スポットワークマーケットデータレポート 2023年7月度版

報道関係各位 2023 年 9 月 25 日
株式会社ツナググループ・ホールディングス(証券コード:6551)


単発、短時間、短期間で働くスポットワークの求人倍率は 1.83 倍、
前月差+0.21 ポイントと 2 か月連続で前月を上回る
-スポットワークマーケットデータレポート(2023 年 7 月度版)-

多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所( https://tsuna-ken.com/ 拠点:東京都千代田区/所長:
平賀充記)」は、ここ数年で広がりを見せる「単発、短時間、短期間で働くスポットワーカーの市場」につい
て定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」を毎月発表しています。
本レポートでは、2023 年 7 月度最新データについて、とりまとめましたのでご報告いたします。
※レポート詳細はこちら:https://tsuna-ken.com/research_report/202307_spotwork-7/


トピックス
1.スポットワークの求人倍率は 1.83 倍。2 か月連続で前月を上回る
2.新規ワーク数は、前年同月比+3.7%。主要職種ではコンビニスタッフが+25.2%と伸長
3.スポットワーカーの平均時給は 1,163 円。通常のアルバイト平均時給より 8 円高い

■1. スポットワークの求人倍率は 1.83 倍。2 か月連続で前月を上回る
2023 年 7 月度のスポットワーク求人倍率は 1.83 倍。前月差+0.21 ポイント、前年同月差-0.35 ポイントと 2
か月連続で前月を上回りました。求人数が前月より+8,086 件と大幅に増加(+37.7%)し、トレンド通りの
傾向となっています。
■2.新規ワーク数は、前年同月比+3.7%。主要職種ではコンビニスタッフが+25.2%と伸長
景気の先行景気の先行指標とも言われる新規ワーク数は前月差+14,368 件の 89,294 件。伸び率は 5 月-
0.4%から 6 月+29.0%とプラスに転じ、7 月も+3.7%となんとかプラス基調を維持しました。主要職種では
コンビニスタッフが前年同月比+25.2%と最も伸長しています。




■3.スポットワーカーの平均時給は 1,163 円。通常のアルバイト平均時給より 8 円高い
2023 年 7 月度のスポットワーク平均時給(首都圏・関西圏・東海圏の 3 大都市圏)は 1,163 円。前月差+6
円、前年同月差+5 円となりました。通常のアルバイト平均時給 1,155 円(※リクルート発表「アルバイ
ト・パート募集時平均時給調査」 )との比較では 8 円高く、前月 8 か月ぶりにアルバイト時給が上回りまし
たが、再びスポット時給が逆転しています。主要3職種で比較すると、コンビニと倉庫内・軽作業はアル
バイト時給を上回っていますが、運送・ドライバー系のみ通常のアルバイト平均時給がスポット時給を上
回りました。
出典)
単発バイト求人サイト「ショットワークス」2019 年 7 月~2023 年 7 月データ
総務省統計局「労働力調査( 詳細集計)2023 年(令和 5 年)4~6 月期平均」
リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」


■スポットワークマーケットデータレポートとは

・スポットワークマーケットの定義
スポットワークとは、単発、短時間、短期間で働き「継続した雇用関係」のない働き方を指します。その中
でも、雇用契約を結ばない“ギグワーク”と、単期雇用契約を結ぶ“単発バイト”の2種類に分類されます(ギ
グワークの代表例として、ウーバーイーツ配達員が挙げられます) 。こうしたワークスタイルで働く個人、活
用する企業の市場がスポットワークマーケットです。

・マーケットの現状
スポットワーカーは、コロナ禍を契機に急増、今後さらに広がりを見せていくことが予見されます。
個人)働き方改革による残業規制、コロナ禍による休業や勤務時間減少で、追加就労意欲が増大
企業)生産性向上観点から、ムダやムラのない=必要な時に必要な人数を配置する人件費最適化の高まり
技術)タイムリーかつオンデマンドなマッチを提供するスポットワーク求人事業者の参入

・定点観測する意義
総務省統計局の「労働力調査」では、2018 年から ILO 基準の「未活用労働指標」を導入しました。例えば、
その中にある「追加就労希望就業者」は「広義の失業者」とも言われる労働者です。現状の就労に追加して
スポットで働くことは、労働者の収入安定、すなわち広義の失業率の改善につながります。一方、マクロ的
に捉えると、潜在的な労働力活用は国力の向上に寄与することになります。こうした社会的意義と接続する
観点から、本マーケットを定点観測し、市場規模の動向、有益なトピック、内在する課題などを可視化する
データレポートを発信していきます。

■ツナグ働き方研究所とは...
株式会社ツナググループ・ホールディングスを母体とする「多様な働き方」の調査研究機関。所長である平
賀充記(ひらがあつのり)は、リクルートにて、FromA、タウンワーク、とらばーゆ、ガテン、はたらいくな
ど、主要求人メディア編集長を歴任、メディアプロデュース統括部門執行役員を経て、人と組織の研究家に
転身。特に 30 年以上にわたり観察を続けてきた「職場の若者」について造詣が深い。昨今では、組織コミュ
ニケーション研究の観点から「ポストコロナ時代のリモートワーク」について精力的な研究に従事。近著に
「パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド」 (かんき出版)「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」
(アスコム) 最新刊 。 「イライラ・モヤモヤする今どきの若手社員のトリセツ」(PHP ビジネス新書)を上梓。
https://tsuna-ken.com/

■過去の調査、リリース(一部)は以下に公開しております。
【コロナ影響を紐解く調査③】全国の時給で働く人 1000 人調査
コロナで仕事が減った人は 5 割に!4 月からさらに影響が甚大に!
https://tsuna-ken.com/research_report/20200525_1955/

【コロナ影響を紐解く調査④】コロナ起因の求職意識調査
いま求職している人のうち 7 割が就業中!サクッと稼げる副業ニーズ高まる!
https://tsuna-ken.com/report/20200608_1955.html

【ウィズコロナの多様な仕事観調査①】若年正社員に聞いた収入面から考える就業意識調査
コロナで年収が減った若手社員の8割、女性では 9 割が収入増を目指す!
https://tsuna-ken.com/research_report/income_corona/
【ウィズコロナの多様な仕事観調査③】フードデリバリー就業意識調査 Vol.2
働く時間は月 50 時間まで!収入は5万円までで OK! フードデリバリーの仕事は、空いた時間を活かして稼ぎ
たい志向が鮮明に!
https://tsuna-ken.com/research_report/food-delivery_2/

【本件に関するお問い合わせ先】
ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当:和田(わだ) tsuna-ken@tsunagu.co.jp




■会社概要
社名:株式会社ツナググループ・ホールディングス
住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町 2-2-1 X-PRESS 有楽町 3 階
代表者:代表取締役社長 米田 光宏
資本金:697,256 千円
従業員数:699 名/グループ合計(2022 年 9 月 30 日現在)
URL:https://tghd.co.jp

【取材・報道関連に関するお問合せ先】
株式会社ツナググループ・ホールディングス
広報担当 Mail:tghd-info@tsunagu-grp.jp

8516