株式の「夜間取引」および「価格改善サービス」開始のお知らせ
2018 年 3 月 2 日
各 位
東京都千代田区麹町一丁目 4 番地
松 井 証 券 株 式 会 社
代 表 取 締 役 社 長 松 井 道 夫
(コード番号:8628 東証第一部)
株式の「夜間取引」および「価格改善サービス」開始のお知らせ
松井証券は、2018 年 3 月 19 日(予定)より、株式の夜間取引の取扱いを開始しますのでお知
らせいたします。
当社はかねてより、国内株式市場の更なる活性化には夜間取引が不可欠と考え、東京証券取引
所(以下「東証」
)へ数度にわたり夜間取引市場開設の要望書を提出するなど、その必要性を訴え
てきました。この度、個人投資家の強い要望に応えるべく、SBI ジャパンネクスト証券株式会社
が運営する私設取引システム『ジャパンネクスト PTS(J-Market)
』へ注文を取次ぎ、株式の夜間
取引を開始します。国内株式の夜間取引ができるリテール証券会社は、当社が 2 社目となります。
また、2018 年 5 月(予定)から、日本初(※)となる株式取引における「価格改善サービス
(ベストマッチ)」の提供を開始します。現在、国内の株式取引市場においては、東証における立
会取引以外に PTS(私設取引システム)や立会外取引(いわゆるダーク・プールを含む)があり
ます。これらの取引では、東証立会市場よりも有利な価格で取引できる可能性があり、取引価格
の改善を求めて、機関投資家が利用しています。当社の価格改善サービスは、立会外取引を活用
して、機関投資家の間では当たり前となっている取引価格の改善メリットを個人投資家にも提供
するものです。
株式の夜間取引および価格改善サービスは、個人投資家のニーズに即し、投資成果向上にもつ
ながるため、お客様本位の業務運営に則った取組みと考えております。松井証券は、今後も個人
投資家の利益に資するサービスの拡充に努めてまいります。
以上
※本サービスの提供が「日本初」とは、現時点で営業している証券会社の中で、一般個人投資家を対象に提供す
るサービスの中での比較を指します。当社調べ。
※サービスのご利用にあたっては、当社最良執行方針、約款、取引ルール等をご覧いただき、内容を十分ご理解
のうえ、ご自身の判断と責任によりお取引ください。
【お客様からのお問い合わせ先】 【報道関係からのお問い合わせ先】
口座開設サポート(平日 08:30~17:00) 常務取締役 和里田 聰
0120-021-906(03-5216-0617) 03-5216-8650
別添
「価格改善サービス(ベストマッチ)」の導入背景(詳細)
現在、国内の株式取引市場においては、東証における立会取引が売買シェアの 9 割を占めてい
ます。立会取引以外には PTS(私設取引システム)や立会外取引(いわゆるダーク・プールを含
む)があり、東証立会市場の最良気配よりも有利な価格で取引できる可能性があるなどのメリッ
トがありますが、シェアはそれぞれ 5%程度に留まっています。
株式の売買に伴って発生するコストには、委託手数料等の直接的なコストの他に、スプレッド
コスト(市場における売買気配の差)、機会コスト(注文数量が全て約定するまでに生じる値動き
に起因するコスト)
、マーケットインパクト(自身の注文により値動きを生じさせること)などが
あり、これらを纏めて「執行コスト」と呼びます。欧米では株式注文の執行コスト削減のために、
取引所立会市場以外で注文のマッチング(付け合わせ)を行うサービスが広く利用され、取引価
格の改善が生じています。日本においても、そうしたサービスはこれまで機関投資家のみが当た
り前のように利用してきましたが、取引価格の改善メリットは個人投資家も同様に享受すべきも
のであると当社は考えます。
サービス概要
そこで当社は、価格改善を希望する個人投資家の株式注文を取引所立会市場へ発注する過程に
おいて、他の注文とマッチングするシステムを導入し、東証立会市場と比較して有利な価格での
約定機会を提供します。他社で提供されている、取引所立会市場と PTS の売買気配を比較して有
利な市場に発注する SOR(スマート・オーダー・ルーティング)とは異なり、当社のサービスは
価格改善額や、注文約定の確実性の面でメリットが大きいと考えております。
【
「価格改善サービス(ベストマッチ)」のイメージ図】
松井証券 取引所
マッチング
マッチングシステム
した場合
当社顧客の注文
立会外市場
発注 (ToSTNeT)
当社
顧客
マッチング
しない場合
立会市場
(従来通り)
機関投資家の注文
※ 取引所立会市場の最良気配より有利な価格または同じ価格でマッチングした場合、その価格
で取引所立会外市場において約定、マッチングしない場合は即座に取引所立会市場へ取り次
ぎます。
取引の透明性の確保
この度開始する価格改善サービスは、これまで機関投資家のみが利用してきたサービスを個人
投資家に開放するものですが、その仕組みや利便性は一般に広く認知されておりません。サービ
ス開始にあたって、情報の開示が重要と考えており、以下のような取組みで取引の透明性を確保
し、個人投資家に価格改善サービスを提供する際の業界標準を構築してまいります。
① 取引毎に価格改善レポートを顧客に開示します
② システム処理にかかる時間(いわゆるレイテンシー)を考慮しても、不利な約定価格と
ならないことを検証します
③ 社外による執行分析を実施し、本サービス全体における価格改善効果を開示します
以上
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