子会社の設立及び医療機器企業への出資・販売契約に関するお知らせ

2019 年6月 28 日


各 位
会 社 名 前 田 工 繊 株 式 会 社
代 表 者 名 代 表 取 締 役 会 長 前 田 征 利
(コード番号:7821 東証第一部)
問 合 せ 先 取締役 常務執行役員 斉 藤 康 雄
(TEL.0776-51-3535)




子会社の設立及び医療機器企業への出資・販売契約に関するお知らせ


当社グループでは、従来の3事業分野に加えて、第4の事業として医療分野への進出に向けた準備を進めてまい
りました。このたび、当社は新たに子会社を設立し、本格的な医療分野進出の第一弾としてスイスの医療機器企業
であるM.A. Med Alliance SA(以下「Med Alliance社」)へ出資し、同社が開発する末梢動脈疾患治療用製品を日
本市場で独占的に販売する契約を締結することになりましたのでお知らせいたします。




1.設立した子会社の概要
(1) 名 称 MDK メディカル株式会社
(2) 所 在 地 福井県坂井市春江町沖布目第 38 号3番地
代 表 者 の 代表取締役会長 前田 征利
(3)
役 職 ・ 氏 名 代表取締役社長 古瀬 和宏
取締役:前田征利、古瀬和宏、松本晃、前田尚宏、北沢孝一、生田晴来
(4) 役 員
監査役:斉藤康雄
(5) 事 業 内 容 医療機器の開発、製造、販売
(6) 資 本 金 1億円
(7) 設 立 年 月 日 2019 年6月 21 日
(8) 決 算 期 9月 20 日
(9) 出 資 比 率 当社 100%


2.Med Alliance 社の概要
(1) 名 称 M.A. Med Alliance SA
(2) 所 在 地 Rue de Rive 5, 1260 Nyon, Switzerland
(3) 代 表 者 Jeffrey B. Jump
(4) 設 立 年 月 日 2008 年5月 19 日
冠動脈及び末梢動脈用の薬剤塗布バルーン(※1)
(以下「DCB」
)を開
発する医療機器企業で、再狭窄抑制に効果がある免疫抑制剤シロリムスを
(5) 事 業 内 容 バルーンにコーティングする優れた技術を有しております。
Med Alliance 社の薬剤塗布バルーンは、米国食品医薬品局(FDA)よ
り、画期的医療機器(Breakthrough Device)の指定を受けています。


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※1 薬剤塗布バルーンは、バルーンカテーテルのバルーン部分の表面に細胞増殖を抑える薬剤をコーティングし、何らかの原
因で狭くなったり塞がれた血管において、バルーンを拡張することにより薬剤を血管壁に接触させ、薬剤を血管組織に移行
することで再狭窄を抑制する医療機器です。
<ご参考> 製品イメージ




3.出資・販売契約の概要
当社は、Med Alliance 社に 20 百万米ドルを出資しました。子会社の MDK メディカル株式会社は、Med
Alliance 社の末梢動脈疾患(※2)治療用のDCBについて、日本での独占的販売権を取得します。MDK メディ
カル株式会社は、2020 年から臨床試験を実施し 2022 年に販売を開始することを目標に準備を進めてまいります。
元ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社社長で、現在当社の社外取締役を務める松本晃氏は次のように述
べています。
「抗癌剤パクリタキセルを用いたDES(薬剤溶出ステント)
・DCBは、長期死亡率の増加の可能
性を示唆する論文が公表されており、免疫抑制剤シロリムスを用いた Med Alliance 社製品は大変注目を浴びて
います。当社が同社製品の独占的輸入販売権を取得できることを大変喜ばしく思います。今後、末梢動脈疾患に
対する安全で有効な治療機器として、日本の患者様の健康に寄与できることを願っています。



※2 末梢動脈疾患は、足などの血管が動脈硬化などの要因で狭くなったり詰まったりし、血流が悪くなる病気です。しびれや
痛みが生じ、悪化すると間欠性跛行、ひどい場合には壊死することもあります。高齢化や生活習慣病などに伴い近年増加し
ています。


4.今後の見通し
Med Alliance 社との契約は、中長期的に当社の企業価値の向上に貢献するものと考えております。また、当
社グループは、従来の3事業分野の業績向上を図りつつ、今後はM&Aも活用して医療分野の製品ラインナップ
の拡大を目指してまいります。


以上




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