クラウドと連携可能なハイブリッド型エッジAIソリューションについてのお知らせ

2023年3月30日
各 位
会 社 名 ザインエレクトロニクス株式会社
代表者の役職名 代表取締役社長 南 洋 一 郎
(スタンダード・コード番号:6769)
問 い 合 わ せ 先 取締役総務部長 山 本 武 男
電 話 番 号 03-5217-6660

クラウドと連携可能なハイブリッド型エッジ AI ソリューションについてのお知らせ
~AI 処理精度/即時性、通信コスト削減との両立の実現に向けて~

THine グループは、高速インターフェース・画像処理技術の分野で世界をリードする LSI 事業と
AI・IoT の分野で知的財産を創出し様々なソリューションを提供する AIOT 事業との 2 つの事業を柱
として事業を展開していますが、この度、監視・防犯・通信・物流・インフラ等の幅広い分野における
AI 画像処理のニーズに対応するため、クラウドと連携して AI 画像処理を可能とするハイブリッド型
エッジ AI ハードウェアソリューションである EdgeAI-LinkTM を企画し、組込み/エッジコンピュー
ティング展で展示することといたしましたので、 お知らせいたします。 詳細は以下をご参照ください。
組込み/エッジコンピューティング展(第 32 回 Japan IT Week 春)開催概要
会期:2023 年 4 月 5 日(水)~7 日(金)
時間:10:00~18:00(最終日のみ 17:00 終了)
会場:東京ビッグサイト
ブース番号:E46-40
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
今回、THine が取り組む AI ソリューションは、クラウド側とエッジ端末側(カメラ側)で分散コンピュー
ティングを行うことにより、遠隔カメラ画像診断における課題であった AI 処理精度と即時性、通信
コスト削減を両立させることを可能にするエッジ AI ハードウェアソリューションです。

従来、AI を活用した監視や物流、インフラ点検などにおいては、現場側でカメラにより撮像した
画像をクラウドに送信して AI 画像処理を行うクラウド集約型が一般的でした。こうした手法で
リアルタイム診断する際には、通信コストをかけて現場側で撮像された非圧縮データをクラウドに送信
して AI 画像処理するか、あるいは AI 画像処理の精度を落としつつも撮像データを圧縮して送信
することにより通信コストを抑制するケースが生じていました。また、クラウド集約型においては
クラウド側の処理負担が増大するため、 即時性が失われたり、あるいは設置可能なカメラ台数に制約
が発生したりしていました。
その結果、診断の即時性を取らず、現場側画像データを記録した上で後刻 AI 処理する場合は、
まれに撮影済みの画像データが AI 画像処理に適さないなどの理由により、再診断日を改めて日程
調整して現場で撮影し直しせざるを得ない場合が生じ、 コスト追加と検査遅延につながる可能性も
ありました。

クラウド・エッジ AI 連携によるリアルタイム遠隔カメラ画像診断の概要 クラウド AI 処理
画像特徴点
AI 結果


EdgeAI-LinkTM(エッジ連携 AI カメラ)の概要
EdgeAI-Link
(エッジ AI カメラ)

カメラ側でエッジ AI 処理 クラウドサーバー

キャセイ・
THine THine AI 処理 トライテック
イメージセンサ 無線通信
情報伝送LSI 画像処理LSI LSI
モジュール



リアルタイムでの
遠隔画像診断活用



EdgeAI-LinkTM ソリューションは、カメラ端末側とクラウド側で分散コンピューティングを行うこと
により、 カメラ端末の台数が増えたとしてもクラウド側に処理が集中することなく、 処理精度と即時性、
通信コストの最適化を図ることが可能となる点に特長があります。
カメラ端末側で AI 処理の一部を担うことが可能となるため、クラウド AI が必要とする画像の特徴点
を維持した形でデータ容量を削減した画像データをクラウドに送信することにより、精度の高い
クラウド AI 処理を実現しつつ、通信コストを抑えることを可能にします。

AI 診断の即時性を失わず、同日中に遠隔地にいる責任者による結果承認も可能となるため、AI
処理した後に画像を撮り直しする必要が判明して、再診断日の設定が必要になるなどのトラブルも防
ぐことが可能になります。

THine グループでは今後、協業パートナーとも協力しつつ、カメラ活用ソリューションとあわせて、
AI・IoT を活用したソリューションの拡充を通じて、産業機器のユースケースの拡大や、デジタル
トランスフォーメーションの発展に貢献していく方針です。

■ 適用例
- 物流入出庫検品
- インフラ設備監視
- 駅構内における監視用途
- 老朽化検知
- 大規模設備監視
- 飲食店や小売店等の防犯用途
- 店舗マーケティング
- 介護施設等の見守り・監視
など

※「V-by-One」はザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
「EdgeAI-Link」はザインエレクトロニクス株式会社の商標です。
ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。

<報道機関各位からのお問い合わせ先>
ザインエレクトロニクス株式会社取締役総務部長山本武男
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町 9-1 JRE 神田小川町ビル 3F
TEL 03-5217-6660 FAX 03-5217-6668
URL:https://www.thine.co.jp E-mail:investors@thine.co.jp

<お客様各位からのお問い合わせ先>
ザインエレクトロニクス株式会社営業部(お問合せフォーム)

8174