当社子会社日本電産ASI(Nidec ASI)のイタリアにおける「ドック・船舶間電力供給システム」の大型案件受注について

2018 年 4 月 9 日
各位
会 社 名 日本電産株式会社
代表者名 代表取締役会長兼社長 永守 重信
取 引 所 東証一部(6594)
所 在 地 京都市南区久世殿城町 338
問合せ先 広報宣伝部長 生島 志朗
電 話 (075) 935-6150



当社子会社日本電産 ASI(Nidec ASI)のイタリアにおける

「ドック・船舶間電力供給システム」の大型案件受注について


この度、当社家電・産業事業本部産業ソリューション事業(Nidec Industrial Solutions、以下 NIS)

に属する当社子会社日本電産 ASI 株式会社(Nidec ASI S.p.A.、以下 NASI、イタリア国ミラノ市)は、

今般イタリアの西リグリア海港湾システム管理公社との間で、ジェノバ港における「ドック・船舶間電

力供給システム」の設計・設置の大型案件(契約額 8 百万ユーロ)を受注し、契約を締結しましたので

お知らせいたします。このシステムは、ドックと国内電力網を接続し、ドックから係留中の船舶に電力

を供給する最新式電力供給システムで、汚染物質排出及び騒音の源となる係留中の船舶エンジンによる

発電を不要とします。


今回のジェノバ港でのプロジェクトにおいて、NIS は 2 台の 6 メガボルト・アンペアの静的周波数変

換システム(合計 12 メガボルト・アンペア)と共にスウィッチボードや低圧・中圧変圧器等の付随部

品・ケーブル工事を同時に受注しました。このシステムは船舶毎に相違する電圧や周波数に適宜対応す

ることを可能にし、ジェノバ港の今後 10 年間の需要に応えられるプロジェクトです。


NIS の持つこの技術は市場での評価も高く、今回の公開入札においても港湾環境汚染対策・エネルギ

ー節減の両面で最高の評価を受けて受注に結びつけたものです。本システムの導入によりジェノバ港は

2003 年 EU 環境勧告に対応するだけでなく、2025 年導入予定の新 EU 港湾環境指令をクリアし、SOx・

NOx・CO2 や PM の排出量が軽減され周辺住民の健康に資するうえ、騒音についても大幅な軽減を図るこ

とが可能です。





NASI は既に本件と同様のシステムをイタリア国内外の港湾で多数納入しています。イタリアでは、リ
ボルノ港・ムッジャーノ港・ラスペツィア港・タラント港(イタリア海軍専用港)等で実績を重ね、
国外ではツーロン港(フランス)・ロサンゼルス港(米国)・ジュノー港(アラスカ)やイェーテボ
リ港(スウェーデン)で環境汚染物質排出量の大幅な削減に貢献してきました。NIS は今後とも環境汚
染対策に資する製品・システムを開発・納入し、全世界レベルでの環境問題対策の一助となることを
目指します。


以上





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