データセンター向け水冷冷却装置を開発

2024 年 2 月 14 日
各 位
会 社 名 三櫻工業株式会社
代 表 者 取 締 役 社 長 竹田 玄哉
(コード番号:6584 東証プライム)
執 行 役 員
問合せ先 松本 安生
ガバナンス統括本部長
(TEL.03-6879-2622)



データセンター向け水冷冷却装置を開発

三櫻工業株式会社(以下「当社」)は、サーマル・ソリューション事業の注力分野の一つであるデータセ
ンター向けの水冷冷却装置を新規開発しました。
DX、生成 AI、メタバース、自動運転などの膨大なデジタルデータ処理に必要とされる高性能 CPU や GPU が
発する高熱の適切な処理は、サーバーのパフォーマンスを担保し空調コストや CO₂排出量を低減する上で、
データセンター事業者の大きな課題となっています。空調方式としての水冷冷却は、空冷冷却に比べ熱交換
率に優れ、海外のデータセンターでは導入が進んでいます。




当社が開発した水冷冷却装置は、データセンター内のサーバーラックの背面に取り付けることにより、サ
ーバーから放出される熱を、パイプ構造に水を還流する仕組みで吸収(熱交換)するものです。本製品は大
手データセンター事業者のご協力を得て、現場での性能検証を実施済です。


リアドア式冷水熱交換器とも呼ばれる同種装置の開発は、米国・欧州・中国では既に開発・販売している
企業もありますが、日本企業としては当社が初となります。当社独自の材料加工技術を、国内自社工場での
開発・製造に生かすことで、国内顧客の個別ニーズに応じたカスタマイズにも、柔軟かつタイムリーに対応
することが可能です。
当社ではガソリン配管・ブレーキ配管など自動車の重要保安部品、ならびに 2020 年の「富岳」とその後
富士通株式会社が開発したスーパーコンピューターの水冷冷却方式の配管部品を手掛けている実績に基づ
き、データセンターのサーバールーム内における水漏れリスクへの懸念を払拭する高い品質と、環境負荷低
減にも資する効率性を持つ水冷システムを提供してまいります。


三櫻工業では、サーマル・ソリューション事業の拡大を重要な経営課題の一つと位置付けています。引き
続き、お客様のニーズに合わせた研究・開発に努めてまいります。




以 上





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