オンコノバ社による骨髄異形成症候群(MDS)におけるリゴセルチブに関する2017年ASH(米国血液学会議)発表について

2017年11月2日
各位

会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀
(コード番号:4582)
問合せ先 IR 担当(TEL.03 - 5472 - 1125)


オンコノバ社による骨髄異形成症候群(MDS)における
リゴセルチブに関する2017年ASH(米国血液学会議)発表について

シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都)は、2011 年7 月に導入した抗がん剤
rigosertib(以下「リゴセルチブ」)のライセンサーであるOnconova Therapeutics, Inc.
(本社:米国ペンシルベニア州、以下「オンコノバ社」)が、2017年12月9日~12日に米
国ジョージア州アトランタで開催予定の第59回米国血液学会議(ASH: The American
Society of Hematology)年次総会において、リゴセルチブに関する以下二つのプレゼンテ
ーション演題の採択につき発表したことをお知らせいたします。


演題1
「輸血依存性低リスク骨髄異形成症候群におけるリゴセルチブ経口剤:単群第Ⅱ相臨床試
験における投与量の最適化と輸血非依存性または輸血量減少の割合」(Rigosertib Oral in
Transfusion Dependent Lower Risk Myelodysplastic Syndromes (LR-MDS): Optimization of
Dose and Rate of Transfusion Independence (TI) or Transfusion Reduction (TR) in a Single-
Arm Phase 2 Study)
現在低リスクMDSに対する治療選択肢は限られており、多くの患者さんが輸血依存性で一
部長期に赤血球輸血が必要となりますが、リゴセルチブ経口剤治療による輸血非依存性及
び輸血量減少の達成並びに安全性を評価する内容となっています。


演題2
「骨髄異形成症候群におけるCD34陽性細胞のエピジェネティック再プログラム化に対す
るリゴセルチブ単剤、アザシチジン併用またはボリノスタット併用の効果」(Effects of
Rigosertib (RIGO) Alone or in Combination with Azacitidine or Vorinostat on Epigenetic
Reprogramming of CD34+ Cells in the Myelodysplastic Syndrome)
MDS 患者さんの CD34 陽性細胞を用い、エピジェネティックの再プログラム化に対する
リゴセルチブ単剤又は併用療法の効果を評価することにより、実臨床において造血機能が
改善し治療反応性が向上する可能性が示唆されています。


オンコノバ社の発表内容につきましては、同社のホームページをご覧くださ
い。http://investor.onconova.com/releases.cfm
以上





※用語解説および両社の会社概要につきましては下記をご参照ください。


【骨髄異形成症候群(MDS: Myelodysplastic Syndromes)について】
造血幹細胞の異常によって造血障害を起こし、その結果血球減少を起こす病気で、急
性骨髄性白血病(AML: Acute Myeloid Leukemia)への移行が高い確率で見られる予
後不良の難治性疾患です。この疾患は高齢者に多く認められるため、高齢化に伴い患
者数が増加する傾向にあります。現在、優れた治療方法がなく多くの患者さんが輸血
に依存するなど新しい治療方法が切望されています。
国内の MDS の薬物治療患者数は約 7,700 人と推計されています(CancerMPact
2016)。


【リゴセルチブについて】
リゴセルチブは、がん関連遺伝子産物であるRasの作用を阻害することにより、PI3K
など複数のキナーゼ(リン酸化酵素)の作用を妨げ、がんの生存や増殖に必要な細胞
内シグナルの伝達を抑制することで、がん細胞を死滅させる新たな作用機序を有する
低分子の抗がん剤です。
シンバイオは、2011年7月にオンコノバ社との間でライセンス契約を締結し、リゴセ
ルチブの日本及び韓国における独占的開発権及び販売権を取得しております。


【オンコノバ社会社概要】
米国ペンシルベニア州及びニュージャージー州に拠点を置く、バイオ医薬品に特化し
た製薬企業です。1998年の同社設立時より、がん治療並びに正常細胞の保護に注力
し、自社の所有する125以上の新規化学療法薬候補からなる医薬品化学ライブラリー
を基に、新規の分子・生物学的治療を目的とした低分子治療薬を発見、最適化してき
ました。同社は、リゴセルチブの全世界における開発・販売権を保有しております。
同社の詳細についてはウェブサイト(http://www.onconova.com/)をご覧下さい。


【当社会社概要】
シンバイオ製薬株式会社は、米国アムジェン社元副社長で、アムジェン株式会社(現
在は武田薬品工業株式会社が全事業を譲受)の実質的な創業者である吉田文紀が2005
年3月に設立した医薬品企業です。経営理念は「共創・共生」(共に創り、共に生き
る)で表され、患者さんを中心として医師、科学者、行政、資本提供者を「共創・共
生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆくことにより、社会的責
任及び経営責任を果たすことを事業目的としています。なお、2016年5月に米国完全
子会社 SymBio Pharma USA, Inc.(本社:米国カリフォルニア州 メンローパー
ク、社長:吉田文紀)を設立しました。





6132

新着おすすめ記事