シーシーエス、高演色“自然光LED”を光源とした照明を京都国立近代美術館へ納入

報道関係各位
2016 年 3 月 3 日
シーシーエス株式会社

シーシーエス、高演色“自然光 LED”を光源とする LED 照明を京都国立近代美術館へ納入
～作品をムラなく滑らかに照らし出す調光・調色の無線制御を実現～


シーシーエス株式会社（本社：京都市上京区 代表執行役社長 各務嘉郎、以下、シーシーエス）が開発した
美術館・博物館用展示ケース用照明「ラインベース照明」が、京都国立近代美術館（京都市左京区、館長
柳原正樹）に採用されました。本製品は、太陽光に近い光を実現した“自然光 LED”を光源としており、演色

性が非常に高く、作品本来の美しさを忠実に再現できることに加えて、LED 照明の明るさの調光操作および、
色温度※1 を調整する調色操作をタブレット端末から無線で制御※2 することができるため、光の加減を確かめな
がら作品の近くで操作することを可能にしております。 今回、京都国立近代美術館の全館照明改修工事にとも
ない、各社※3 のご協力を得て照明設置が完了し、全館の展示ケース内の作品はシーシーエスの“自然光 LED”
によって美しく照らし出されることになりました。

※1 色温度（K：ケルビン）とは、一般的に白色光源と呼ばれる光源からの光の色味を表す単位で、数値が高いものほど青白みを帯びた
光色で、数値の低いものほど赤みを帯びた光色となります。
※2 特注での対応となります。
※3 建築設計（改修設計）：株式会社プランツアソシエイツ 東京都中野区新井 2-30-7 http://www.plants-associates.com/
設 備 設 計 ：株式会社森村設計 東京都目黒区中目黒 1-8-8 MEGURO F2 BUILDING http://www.ptmtokyo.co.jp/
照明コンサルティング ：飯塚千恵里照明設計事務所 東京都新宿区下落合 2-8-28-E
施 工 ：住友電設株式会社 大阪市西区阿波座 2-1-4



 高い演色性とユーザビリティを実現
京都国立近代美術館は、日本の近代美術史全体に
配慮しながら、西日本の美術を中心に日本画、洋画

などを収集されています。
2013 年より、館内照明の LED 化を進め、改修工事を
実施されておりました。
シーシーエスオリジナルの“自然光 LED”は、
紫励起の LED を使用しており、紫色から赤色まで
すべての可視光の波長を含んでいるため、太陽の下

での自然の光に非常に近いという特性を持って ■京都国立近代美術館 4F コレクション･ギャラリー
います。色の再現性を示す平均演色評価数※4 は、
Ra 96 と業界最高水準を実現しており、
作品本来の色の忠実な再現を可能にしております。加えて“自然光 LED”
を搭載した「ラインベース照明」は、均斉度※5 が非常に高く、明るさにムラのない滑らかな光で展示ケース内
を均一に照らすことができることが、今回採用いただく大きなきっかけともなりました。
また、本製品は、「ラインベース照明」の ON/OFF や調光・調色の制御をタブレット端末から無線で制御
できる仕様であり、調光は 0％～100％、調色は 2800K～4400K までの間で調整が可能です。また、その設定を
シーン登録することも可能にすることで、演色性の高さのみならず、高いユーザビリティも実現しております。
 京都国立近代美術館 学芸員の方のコメント
一言で LED 照明と言っても、製品によって光の質に大きな違いがあり、展示品の見え方への影響はまったく
異なります。シーシーエスの照明は演色性が非常に高く、明るさや配光にもムラがないため、水墨画の淡い色
合いや日本画の繊細な雰囲気もすっきりと美しく再現しています。また、以前の蛍光灯では色温度の調整が難
しく自然な光とは言えなかったのですが、シーシーエスの照明は、絵画に限らず織物、着物、陶器などといっ
た作品に応じた色温度の調色が簡単にできるため、大変使いやすいと感じています。

※4 平均演色評価数（Ra）とは、照明光による物体の色再現性についての良し悪しを表す代表的な指数です。ある光源のもとで、各物体
の色彩が基準光源による照明とまったく同じ色彩に見える場合、その光源の Ra は 100 になります。色再現性が悪化するほど Ra の
値は小さくなります。なお、Ra は色の再現性に対する忠実度を表した指数で、主観的な色の見え方に対する好ましさを表すもので
はありません。
※5 照度分布において重要視される指標のひとつで、ある面の最低照度と最高照度の比率を示したもの。均斉度を示すことで、
明るさのムラがないかを数値によって検証でき、その値が 1 に近いほど照度のムラが少ないといえます。


■「美博ラインベース照明」製品写真 ■ 操作風景




■ 京都国立近代美術館について

緑豊かな岡崎公園内にある京都国立近代美術館。1963 年に国立近代美術館の京都分館

として設置され、1986 年から平安神宮の参道と琵琶湖疎水に面した現在の建物で活動して

います。当館は、京都を中心とした関西の美術に比重をおきつつ、国内外の近・現代美術

作品の収集、保管、調査研究、展示を行っています。特に京都の近代日本画や工芸作品は

優品がそろっています。

◇ 京都国立近代美術館の詳細につきましては、以下をご覧ください。 ・外観 撮影：四方邦熈

http://www.momak.go.jp


■ シーシーエス株式会社について

シーシーエス株式会社は、1993 年に京都で工業用途での検査用 LED 照明メーカーとして設立以来、画像処理検査用 LED

照明の分野ではリーディングカンパニーとして、トップシェアを誇ります。工業用途で培った、照明の使い方により検査精

度を高める技術「ライティングソリューション」を強みに様々な分野へ展開しています。2007 年には太陽光に近い光の「自

然光 LED」を開発、光の質が求められる美術館や博物館などに最適な照明を提供しています。

◇ 当社の詳細につきましては、以下をご覧ください。

http://www.ccs-inc.co.jp/index.html


■本件に関するお問い合わせ■
シーシーエス株式会社 http://www.ccs-inc.co.jp
営業企画部門 販売促進課 片岡、秋元
〒602-8011 京都市上京区烏丸通下立売上ル桜鶴円町 374
TEL：075－415－8351（広報） FAX：075－415－7724
E-mail：koho@ccs-inc.co.jp