新製品の提供開始に関するお知らせ

2020 年 11 月 30 日
各 位
会 社 名 株式会社インターアクション
代表者名 代表取締役社長 木 地 伸 雄
(コード番号 7725 東証第一部)
問合せ先 経 営 企 画 室 I R 担 当
電話番号 045-263-9220



新製品の提供開始に関するお知らせ

当社グループでは中長期的な企業価値向上を目指し、新規事業としてFA画像処理装置
の開発に取り組んでまいりました。
このたび、当社子会社の株式会社東京テクニカルにおいて歯車向けFA画像処理装置で
ある「歯車欠陥検査装置」
(以下、本製品)の提供を開始することとなりましたので、下
記のとおりお知らせいたします。


1.製品提供開始に至るまでの経緯
当社グループでは、
「IoT 関連事業」
「環境エネルギー事業」「インダストリー4.0 推進
事業」を3本の大きな柱として事業を展開しております。現在、中長期的にさらなる事
業規模の拡大を目指すべく、当社グループのコア技術である「光学技術」を各セグメン
トにそれぞれ掛け合わせ、既存事業とのシナジー効果による新たな価値の創造に挑戦し
ております。
近年、新興国の自動車生産及び販売台数の増加やEV(電気自動車)化により、金属
歯車の需要は拡大していくと予測されております。一方、現状では金属歯車メーカーの
多くが製品の欠陥を目視で確認しているため、少子高齢化による工場の人材不足等によ
り 1 日の検品数に限界があることや、個人の能力による検査品質のばらつきが課題とな
っております。また、金属歯車は、複雑な形状や金属による光の乱反射により細かな傷
の撮影が困難であり、目視検査と同レベルの検査品質を機械で安定的に再現することは
難しいとされてきました。
本製品は、歯車試験機の製造・販売を行っている株式会社東京テクニカルの歯車に関
する知見と当社の光学技術を活用することで、複雑な形状からでも細かな欠陥を検知
し、AIを組み合わせることで、目視検査と同レベルの検査品質を保つことが可能とな
っております。
これにより、人材不足や検査品質のばらつきによる問題を解決できるほか、品質検査
が自動化・機械化されることで、長時間の稼働が可能となります。さらには検査に必要
な人員の削減により、生産性の向上及びコストの削減にも寄与できると認識しておりま
す。
現在、試験機を評価していただいた企業様をはじめ、複数の企業様より引き合いを頂
いている状況であり、販売後の評価も踏まえながら拡販を行っていく予定です。また、
今後は金属歯車以外の品質検査への応用も視野に入れ、更なるFA画像処理装置の開発
を行ってまいります。(図1及び図2参照)
当社グループでは本製品の提供を新規事業の第一歩として、事業領域の拡大及び企業
価値の向上を目指してまいります。


2.新製品の概要
(1)製品名
歯車欠陥検査装置


(2)特徴
①歯車外観撮影システム
産業用特殊カメラと光学技術の併用により、検査に最適な画像撮影を可能とし
ております。
②ディープラーニングを使用したAIによる画像解析システム
歯車に関する学習データベースを元に画像解析を行うことで、高精度かつ安定
した品質検査を可能としております。


3.販売開始時期
2020 年 11 月 30 日


4.新製品の企業化のために特別に支出する額
2021 年5月期における支出は軽微であります。


5. 売上高への影響
本件新規事業が連結業績に与える影響は軽微ではありますが、中長期的には当社グル
ープの業績への寄与が高まるものと考えております。
図1:FA画像処理装置事業の進捗と今後




・製品化まで完了。今後は製品の拡販検証を行い、事業規模の拡大を目指す。
(フェーズ①)
・フェーズ①の状況によって、さらに歯車分野以外への応用を検証。新しい市場の開拓を
目指す。(フェーズ②)




図2:FA画像処理装置事業の市場展開




・インターアクショングループの持つ要素技術の進歩に比例し市場が拡大。画像処理部分
以外の分野に関しても需要が発生する可能性あり。
(歯車搬送用のピッキングロボ 等)
・「光学技術×歯車検査×AI×搬送系」のトータルソリューション展開も視野に入れ、拡
販及び市場拡大を目指す。


以上

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