20.0 22.5 12.3 40.0


も多くなり、前回調査の 40.0%から増加しまし 201504 10.6 18.2 18.9 8.5 43.8



た。米国で早期利上げ期待が高まる中で 1 ドル 201503 2.8 18.3 19.8 10.9 6.5 41.7


201502 5.9 25.2 16.9 10.3 5.7 36.0
125 円台まで円安が進行したことや、日銀の黒
201501 9.8 28.3 15.4 9.1 4.2 33.2
田総裁が 2%の物価上昇率達成に引き続き自信 0% 20% 40% 60% 80% 100%
2015年4月~6月 2015年7月~9月
を示していることなどが投資家の追加緩和期待 ~2015年3月
2015年10月~12月 2016年以降 当分の間ない

(出所)マネックス証券作成
を後退させたと見られます。





MONEX Global Retail Investor Survey



■総 括 (マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部)

四半期毎に行う「MONEX グローバル投資家サーベイ」、第 17 回目の結果をお届けし
ます。


今回のグローバル投資家サーベイは足下のマーケット動向を色濃く反映した調査結果
となりました。
昨年末から 5 月末までの主要国の株価指数のパフォーマンスを比較すると、
米国の NY ダウ平均が+1.1%、ドイツの DAX 指数が+16.4%、
日本の日経平均株価が+17.8%、
中国の上海総合指数が+42.6%と、日本と中国のパフォーマンスが特に目立つ結果となって
います。こうした状況のもとで調査対象の全ての地域の投資家が日本と中国(香港)の株
価に期待を高めた一方で米国への期待が低下しました。


そして米国の株価が冴えない大きな要因の 1 つとして挙げられるのが、利上げを控えて
いるという点でしょう。欧州・日本・中国とも中央銀行が金融緩和政策を進めており、経
済状況の推移次第では今後追加の金融緩和が改めて取り沙汰されることになりそうです。
一方、米国ではまさに金融引き締め開始の時期を探っているところであり、さらに引き締
め前から他国の緩和政策のあおりを受けて米ドル高が進行しています。


グローバル調査(1-6)FRB の利上げ開始時期については、各地域の投資家によって予
想に差がでていますが、イエレン FRB 議長や直近のその他の FRB 関係者の発言を聞く限
り、年内の利上げ開始に対して強い意志を持っていると言えそうです。直近 3 回の米国の
利上げ局面を振り返ると利上げ後数ヶ月から 1 年程度は米国株のパフォーマンスが冴えな
い時期が続きましたが、その後は利上げ前よりも株価は力強く上昇しました。


もちろん今回も同様のパターンとなるかどうかはわかりませんが、仮に過去のパターン
を踏襲するとすれば、利上げ前後の株価が冴えない局面というのは株の仕込み時だったと
いうことになります。ぜひ投資家の皆様には過去の事例などからも積極的に学んでいただ
き、より良い資産運用を実現していただければと思います。


今回も皆様方のご協力で、大変貴重なデータを作成・分析することができました。本当
にありがとうございました。今回のサーベイが個人投資家の皆様方の投資判断の一助とな
れば幸いです。
(2015 年 6 月 8 日執筆)





MONEX Global Retail Investor Survey



■調査の概要と回答者の属性

(日本)
調査方式: インターネット調査
調査対象: マネックス証券に口座を保有している個人投資家
回答数: 1,004 件
調査期間: 2015 年 5 月 26 日~6 月 5 日


【性別】

男性 女性

82.0% 18.0%

【年齢】

未成年 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳超

0.2% 2.8% 15.8% 31.7% 24.0% 18.2% 7.3%

【金融資産】
500 万 1000 万 2000 万 5000 万
500 万未満 ~1000 万 ~2000 万 ~5000 万 ~1 億 1 億以上

27.2% 17.3% 17.4% 22.9% 10.6% 4.6%

【売買頻度】

デイトレ 週に数回 月に数回 数ヶ月に 1 回 それより少ない

5.9% 18.0% 34.5% 25.9% 15.7%

【株式投資のご経験】

1 年未満 1 年~5 年 5 年~10 年 10 年以上

8.8% 19.0% 24.5% 47.7%




(米国)
調査方式: インターネット調査
調査対象: TradeStation Securities, Inc.でお取引をする個人投資家
回答数: 43 件
調査期間: 2015 年 5 月 26 日~6 月 5 日




(香港)
調査方式: インターネット調査
調査対象: Monex Boom Securities (H.K.) Limited でお取引をする個人投資家
回答数: 485 件
調査期間: 2015 年 5 月 26 日~6 月 5 日

MONEX Global Retail Investor Survey




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いません。
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なさるようにお願いいたします。
・本サーベイは、グループ各社において実施したアンケートの集計結果をまとめたものであり
グループ会社間において個人情報の授受は行っておりません。
・上記総括は、アンケート集計結果に関する個人の見解です。




金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 165 号

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