デジタル・コーティングマシン「DCF-605PU スプレーコートセット」モデル販売開始に関するお知らせ

2021 年9月8日
各 位
株式会社ミマキエンジニアリング
代 表 取 締 役 社 長 池 田 和 明
(コード番号:6638 東証第一部)
問い合わせ先 取締役経営企画本部長 清水浩司
電話番号:0268-80-0058


オンデマンド型スプレー方式による樹脂・金属表面への機能付与を可能にした
デジタル・コーティングマシン「DCF-605PU スプレーコートセット」モデル販売開始に関するお知らせ

当社と当社の連結子会社であるアルファーデザイン株式会社は、アクリルキーホルダーやスマートフォ
ンケースなどの樹脂製品や金属製品の表面コーティングを行うデジタル・コーティングマシン「DCF-605PU
スプレーコートセット」モデルを発表し、2021年10月より販売を開始しますので、別紙のとおりお知らせい
たします。



以上








ニュースリリース
2021 年 9 ⽉ 8 ⽇

オンデマンド型スプレー⽅式による樹脂・⾦属表⾯への機能付与を可能にした
デジタル コーティングマシン「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルを発表
〜 独⾃開発の UV 硬化型トップコート剤「TCU-100」で加⼯時間を短縮 〜









産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、 プリンタを⼿掛ける株式会社ミマキエンジニアリ
3D
ング(本社/⻑野県東御市、代表取締役社⻑/池⽥ 和明)と半導体実装装置の開発・製造・販売を⼿掛けるア
ルファーデザイン株式会社(本社/⻑野県東御市、代表取締役社⻑/森澤 修⼆郎)は、アクリルキーホルダーや
スマートフォンケースなどの樹脂製品や⾦属製品の表⾯コーティングを⾏うデジタル・コーティングマシン
「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルを発表し、2021 年 10 ⽉より販売を開始します。

「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルは、グループ会社であるアルファーデザインが培った塗布制御技
術と、当社が保有する独⾃の XYZ 軸制御技術を応⽤した精密な位置決め機能のコラボレーションにより⾼精度な
コーティングを可能にした製品です。また、独⾃開発のアプリケーションソフトを標準添付し、⽣産には当社の
量産技術を投⼊することで、使いやすさとお求めやすさを両⽴しました。当社では、インクジェットプリンタ、
カッティングプロッタ、3D プリンタを中核に、前処理⼯程および後処理⼯程までを含めた、プリント⼯程のトー
タルソリューションを推進するために、今後も当社グループ内の保有技術を持ち寄り、より⾰新的な製品開発を
継続し、さらなる製品ラインナップの強化によって、新たなイノベーションを起こして参ります。


今回の「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルは、デジタルオンデマンド型「Spray-Jetting シリーズ」
の第⼀弾製品として、無版で液体塗布ができるため、デジタルデータさえあれば必要な時に即⽣産が可能で、版
洗浄が不要になることから汚染排出のない環境対応型の設備です。また、コーティングには必要最低限の液体量
のみを使⽤するためコスト効率に優れ、⼿作業による刷⽑塗りやスプレー塗布に⽐べより均⼀な膜厚での塗布が
可能です。
さらにスプレー⽅式による⾮接触でのコーティングであることから、⾼さの変化や凹凸のある被対象物にも塗
布が可能となります。

■⽣産⼯程イメージ

インクジェットプリンタ デジタル コーティングマシン UV 硬化装置 レーザー加⼯機




UJF Series UC-300
⟨ UV プリント ⟩ ⟨ コーティング ⟩ ⟨ UV 硬化処理 ⟩ ⟨ レーザーカット ⟩




アクリル、ポリカーボネイト、PET などの樹脂素材やステンレスなどの⾦属素材を⽤いた製品は、割れや傷、
退⾊やインク剥がれの予防が必要な場合、製品表⾯にコーティングを施すトップコート加⼯が求められます。し
かしながら、これまでインクジェット⽅式では、トップコート剤など⾼粘度な液体の安定吐出は難しいとされて
きました。当社の「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルは、こうした環境温度と共に粘度が変化する液
体を常時⼀定のコーティング量にコントロールする⾃動塗布量調整機能を備えたバルブ・ノズルを搭載すること
で、被対象物に⾮接触での安定した液体塗付を実現しました。


加えて「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルでは、独⾃開発した無⾊透明のトップコート剤「TCU-100」
が使⽤されます。従来のトップコート加⼯では、トップコート剤に含まれる溶剤の揮発時間がネックとなり、加
⼯時間の短縮化が困難でした。当社の「TCU-100」は無溶剤型のため溶剤の揮発時間を待つことなく、塗布後す
ぐに UV 硬化処理※1 が可能となるため作業時間の短縮が可能です。また、鉛筆硬度 4H の耐擦過性に加え、耐溶
剤性に優れたコーティングを膜厚約 10μm の超極薄で実現できるため、液剤の消費量を⼤幅に抑えられるととも
に低ランニングコストを実現します。


「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルは、前後に当社の UV プリンタ(前⼯程)や UV 硬化装置(後⼯
程)を導⼊することで、印刷からコーティングまで⽣産⼯程の全⾃動化にも対応します。本体価格は 385 万円(税
込)、販売⽬標は年間 100 台(⽇本市場)を⾒込んでいます。


※1 UV 硬化装置はオプション(別売)となります


株式会社ミマキエンジニアリングについて
ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3D プリンタおよびそのイ
ンク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を行っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロ
ダクツ、テキスタイルアパレルの市場に向け、プリント⼯程のトータルソリューションを提供することにより、
お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを⽬指しています。
企業・IR サイト: https://ir.mimaki.com/
製品サイト: https://japan.mimaki.com/





アルファーデザイン株式会社について
アルファーデザインはファクトリーオートメーション装置や半導体実装装置、基板実装装置の開発・製造・販売
を⾏っています。基板実装⼯程・基板検査⼯程で活躍する製品を始め、半導体実装装置、電⼦部品挿⼊機、プレ
スフィットコネクタ圧⼊装置、フリップチップボンダなど、世界有数の性能を持つ⾼精度装置を研究・開発・販
売しています。⻑野県東御市に本社を置くほか国内 5 カ所、中国に 3 カ所の営業拠点を展開。1989 年に創業し、
2018 年より株式会社ミマキエンジニアリングのグループ会社となっています。
https://www.alpha-design.co.jp/


「DCF-605PU スプレーコートセット」モデルに関する補⾜情報
■装置の利点
1. 多品種少量⽣産対応
① 版不要で、デジタルデータがあれば必要な時に即⽣産が可能


2. 環境対応設備
① 版の作成が不要のため、版洗浄が不要で汚染排出がなく環境に配慮した製品


3. 低ランニングコストを実現
① 約 10μm 厚の極薄塗布を実現。重ね塗りを⾏ってもエアー混⼊のない塗布が可能


4. 品質の安定性確保
① 塗布の⾃動化により、作業者による塗布量の差が軽減され品質の安定化に寄与


■プラグインソフト“FineCut/Coat9”(標準添付)

① Adobe Illustrator※2 をお使いの⽅が⼀貫してお使いいただけるソフトウェア
② 塗布ずれ補正や塗布液残量表⽰など、オペレータの作業⽀援を実施


※2 Adobe および Illustrator は、Adobe Incorporated の登録商標です


■標準仕様
項 ⽬ 仕 様
駆動⽅式 X, Y, Z, θ軸:DC サーボモータ
塗布可能範囲 520mm(X) × 450mm(Y)
塗布可能ワーク厚 最⼤ 40mm
セット可能ワークサイズ 50〜550mm(X) × 50〜450mm(Y)
セット可能ワーク重量 最⼤ 10kg(点荷重不可)
最⼤速度 XY 軸:300mm/sec
塗布膜厚 10μm/20μm/30μm ±20%
コマンド G コマンド
インターフェイス Ethernet / USB ※3

使⽤環境 15 – 30℃ 35 – 65%(Rh) 結露しないこと
精度保証範囲 18 – 25℃ 35 – 65%(Rh) 結露しないこと
動作環境 動作最⾼⾼度 2,000m
温度勾配 ±10℃/h 以下
粉塵 オフィス相当

VCCI-classA, CE マーキング, IEC62368-1, RoHS, FCC Part 15-ClassA,
適合規格
EAC
1,170 ㎜(W) × 1,050 ㎜(D) × 1,180 ㎜(H)
外形⼨法
テーブル⾯⾼さ:約 770 ㎜
重量 104kg
タンク容量 1,000 ml
電源仕様/消費電⼒ 単相 AC100V-120V/200V-240V, 50Hz/60Hz, 500W 以下
清浄乾燥クリーン圧縮空気(結露および凍結しないこと)
エアー供給
最⾼使⽤圧⼒ 0.5Mpa 流量 51L/min 以上
※3 USB は FW のアップデートの際にのみ使⽤します。


お問い合わせ先

◎報道関係者様からのお問い合わせ先 ◎⼀般のお客様からのお問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング WEB サイト問い合わせフォームより
営業本部インサイドセールスグループ 広報チーム お問い合わせください。
⻑野県東御市滋野⼄ 1628‐1 https://japan.mimaki.com/inquiry/negotiation/
TEL:0268-80-0078 / FAX:0268-80-0041
MAIL: press@mimaki.com





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