産業用CT(phoenix v|tome|x m)導入に伴うCT事業の能力強化に関するお知らせ

News Release
平成 29 年 10 月 5 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 J M C
代 表 者 名 代表取締役社長 渡 邊 大 知
(コード番号:5704 東証マザーズ)
問 合 せ 先 管理担当取締役 森 谷 知 子
( TEL. 045-477-5751)



産業用CT(phoenix v|tome|x m)導入に伴う
CT事業の能力強化に関するお知らせ


当社は、GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ株式会社(以下、GE S
IT社)製マイクロフォーカスCTの最上位機種である「phoenix v|tome|x m」を 2018
年 12 月期第 1 四半期に新工場であるコンセプトセンター第5期棟(長野県飯田市)に導入
することを決定しましたのでお知らせいたします。


「phoenix v|tome|x m」 scatter|correct
は、 (散乱線補正システム)を搭載し、VDI2630
準拠の高精度計測を実現するCT装置です。scatter|correct を搭載するCT装置を受託
サービス業で導入した事例はなく、この度の当社の導入が国内初となります。
現在、当社はGE SIT社製の「phoenix nanotom m」2台及び「phoenix v|tome|x C450」
1台を保有しておりますが、「phoenix v|tome|x m」導入によって、ミリ/マイクロ/ナノ
フォーカスという全てのクラスのCT装置を保有することになります。これにより、顧客の
あらゆる要望に対応可能な国内最高水準の受託サービス体制が構築されるとともに、受託
撮影能力の大幅な強化が実現します。
また、平成 29 年2月にGE SIT社と当社はCT装置及び関連サービスの販売に関す
る業務提携契約を締結しておりますことから、保有するCT装置の実践的使用から得られ
る高度なノウハウや技術をCT装置及び関連サービスの販売へ今後より一層活用してまい
ります。
【導入CT装置概要】
名 称:phoenix v|tome|x m
X 線管:300kV マイクロフォーカス 180kV ナノフォーカスの 2 管球を搭載
検出器:Dynamic41|100
(4,000x4,000 ピクセル、ピクセルサイズ 100μm のフラットパネルディテクタ)
備 考 :scatter|correct を搭載(受託サービスとしては国内初導入)
VDI2630 規格に準拠した高精度メトロロジーシステムを搭載




なお、当社のCT事業は、新規事業として平成 29 年4月に立ち上げた事業であり、売上
規模は鋳造事業、3Dプリンター出力事業と比較し未だ小規模であることから、同CT導入
に伴う効果として来年度(2018 年 12 月期)の全社的業績に与える影響は軽微であると想定
しております。


以 上
<ご参考:産業用CTについて>


CT(コンピュータ断層撮影、Computed Tomography、以下「CT」)は、近年、三次元デ
ータ技術などの発展により、計測機能を持つ産業用CTが開発され、非破壊検査(放射線検
査)や対象物の三次元データの取得などに利用され始めております。
非破壊検査において、CTで撮像したデータに記録された欠陥は、専用ソフトウェアのプ
ログラムにより自動検出することができるため、超音波検査や赤外線検査などと比べ、特に
欠陥の検出能力に優れ、高い品質精度が求められる航空宇宙などの分野の検査手法として
注目されております。
これに関連し、政府は、2017 年度中に小企業の航空宇宙産業への進出を支援するため、
非破壊検査の技術者育成の訓練所や試験設備の創設を行うことを公表しております。
また、三次元データの取得用途としては、撮像した三次元データから3Dプリンター用の
CADデータに変換できるため、撮像した物体と同一形状のものを作製するリバースエン
ジニアリングに活用できます。リバースエンジニアリングは、三次元データのない製品(数
十年前などの古い製品や手作り品等)のデータ作成手法として、製造業の製品開発分野にお
いても需要が広がっております。
上記以外にも、産業用CTは、従来の非接触測定機のように多重反射などのノイズがなく、
また対象物にサーフェイサーを塗布せずに検査・測定することができるため、より高い精度
や速さを求める産業分野で活用され始めております。




◆本件に関するご連絡先◆
株式会社JMC 管理グループ IR担当
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目5番5号
電話番号:045-477-5751 E-mail:ir@jmc-rp.co.jp

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