マクロミルとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズが業務提携

2021 年 5 月 13 日
各 位


マクロミルとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズが業務提携
~ ヘルスケア市場の顧客向け統合データベース構築とデータ利活用支援に向けて ~


株式会社マクロミル
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社

株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長グローバル CEO:佐々木徹、以下マクロミル)とヒュー
マン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長:橋爪克仁、以下 HMT)は、
主に未病・健康維持に係るヘルスケア領域の顧客企業向けに、統合パーソナルヘルスデータベースの構築と、
それを用いたデータ利活用支援業務の提供に向けて、業務提携を行うことに合意しましたので、下記の通り、お
知らせします。



1. 業務提携の理由

マクロミルは、自社で保有する国内で 130 万人を超える大規模な消費者パネル(以下、自社パネル)から、意
識データや様々な行動データ※1 を取得し、それらを属性データと紐づけて一元的に管理しています。昨今、主
に未病・健康維持領域でのヘルスケア※2 ビジネスに取り組む顧客企業から、いわゆるヒト臨床試験※3 などに際し
て、この自社パネルを活用した生体データの取得や、データの利活用に関するご相談を頂く機会が増えてきま
した。このため、2020 年に専門部署を設置し、事業化を検討してきましたが、この度、この領域の事業拡大ニー
ズを見込み、新規事業として「ライフサイエンス事業」を開始しました。(詳細はマクロミルが本日発表した「ライフ
サイエンス事業の開始に関するお知らせ」をご参照下さい)

HMT は、生体内のイオン性代謝物質を、一斉に、かつ、網羅的に測定する画期的技術(CE-MS 法※4)をコア・
テクノロジーとして保有し、生体の代謝変動を詳細に捉えることができるメタボローム解析※5 サービスを提供して
います。メタボローム解析は、基礎研究領域のみならず、未病・予防を目的とした機能性表示食品・素材開発に
おけるヒト臨床試験を中心に化学・食品企業などの産業界での利用ニーズが高まっています。また HMT は、特
定の地域や集団に属する人々を対象に、その健康状態と生活習慣・生活環境など様々な要因との関係を数十
年といった長期間にわたり調査するコホート研究の取り組み等も行っています。

今般、マクロミルと HMT は、両社の強みを活かすことで、今後ニーズの拡大が見込まれる未病・健康維持領域
のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業に対して、より高い付加価値を提供できると考え、両社でこの領域に
おける包括的な事業提携を行うことにしました。


2. 業務提携の内容

マクロミルは、詳細な属性データと紐づけて管理された、国内で 130 万人、人口の約 1%に相当する大規模な
自社パネルを基に、自社パネルの同意の下で、ヘルスケア関連の購買データ、行動データ、健康診断データな
ど、顧客企業にとって重要なパーソナルデータを取得・蓄積するデータベースの構築を開始しています。また、
今後は、顧客企業からの要望を受けて、自社パネルの生化学データ(血液や唾液など)の取得・蓄積も行う方針
です。

HMT は、メタボローム解析で得られた前臨床やヒト臨床試験の解析のノウハウやコホート研究等で培ったビッ
グデータ解析等を活用し、未病・健康維持領域でのヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業に対して、心身状



態の把握や将来の疾患予兆・予測に繋がるバイオマーカー※6 の探索支援および評価指標の開発支援を拡大
する方針です。

本事業提携により、今後、両社の顧客企業からの要望を受け、マクロミルが生化学データの取得・解析を行う
際、HMT が生体の代謝情報のデータを併せて取得・解析し、データベースに追加することになります。これによ
り、マクロミルが収集したパーソナルデータに、HMT のメタボローム解析から得られる心身状態の把握や将来の
疾患予兆・予測に繋がるバイオデータを融合させ、顧客企業にとってより価値のある、大規模かつ高品質な「統
合パーソナルヘルスデータベース(以下、統合 DB)」の構築を目指します。

具体的には、当面の間、マクロミルと HMT は、未病・健康維持領域のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企
業毎のニーズに合わせたデータの取得を行った上で、代謝情報のデータも併せて必要なデータ解析を行い、
各社ごとに最適化された独自の統合 DB を構築するサービスの提供を協力して進めます。これにより顧客企業
各社は、整理・統合されたデータを利活用し、「パーソナライズされたヘルスケア関連商品・サービスの開発、改
良」、「効果的なヘルスケアマーケティング・プロモーションの実行」、「データを最大限に活用した研究開発」等
に、役立てることが可能になります。

両社は、今般の業務提携を通じて、今後大きな需要の拡大が見込まれる未病・健康維持領域のヘルスケアビ
ジネスに取り組む顧客企業に対して、各社ごとに個別化されたデータの利活用を可能にするサービスを提供し、
その事業の DX 化の実現に寄与する、包括的な研究開発支援・事業開発支援事業の実現を目指します。


3. 今後の見通し

本件に伴う両社の今期業績への影響は軽微です。今後、業績への重大な影響が認められる場合に
は速やかにお知らせします。



注:
※1 マクロミルが自社パネルから取得している行動データ: 購買情報、EC 購買情報、広告接触履歴、インターネット・アクセスログ、位置情報など
※2 未病・健康維持領域でのヘルスケア: 病気ではない未病状態における健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと
※3 ヒト臨床試験: 食品・化粧品・サプリメントなど非医薬品の領域で、有効性や安全性を示すために行う試験
※4 CE-MS 法: キャピラリー電気泳動(Capillary Electrophoresis; CE)と飛行時間型質量分析計(Time-of-Flight Mass Spectrometer; MS)を組み合わせた
分析技術。HMT では、代謝物質のほとんどが水溶性・イオン性の低分子であることに着目し、こうした低分子の測定に適した CE-MS 法を基盤
技術とし、その他の分析技術も用いてメタボローム解析サービスを展開している。
※5 メタボローム解析(メタボロミクス): 細胞や生体内に存在する代謝物質を包括的に測定し、生命現象を総体的に理解しようとする研究分野。遺
伝子を解析するジェノミクス、たんぱく質を解析するプロテオミクスなどとともに、生命科学における解析手法の一つとして注目されている。
※6 バイオマーカー: 特定の病状や生命体の状態の指標



以 上





【株式会社マクロミル 会社概要】
商号: 株式会社マクロミル
代表者: 代表執行役社長 グローバル CEO 佐々木徹
所在地: 東京都港区
設立: 2000 年 1 月 31 日
証券コード: 3978 (東証一部)
主な事業: マーケティング・リサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
URL: https://www.macromill.com/



【ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 会社概要】
商号: ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
代表者: 代表取締役社長 橋爪克仁
所在地: 山形県鶴岡市
設立: 2003 年 7 月 1 日
証券コード: 6090 (東証マザーズ)
主な事業: メタボロミクス事業(メタボローム解析試験の受託)
バイオマーカー事業(バイオマーカーの探索および診断、医薬品開発分野での事業化)
URL: http://humanmetabolome.com/



-本件に関するお問い合わせ先 -

<IR に関するお問い合わせ先>
株式会社マクロミル コーポレートコミュニケーション・IR 本部 高橋
TEL:03-6716-0706 MAIL: ir@macromill.com

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 コーポレート統括本部 石原
TEL:03-3551-2180 MAIL: invre1@humanmetabolome.com

<報道関係からのお問い合わせ先>
株式会社マクロミル コーポレートコミュニケーション・IR 本部 広報 G 有吉
TEL:03-6716-0707 MAIL: press@macromill.com

ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 コーポレート統括本部 石原
TEL:03-3551-2180 MAIL: invre1@humanmetabolome.com





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