ACSL、進化し続ける国産ドローンSOTEN(蒼天) アップデートにより送電線や鉄塔付近での操作性向上

2024 年 2 月 8 日
株式会社ACSL


ACSL 進化し続ける国産ドローン SOTEN(蒼天)
アップデートにより送電線や鉄塔付近での操作性向上

➢ SOTEN(蒼天)は、インフラ点検、災害時の状況把握、測量、警備、農業などあらゆる分野で活
用いただいており、SOTEN をお客様に活用いただく中でいただいたフィードバックをもとに機能
や性能などの改善を行ってきたドローン
➢ 2024 年 2 月 7 日付アップデートにより、送電線や鉄塔付近などの交流磁界が発生する場所におけ
る SOTEN の操作性が向上


株式会社ACSL (本社:東京都江戸川区、代表取締役 CEO:鷲谷聡之、以下、ACSL)は、2021 年
12 月にセキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」の受注を開始し※1、インフラ点検、災害時の状況
把握、測量、警備、農業などあらゆる分野で活用いただいております。
ACSLは、SOTEN をお客様に活用いただく中でいただいたフィードバックをもとに、受注開始から
複数回のファームウェアのアップデートすることで機能や性能などの改善を行っており、2023 年 7 月に
もその一部を紹介させていただきました※2。SOTEN はまさしく、お客様によって進化し続けるドローン
と言えます。




今回は、2024 年 2 月 7 日付でファームウェアをアップデートした際の、SOTEN の進化したポイント
について 3 点ご紹介させていただきます。


※1:2021 年 12 月 7 日:セキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)
」の受注を開始
※2:2023 年 7 月 21:ACSL、進化し続ける国産ドローン SOTEN(蒼天)- 9 月よりセンチメートル級の高精度な測

位が可能となる「RTK-SOTEN」の受注を開始



■進化①:送電線や鉄塔付近での操作性が向上
送電線や鉄塔の点検は、熟練した作業員による高所での目
視点検が主流となっており、点検にかかる労力や安全面の問
題から、ドローンの活用が積極的に行われている分野です。
送電線や鉄塔付近では、電気の流れる方向が周期的に変化
する交流磁界が発生することでドローンが正しい方角を認識
できなくなり、機体を制御できなくなるという課題がありま
した。SOTEN はこの課題を改善し、送電線や鉄塔付近での操
作性が向上しました。


■進化②:映像の伝送速度を段階的に向上
ドローンは、飛行中に撮影した映像をリアルタ
イムで伝送することができ、インフラ点検時にそ
の場で点検個所を確認したり、災害時の被災状況
を迅速に把握したりすることに活用されていま
す。SOTEN は、障害物や電波干渉がない場合の最
大伝送距離は 4 ㎞というスペックを持ち、さらに
今回のアップデートを含め、今後映像伝送速度を
段階的に向上していくことで、よりお客様にとっ
実際の災害現場で、伝送された映像を基地局アプリ
て利活用しやすいドローンを目指します。
「TAKEOFF」で確認している様子




■進化③:基地局アプリ「TAKEOFF」の多言語版開発
ACSLは、2023 年 11 月 13 日付で SOTEN の米国への輸
出に関する経済産業省からの輸出許可証を受領、2023 年 12
月に米国子会社である ACSL, Inc.が戦略的代理店パートナー
シップに関する MOU を締結した General Pacific, Inc.に 50
機を納品し、米国における SOTEN の販売を開始いたしまし
た。今回のアップデートで、米国のお客様に使用いただくた
め、基地局アプリ「TAKEOFF」の米国版を開発いたしました。
ACSLは海外展開を積極的に進めており、今後も各地域
のお客様に活用いただけるよう多言語版の開発を進めてまい
ります。 米国に輸出された SOTEN
注:米国版「TAKEOFF」は米国のお客様のみダウンロード可



ACSLは、SOTEN が今後も、人手不足や業務効率化等の様々な課題を抱えるインフラ点検、防災・
災害、測量、農業等のあらゆる分野に携わるみなさまにとって支えとなる産業用ドローンになるよう、み
なさまからのフィードバックをもとに進化させ続け、ドローンの社会実装を推進してまいります。




【製品概要】
■SOTEN(蒼天)
SOTEN は、高性能・高セキュリティな小型ドローンの開発を目的とした、国立研究開発法人新エネル
ギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募の「安全安心なドローン基盤技術開発」事業により完成した
ドローンで、ISO15408(コンピュータセキュリティのための国際規格)に基づくセキュリティ対策を施
し、データの漏洩や抜き取りの防止、機体の乗っ取りへの耐性を実現していることが特徴です。国産のセ
キュアなドローンであることから、すでにインフラ点検、災害、測量などの分野で活用されています。




寸法 アーム展開時:637mm×560mm(プロペラ含む)
アーム収納時:162mm×363mm
機体重量 1,720g(標準カメラ・バッテリー含む)
最大離陸重量 2,000g
最大飛行時間 標準カメラ搭載時、風速 8m/s 条件下:25 分
標準カメラ非搭載時、風速 8m/s 条件下:29 分
最大伝送距離 4km(障害物や電波干渉がない場合)
防塵・防水性 IP43(カメラ、ジンバル、バッテリー搭載時)
標準カメラ 動画4K 対応 静止画時 2,000 万画素
オプションカメラ 赤外線カメラ+可視カメラ、マルチスペクトルカメラ、光学ズームカメラ
GNSS GPS+QZSS(準天頂衛星みちびき)+SLAS/SBAS


※より詳細な製品情報は、ACSL製品サイトの SOTEN ページをご覧ください。
https://product.acsl.co.jp/product/post-369/


【株式会社ACSLについて】 https://www.acsl.co.jp/
ACSLは、産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現すべく、 国産の産業用ドローンの開発
を行っており、特に、画像処理・AI のエッジコンピューティング技術を搭載した最先端の自律制御技術
と、同技術が搭載された産業用ドローンを提供しています。既にインフラ点検や郵便・ 物流、防災など
の様々な分野で採用されています。


以 上





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