2018年 中田社長 新春ご挨拶

平成 30 年 1 月 4 日
各 位
会社名 株式会社大和証券グループ本社
代表者名 執行役社長 中田 誠司
(コード番号 8601 東証・名証(第 1 部))



2018 年 中田社長 新春ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

昨年、2017 年は、証券・金融市場において大きな転換点を迎えた年となりました。株式市場
では、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりや米欧の政治情勢といった波乱要因もあり、9 月ま
で日経平均株価は 2 万円を挟んだ攻防が続きました。 しかし、 好調な米国株式市場を背景とし
た米国長期金利の上昇により円安 ドル高が進み、
・ 企業収益の拡大期待から上昇基調に入ると、
10 月には日経平均株価は過去最長となる 16 連騰を記録し、 月には 26 年ぶりとなる高値水


準まで到達しました。

大和証券グループにとっての 2017 年は、創業 115 周年を迎える節目の年となりました。上期
連結決算は、経常利益 689 億円、純利益は 513 億円となり、リテール、ホールセール共に成
果をあげ、来年度からの新中期経営計画に向けて弾みをつける一年となりました。

10 年スパンの長期の観点では、「人生 100 年時代」の到来や「デジタルトランスフォーメーシ
ョン」 の進展など、当社グループを取り巻く環境の劇的な変化が想定されます。 長寿化が進み、
幅広い世代で資産形成の必要性が高まることは当社にとって大きなチャンスとなる一方、 テク
ノロジーの活用によるサービスの多様化、 業務の効率化については、当社でも強力に推し進め
ていく必要があります。しかし、何よりも大切なことは、AI、ロボットに置き換えられない
「人」による付加価値の高いサービスにおいて、クオリティ No.1 を実現していくことです。

現在策定を進めている新中期経営計画においては、115 年の間、当社グループが培ってきた
DNA をベースに、「クオリティ No.1」と「ハイブリッド型総合証券グループ」を基本方針と
して、お客さまや金融市場に価値のある「新たな未来」を創っていきます。その上で、固定観
念にとらわれず、自由な発想で新しいものを生み出していく「イノベーション」を加えること
で、新たな大和証券グループの姿を目指します。

当社の企業業績見通しにおいては、今年度の経常利益は二桁増益、 続く来年度も増益を見込ん
でいます。国内のマクロ経済も好調に推移しており、20 年に亘り続いたデフレがいよいよ終
焉を迎え、言われて久しかった「貯蓄から投資」への強烈なマネーシフトが起きる可能性が高
まっています。大和証券グループといたしましては、証券市場を通じ、豊かな国民生活と日本
の成長戦略に貢献できるよう、グループを挙げて取り組んで参ります。

本年も大和証券グループをどうぞよろしくお願い申し上げます。

以 上

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