2018年度新入社員の傾向と特徴-新入社員研修約1,000件の講師報告書より-

2018 年 4 月 26 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 イ ン ソ ー ス
代 表 者 名 代表取締役 執行役員社長 舟橋 孝之
(コード番号:6200 東証第一部)



2018 年度新入社員の傾向と特徴

~新入社員研修約 1,000 件の講師報告書より~

「働くを楽しくする」サービスを提供する株式会社インソース(本社:東京都千代田区、代表取締
役執行役員社長:舟橋孝之、証券コード:6200、以下「当社」)はこの度、2018 年度新入社員を対象
に実施した、 1,000 件の新入社員研修及び約 3,000 名のアセスメント回答結果より導き出した、
約 2018
年度新入社員の傾向をお知らせいたします。


◆約 1,000 件の新入社員研修を通じて得られた新人の傾向◆
<講師報告書より、特に多かった問題点を抜粋>
・自ら質問や発表しようとする姿勢があまり見られなかった
・休憩時間は寝ていたりスマホをいじっていたりする人が多かった
・横並び意識が強く感じられた
・物事を表面的にとらえていた(表面的な知識は豊富だった)
・自分の考えをロジカルに伝えることが苦手
・その場で学んだことは理解していたが、違う場面での応用がきかなかった
・自分の話は嬉々として話すが、人の話には興味なさそうだった
・表情の変化があまり見られなかった
・研修中はおとなしいが、休憩時間中は同期同士でがやがやしていた
・ペン回し、肘つき、貧乏ゆすり、遠慮のないあくび、足組み、といった行動が見られた


◇素直で真面目だが、受け身
いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる若年層に特徴的な姿勢や行動が、引き続き今年の新人にも見ら
れます。理解力が高く、素直で真面目ですが、受け身な姿勢で競争を避ける傾向が見られます。

◇深く考えることが苦手で、応用が効かない
質問に答えることはできても、その理由までは考えていなかったり、具体的に物事を捉えられてい
ないなど、深く考えることが苦手な傾向があります。


◇他人の視線を気にしない
「休憩時間であっても就業中である」という認識が薄く、研修中は真面目にワークなどに取り組む
が、休憩時間になると寝ていたり、スマートフォンを触る様子が見られました。また、研修中の発言
とは真逆の否定的な考えを仲間同士で話すなど、知り合いでない人からどう見られるかを気にしない
傾向があります。


◆新人8大スキルアセスメント約 3,000 人の回答結果◆
「新人8大スキルアセスメント」は、新人に求められる 8 つのスキル(※1)それぞれに対する自
己評価と、客観的にレベルを把握するためのテストの 2 段階を実施し、新人のスキルレベルを測るも
のです。なお、本アセスメントの主な対象と回答者数は以下のとおりです。
※1:ビジネスマナー・ビジネスマインド・仕事の進め方・対人スキル・考えるスキル・伝えるスキル・文書スキル・パソコンスキル
主な対象 2018 年度新入社員および入社1年目の社員(全業種)
回答者数 自己評価 3,030 名、テスト 2,980 名


<自己評価>※40 点満点 <テスト>※40 点満点
平均値 標準偏差 平均値 標準偏差
1 伝えるスキル 26.1 4.65 1 ビジネスマナー 24.2 8.49
2 文書スキル 27.1 5.07 2 文書スキル 27.6 7.06
3 考えるスキル 27.8 4.48 3 伝えるスキル 34.5 6.65
4 ビジネスマナー 28.6 5.06 4 仕事の進め方 35.1 6.30
5 PC スキル 30.1 8.40 5 対人スキル 35.8 5.62
6 仕事の進め方 30.6 4.16 6 ビジネスマインド 37.1 4.52
7 対人スキル 30.9 3.73 ※「考えるスキル」
「PC スキル」のテストはなし
8 ビジネスマインド 31.0 3.62

自己評価の相関
ビジネスマインド ビジネスマナー 仕事の進め方 文書スキル 対人スキル 伝えるスキル 考えるスキル PCスキル
ビジネスマインド 1
ビジネスマナー 0.437 1
仕事の進め方 0.662 0.536 1
文書スキル 0.461 0.607 0.597 1
対人スキル 0.531 0.517 0.693 0.524 1
伝えるスキル 0.425 0.285 0.565 0.449 0.519 1
考えるスキル 0.539 0.287 0.661 0.541 0.549 0.565 1
PCスキル 0.218 0.220 0.259 0.497 0.176 0.237 0.327 1


「対人スキル」は自己評価・テストともに平均値が高かったことから、コミュニケーション能力に
比較的長けていると言えます。一方で「PC スキル」や「ビジネスマナー」「文書スキル」など実践的

なスキルは低い傾向にあったため、強化していく必要があります。特に、
「PC スキル」は「出来る人」
と「出来ない人」の差が大きく、PC 操作が苦手な層が 2 割存在しています。この背景として、スマー
トフォンなどのタッチパネル機器が普及しており、 を使う機会が少ないことが影響していると考え
PC
られるため、タイピング練習など基礎からの教育が求められます。


総括

2018 年度の新入社員は素直で真面目だが、深く考えることが苦手で、他人の視線を気にしないとい
う傾向が見られます。このことから、状況に応じた考え方や行動ができるよう、
「考えるスキル」 「ビ

ジネスマナー」を身につける機会を設けることが求められます。
また、スマートフォンなどのタッチパネル機器の普及により、日常生活において PC を使用する機会
が減っているため、PC スキルのレベル格差が大きいことも今年の新入社員の特徴です。そのため、タ
イピング練習など基礎からの教育を実施することで、新入社員間の PC スキル格差を埋めることが有効
です。

当社ではこの結果を受け、新人スキルアップのための様々な研修をご用意しております。人手不足
の中、必須となっている新人の早期戦力化のため、今後とも様々な商品・サービスを開発してまいり
ます。

以 上
【お問合せ先】株式会社インソース http://www.insource.co.jp/index.html
(取材・広報に関して) 総務広報部(石川) TEL:03-5259-0070
(サービス内容に関して) 企画開発本部 TEL:03-5259-0070

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