テックウインド 筑波大学とAI感情分析による燃え尽き症候群の予測に関する共同研究契約を締結

News Release 平成 19 年 12 月 20 日




2021 年6月 30 日
株式会社 MCJ


テックウインド 筑波大学と AI 感情分析による

燃え尽き症候群の予測に関する共同研究契約を締結


当社グループは、パソコン製造・販売及びモニター等の周辺機器の販売を中核としつつ、取り扱うハードウ
ェアの多様化に加え、ハードウェアに関連する各種サービスの強化を中長期的に図っております。
また、近年は 2020 年 7 月発表の「ESG 方針の策定のお知らせ」の通り ESG 活動に係る基本方針を策定し、
関連する取り組みを積極化しております。
このような中、当社連結子会社であるテックウインド株式会社(代表取締役社長:王 夢周、本社:東京都文
京区)は、この度国立大学法人筑波大学働く人への心理支援開発研究センターとの共同で職場における燃え
尽き症候群に関する実証実験を開始いたします。
テックウインドは 2020 年より産業・組織心理学の専門分野を持つ筑波大学の学術指導のもと、AI と独自の
アルゴリズムを用いて顔画像の分析による燃え尽きの兆候の検出可能性に係る作業を進めてまいりました
が、その結果、従来用いられている燃え尽き症候群の心理試験との結果に一定の相関関係が見られたため、
次のステップとしてデータの有効性や機能性の評価に係る実証実験に進むこととしました。
テックウインドは本実証実験を通じて、将来的に企業の労働環境の改善における、燃え尽き症候群予防や
同症候群を起因とした離職の可能性を予測するソリューションの提供等、社会貢献できるソリューションの提
供を目指して参ります。
テックウインド及び MCJ グループは本件等を通じて、社会貢献につながるハードウェアやソリューションを
用いた付加価値のある製品・サービスの提供に一層の役割を果たしてまいります。




本件の詳細はテックウインド株式会社の Web サイトでご確認ください
https://www.tekwind.co.jp/
以上
< お問い合わせ先 >
株式会社 MCJ 広報 IR 担当
ir-otoiawase@mcj.jp
HP:http://www.mcj.jp/
筑波大学と AI 感情分析による燃え尽き症候群の予測に関する共同研究契約を締結


テックウインド株式会社


テックウインド株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:王夢周、以下 テックウインド)は、国立大学法人筑
波大学(所在地:茨城県つくば市天王台 1-1-1、学長:永田恭介、以下 筑波大学)と、2021 年 4 月 1 日、「顔画
像データからの燃え尽き症候群の検知・予測」に関する共同研究契約(以下「本研究」)を締結し、同年8 月より、
筑波大学働く人への心理支援開発研究センターとの共同で実証実験を開始いたします。


【本研究の背景】
「燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)」は精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが提唱し
た概念で、「心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること」をいいます。
燃え尽き症候群は、従来から長期にわたりストレスにさらされる、特に接客サービスなどの感情労働の現場
において発症しやすいことが指摘されてきましたが、昨今のコロナ禍からの労働環境の急激な変化、テレワー
クによるコミュニケーション不足やオンオフの切替え困難などの新たなストレス要因によって、業種を問わず、
多くの働く人にとって深刻な問題となりつつあります。
また、燃え尽き症候群は段階的に進行してゆくものである一方で、職場の管理者はもちろん従業員本人自身
もその傾向に気づきにくいといわれ、燃え尽きの兆候にいかに早く気づき対処できるかが予防のカギとされて
いるにもかかわらず、テレワーク環境が管理者と従業員が直接会う機会を減らし、燃え尽き症候群の兆候への
気づきの機会を奪っていることも懸念されます。
テックウインドは、Microsoft 社の AI サービスである Face API による顔画像の表情分析の結果から燃え尽き
発生の検出可能性について、2020 年より産業・組織心理学の専門分野を持つ筑波大学の学術指導のもと、2 万
枚以上の顔画像を分析しました。この結果、AI の分析結果と独自のアルゴリズムによって、従来用いられてい
る燃え尽き症候群の心理試験との結果に一定の相関関係が見られたため、次のステップとしてデータの有効
性や機能性などの確認を行います。サンプルをこれまでの 10 倍に増やした実証検証を行い、早期の実用化に
向けて共同研究を加速させて参ります。


【研究の概要】
本研究では、顔画像による Azure AI での表情分析データと、エビデンスとなる心理調査(アンケート)を一定期
間連続的に採取・解析することで燃え尽き症候群の傾向を探索し、独自のアルゴリズムの精度を向上させて参
ります。
本研究の実施にあたっては、筑波大学働く人への心理支援開発研究センターが実験デザインの構築および
採取データの解析を行い、テックウインドは実験参加者の顔画像データの収集および、研究成果を活用したシ
ステム/ソリューションの開発を担当します。




・実験デザインの構築 ・AI システムの構築

・採取データの解析 ・実験データの収集と提供

・開発に向けたアドバイス ・システム/ソリューション開発


【今後の目標】
テックウインドは今後、本研究の成果を生かし、スマートフォンや IP カメラなどの簡易な機器で従業員の表情
を定期的に撮影することで、心理学の専門知識を有さずとも容易に燃え尽き症候群の予兆をとらえ、雇用者や
従業員本人へアラートを発信する「AI による燃え尽き症候群予防ソリューション」*1 の製品化に取り組みます。
また燃え尽き症候群と離職には相当の因果関係が認められることから「離職の可能性を予測するソリューショ
ン」*1 も同時に製品化に取り組みます。多くの企業・組織においてコロナ禍におけるテレワーク環境の副作用と
もいえるメンタルヘルス不調の未然防止に活用いただけることはもちろん、特別な検査をすることなく定期的に
顔を撮影することで燃え尽き症候群の可能性を検討できるという手法は、「テレワーク」や「アフターコロナ」にお
いても組織の労働環境の改善や生産性向上に活用できると考えております。
テックウインドは本研究により企業の労働環境の改善を通じて社会貢献できるソリューションの提供を目指し
て参ります。



【本研究のシステム概要図】




■テックウインド株式会社について
テックウインドは、海外メーカーの優れた新製品・新技術の国内におけるマーケティング活動や販売戦略・立
案・実行など、大手メーカー代理店として 20 年以上の実績を持つマルチディストリビューターです。今後は、ソリ
ューションプロバイダーとして多様化したお客様のニーズにお応えできる企業を目指します。


代表者 代表取締役社長 王 夢周
設立 1995 年 4 月
所在地 東京都文京区湯島 3-19-11 湯島ファーストビル 7F
https://www.tekwind.co.jp/



■筑波大学働く人への心理支援開発研究センターについて
2019(平成 31)年 4 月 1 日付けで、働く人への心理支援開発研究センターは筑波大学での 7 つ目の開発研究
センターとして設立されました。開発研究センターとは,外部資金を事業運営費として社会的要請の高い学問分
野での共同研究開発を積極的に推進するために、2015 年より創設された組織です。同センターは、働く人への
心理支援に関する研究を推進し、その成果を社会に還元することを目的としています。


センター長 岡田昌毅
所在地 東京都文京区大塚 3-29-1 筑波大学東京キャンパス文京校舎
http://www.human.tsukuba.ac.jp/counseling/t-one-lab/
■実験協力企業様の募集
本研究に際してより多くのデータを収集するため、実験に協力いただける企業様を募集しております。本研究
にご興味をお持ちの企業様は、テックウインドまでお問合せをお願いいたします。
※お問い合わせいただいたすべての企業様に協力をお願いするものではございません。あらかじめご了承ください。
企業規模:
従業員 20~100 名程度
業種:
問いません
実験の概略:
・実験協力者の皆様に実験期間中の就業日、始業/就業時の顔画像を撮影し送信いただきます。
※スマートフォン、ノート PC など、お手元のカメラ付き機器をご使用いただきます。
・実験期間の開始/中間/終了時に心理調査(アンケート)に回答いただきます。
謝礼:
各協力者様に薄謝として 1,000 円分の図書カードを進呈いたします。
お問い合わせ先
https://www.tekwind.co.jp/contact/form.php?init=9


募集期限:2021 年7月 16 日


*1 予備実験の結果をもとに設計したシステムを特許出願しており(特願2021-083688)、本研究にて独自のアル
ゴリズムを精査してゆきます。



【本リリースに関するお問い合わせ】
テックウインド株式会社 営業本部 マーケティンググループ
東京都文京区湯島 3-19-11 湯島ファーストビル 7F

11093