3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」のコアリション会員加入に関するお知らせ

2023 年4月3日
各 位
会 社 名日本高純度化学株式会社
代表者名 代表取締役社長 小島 智敬
(コード番号4973 東証プライム)
問合せ先 技術開発部長 柴田 和也
(TEL. 03-3550-1048)


3GeV 高輝度放射光施設「NanoTerasu」のコアリション会員加入に関するお知らせ


この度、当社は3GeV 高輝度放射光施設(「NanoTerasu(ナノテラス))を活用するための新たな

産学連携のプロジェクトに参画することといたしましたので、下記の通りお知らせいたします。



1.「NanoTerasu(ナノテラス)」について
「NanoTerasu(ナノテラス)」は、官民地域パートナーシップのもと、国の主体である量子科学技
術研究開発機構(小安重夫 理事長)と地域パートナー※1を代表する光科学イノベーションセンター
(高田昌樹 理事長)が建設・運営する放射光施設で、2024 年度に宮城県仙台市の東北大学青葉山新
キャンパス内で運用が予定されています。
極めて高輝度の X 線を用いることで今まで見ることが難しかったナノメートル(10 億分の 1 メー
トル)の世界を可視化し、超微細な世界を明確にすることができます。また、ナノテラスで測定され
たデータを活用することで、会員企業の研究開発 DX や GX を加速し、日本のモノづくりにおける
コアコンピタンスになることが期待されています。
※1 地域パートナー:光科学イノベーションセンター、宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会




外観写真 施設内写真①




施設内写真② 施設内写真③

(一財)光科学イノベーションセンター提供
2.参画の目的
当社は、これまで培ってきた表面制御技術や Redox(レドックス)制御技術の深化、東北大学をは
じめとする学術機関との戦略的研究の推進、ナノテラスを利用する異業種企業との交流を行うこと
で、新たな技術の開発に繋がることを期待し、地域パートナーが運営するコアリション※2会員への
加入を決定しました。


※2 コアリション(有志連合)
:光科学イノベーションセンターが産業界のコアリション会員に対し
課題解決に繋がる学術専門家を斡旋することで結成される、次世代放射光を活用するための新
たな産学連携の仕組みです。専門家がこれまで放射光と縁がなかった企業の課題と出口イメージ
を共有してサイエンス面を支援することで、新たなイノベーションを起こすことを目的としてい
ます。


3.期待される成果
具体的な成果として、溶液中の金属錯体構造やナノレベルの表面構造といったこれまでの測定方
法では見えなかった状態の可視化が挙げられます。この技術を活用することにより、製品開発スピー
ドの向上及び画期的な材料の開発等が期待されると考えております。


4.2023 年度の取り組み
2024 年度の運用開始までの期間は、既存の放射光施設にて予備検討を行い、ナノテラスの活用に
繋げてまいります。


以 上

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