地球惑星科学連合2018年大会での研究成果発表と新型計測震度計の販売開始について

平成 30 年 6 月 26 日



各 位

会 社 名 株式会社高見沢サイバネティックス
代表者名 代表取締役社長 髙見澤 和夫
(JASDAQ・コード番号:6424)



地球惑星科学連合 2018 年大会での研究成果発表と新型計測震度計の販売開始について



株式会社高見沢サイバネティックス(本社:東京都中野区、代表取締役社長:髙見澤 和夫)は、防
災計測システムの開発・製造・販売を行っており、気象庁様をはじめ、多くの自治体・大学の研
究施設などでご採用いただいております。
この度、以前より研究を進めておりました「現在の緊急地震速報システムと比べ、より早く、
かつ正確な震度予測、警報の発令、被害推定が可能になる方法」について一定の結論が纏まった
ため、その研究成果を学会で発表するとともに、発表内容に資する計測震度計の販売を開始しま
したので、お知らせ致します。





1.研究発表について
(1)研究発表について
地球惑星科学連合 2018 年大会(2018 年 5 月 21 日~25 日)において、
「東京都市部における地震防災の為の震度分布図のリアルタイム推定」のタイトルで発表を
行いました。


(2) 概 要
東京都市部の計測震度計観測網データに香川敬生教授(鳥取大学大学院工学研究科)の手法
を適用し、2011 年東北地震と想定されている首都直下地震(東京直下の震源の深い地震)につ
いて、実際に観測されたデータにより、東京都市部の全域について 500mメッシュで強震予測
と最大震度分布図の変遷を動画化しました。


(3)結 論
多数の計測震度計を高密度で設置し、ネットワークによりリアルタイムデータを収集、PLUM
法を適用することにより、直下型ではより早く、遠地型ではより正確に、震度予測、警報の発
令、被害推定が可能な、独自の緊急地震速報システムを構築することが出来るとの結論が得ら
れました。
2.新型計測震度計について
上記 1-(3) の結論に基づき、高密度な観測網の整備推進を目的として開発を進めてきた「ス
マート地震計」について、2018 年 6 月より販売を開始しました。


(1) 特 長
従来機の気象庁震度検定対応、高精度等は維持したまま、次の特長を有しています。
・設置性 ・・ 設置時に新たな電源工事を必要としないPOE給電に対応しました。
また、容積は従来機比の約 2/3 まで小型化しました。
・汎用性 ・・ ブラウザ搭載の IoT フレンドリな操作性を実現しました。
・コスト ・・ 震度等の地震の遠隔観測に特化した構成をしており、価格は従来機の 2/3 程
度に抑えました(一般市場価格)


(2) 今後の展開
大学、研究所、消防関連機関、交通インフラ、公共設備管理会社(ダム、ライフライン、港
湾等)などに向けて営業を行い、2018 年度は 60 セット、2019 年度以降は年間 100 セットの
販売を目指しております。
尚、本件による当期業績予想の変更はありません。




(スマート地震計)

以 上




☆ 報道関係お問合せ先
株式会社高見沢サイバネティックス
管理本部統括室 田中
電 話 03-3227-3361

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