日本・ベトナム両国政府により設立された日越大学において「日本型ものづくり」をテーマに企業連携講座を開講

Press Release
【報道関係各位】
2021 年 9 月 9 日
三谷産業株式会社
株式会社小金井精機製作所


日本・ベトナム両国政府により設立された日越大学において
「日本型ものづくり」をテーマに企業連携講座を開講
~日本のものづくり経営・現場研究の第一人者・藤本隆宏先生による特別セミナーを開催~


三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)と株式会社小金
井精機製作所(本社:埼玉県入間市/代表取締役社長:鴨下 祐介、以下 小金井精機製作所)は、ベトナム
社会主義共和国ハノイ市に拠点を置く日越大学(本部:ハノイ市/学長:古田 元夫)において、
「日本型も
のづくり」をテーマとした企業連携講座の開講を本年 4 月に発表し、 月 8 日にオンラインで開講式および


特別セミナーを開催しました。
日本とベトナムの政府の合意により 2016 年に設立された日越大学では、ベトナムの将来を担い、グロー
バルに活躍できる人材の育成を掲げ、教育・研究を行っています。本連携講座では、日越大学「日本学プロ
グラム」の学部生を対象に、グローバルな視野で日本のものづくりを捉え、教養として身につけ、その知見
を活かすことのできる人材育成を目的に、日本のものづくりについての識者および日本を代表するメーカ
ーによる講義を提供してまいります。




開講式における来賓ご挨拶 特別セミナー講師 藤本隆宏先生
山田滝雄駐ベトナム日本国大使



■本連携講座における講義提供者・企業一覧 (企業名は五十音順)
 早稲田大学 教授/東京大学 名誉教授 藤本隆宏 先生
 一般財団法人日本科学技術連盟
 株式会社小金井精機製作所
 セイコーエプソン株式会社
 株式会社デンソー
 東レ株式会社
 本田技研工業株式会社
 三谷産業株式会社




■一連の企業連携講座の開講式を開催
本連携講座は、2021 年から 2023 年まで年 1 回の特別セミナー、2021 年 9 月~2022 年 2 月の選択科目
「日本とベトナムのビジネス」
、2022 年 2 月~7 月の専門必修科目「日本型マネジメント」から成ります。
この一連の講座のスタートに当たり、9 月 8 日に開講式を開催しました。
開講式では日越大学学長 古田元夫様、小金井精機製作所代表取締役社長 鴨下祐介様、三谷産業取締役会
長 三谷充からのご挨拶のほか、本連携講座を支援いただく駐ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使
山田滝雄様よりご祝辞を賜りました。加えて、本連携講座に講義提供のご協力をいただくセイコーエプソン
様、デンソー様、東レ様、本田技研工業様、日本科学技術連盟様からお寄せいただきましたメッセージをご
紹介しました。

<ご祝辞・ご挨拶のコメント一部紹介>
駐ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使 山田滝雄 様
日本とベトナムの二国間の広範な戦略的パートナーシップのもとのもとでの両国間の連携を更に拡大さ
せていくことを確信しています。2023 年に日本とベトナムは国交樹立 50 周年を迎えます。昨年 10 月に
菅総理が日越大学においてスピーチされた際に、両国の関係は無限の可能性があると述べられました。本
講座を通して、学生の皆さんが将来さまざまな分野で両国の協力関係の架け橋となるだけでなく、地域・
国際社会で活躍されていくことを期待します。
日越大学 学長 古田元夫 様
日越両国により設立された日越大学の一つの重要なミッションは、将来のベトナムの発展に貢献する日
本の経験を学生がよく学べるようにすることです。学生にはグローバルな視野で、受動的ではなく主体的
に、かつ批判的に日本の経験に学ぶことを期待します。このたび、三谷産業、小金井精機製作所とのパー
トナーシップにより、記念すべき企業連携講座を開講できることを大変嬉しく思います。
株式会社小金井精機製作所 代表取締役社長 鴨下祐介 様
F1 や航空機のエンジン部品を手掛ける当社において、高度な機械加工や複雑なプログラムをベトナム人
が担ってくれており、ベトナム人エンジニアの力がなければ、F1 レースに大きな支障が出てしまう、そ
ういう大事な仕事を彼らはしてくれております。今回の企業連携講義を通して、日本とベトナムのものづ
くり、人材育成、雇用関係すべてが良い方向に進むことを確信し、楽しみにしております。
三谷産業株式会社 取締役会長 三谷充
私が 27 年前に、ベトナムの若者のきらきらした目に将来性を感じ、自分たちがより豊かな未来を作って
いくのだという強い意志を確信できたことが、当社の現在のベトナム事業につながっていると考えてい
ます。そして今、日越両国の期待を背負う日越大学の若者に向けて、日本のものづくりをテーマに講座を
ご提供できますことは大変意義深いものであります。


■特別セミナー「Monozukuri-Japanese style manufacturing in the 21st century」
開講式に続いて、日本のものづくり経営や現場に関する研究の第一人者である早稲田大学教授/東京大
学名誉教授の藤本隆宏先生による特別セミナー「Monozukuri-Japanese style manufacturing in the 21st
century」を開催しました。
対象は日越大学日本学プログラムの学部生のほか、同大学教職員・修士課程学生、ベトナム国家大学ハノ
イ校経済大学および国民経済大学の研究者、さらに政府機関および企業関係者とし、計 144 名がオンライ
ンで聴講しました。また講義の後には日越大学副学長 Tran Thi Thanh Tu 様の進行のもと、ベトナム人の有
識者 3 名を交えてディスカッションを行いました。





(藤本隆宏先生 ご略歴)
1979 年 東京大学経済学部卒業、三菱総合研究所入社 1997 年 ハーバード大学上級研究員
1984 年 ハーバード大学ビジネススクール博士課程入学 1998 年 東京大学大学院経済学研究科教授
1989 年 ハーバード大学ビジネススクール博士号取得 2002 年 日本学士院賞/恩賜賞受賞
1989 年 ハーバード大学研究員 2004 年 ものづくり経営研究センターセンター長
1990 年 東京大学経済学部助教授 2013 年 一般社団法人ものづくり改善ネットワーク
1996 年 リヨン大学客員教授、INSEAD 客員研究員 代表理事
1996 年 ハーバード大学ビジネススクール客員教授 2021 年 早稲田大学教授、東京大学名誉教授



■企業連携講座 概要
名 称: 日越大学・三谷産業・小金井精機製作所 企業連携講座
期 間: 2021 年 9 月~2023 年 12 月
場 所: 日越大学 (ベトナム・ハノイ市)
協力科目:
①「日本とベトナムのビジネス」(2021 年 9 月~2022 年 2 月) 対象:学部 2 年生
②「日本型マネジメント」
(2022 年 2 月~7 月) 対象:学部 2 年生 ※必修科目
③ 特別セミナー(2021 年 9 月からの学期より年 1 回) 対象:学生、研究者


本連携講座は、ベトナムと密接な関係を持ち事業を展開する三谷産業および小金井精機製作所がコーデ
ィネートする形で、日本の社会・経済の発展の原動力となってきた「ものづくり」をテーマに取り上げます。
日本を代表する複数の大手メーカーや造詣の深い識者にもご協力をいただき、ベトナムの学生に向けて
日本のものづくりの進歩の歴史や経営のあり方、現場における実践事例を紹介し、日越大学の教育理念のも
と、グローバルな視野で日本のものづくりを捉えることができる人材を育成することを目指してまいりま
す。
日越大学の正式な学部科目として単位が認定されることも大きな特徴であり、学部プログラムの必修科
目となるものも含まれます。日越両国政府においても非常に関心の高い取り組みと、評価いただいていま
す。


また、本連携講座は、在ベトナム日本国大使館及び独立行政法人国際協力機構(JICA)ベトナム事務所の
支援も得て実施されております。



(関連情報)
・2021 年 4 月 9 日三谷産業公表『三谷産業・小金井精機製作所、 日越大学において「日本型ものづくり」
をテーマに企業連携講座を提供』
https://pdf.irpocket.com/C8285/CzAL/atGI/IXwh.pdf





(補足情報)

【日越大学について】http://vju.ac.vn/VietnamJapanUniversity.html
日越大学は、日本とベトナムの両政府により両国の友好と結束の象徴として設立され、2016 年 9 月にベト
ナムのハノイ市で開校しました。 東京大学、 大阪大学、筑波大学、横浜国立大学、 早稲田大学、 立命館大学、
茨城大学等の日本の有力大学と、 ベトナム国家大学ハノイ校が協力し、 グローバルに活躍する人材の育成を
目指しています。現在、修士課程 8 プログラム(地域研究、企業管理、気候変動・開発、環境工学、グロー
バル・リーダーシップ、社会基盤、ナノテクノロジー、公共政策)および学士課程日本学プログラムを開講
しています。
日越大学では、JICA 技術協力「日越大学修士課程設立プロジェクト」 (TC1)が 2015 年 4 月から 5 年にわ
たり実施され、引き続き、 2020 年 4 月からは同「日越大学教育・研究・運営能力向上プロジェクト」 (TC2)
が開始されています。



【株式会社小金井精機製作所について】http://www.koganeiseiki.co.jp/
小金井精機製作所は半世紀以上に渡りものづくり日本を象徴する精密機械加工業の発展に貢献してきまし
た。世界最高峰を誇る、マシニングセンター、研削、旋削機械、精密測定機を駆使して作られる加工製品は
日本のみならず、 世界的にも大変高い評価を受けています。ヨーロッパを始め世界中の人々を虜にする F1、
アメリカで最高峰レースと位置付けられるインディ 500、ヨーロッパのみならず東南アジアでも人気沸騰
中の MotoGP など世界中のレースシーンにおいてかなりの割合で製品が使用されているほか、近年の航空
機需要の増加に伴い、そのジェットエンジン量産部品加工にも、活躍のフィールドは広がっています。
創業以来一貫してお客様の立場に立ち、 短納期での高精度部品の加工に傾注してまいりました。世界最高精
度を追求するためにはどの様な苦難も厭いません。 お客様のご要望どおりの部品を納期どおり、リーズナブ
ルに提供する。 この一見当たり前で実は時に困難な条件をクリアーすべくさまざまな準備、努力をフルパワ
ーで邁進しています。


【三谷産業グループについて】https://www.mitani.co.jp/
石川県金沢市で創業して 93 年、ベトナムで創業して 27 年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠
点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの 6
セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントと
して、お客様にとっての最適を追求するとともに、 「創業 90 年を越えるベンチャー企業」として更なる進
化へと挑戦しています。
三谷産業ではベトナム子会社の総称を Aureole(オレオ)グループと称しています。“Aureole”とは、フラン
ス語で「栄光」を意味する言葉であり、ベトナム子会社の社名に冠しています。三谷産業が 1994 年にベト
ナム・ホーチミン市において事業を開始し、2021 年 9 月現在ではベトナム国内において、現地子会社7社
およびハノイ・ホーチミン駐在事務所合わせて計 16 拠点、現地社員数は約 2,600 人を有する規模になって
います。




<本件に関するお問い合わせ先>

日本側窓口) 三谷産業株式会社 経営企画本部 PR 企画室
TEL: 03-3514-6003(担当:木下)

ベトナム側窓口) 三谷産業株式会社 ベトナム広報戦略室
TEL: +84-28-3821-9110(担当:金山)




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