国立大学法人千葉大学発バイオベンチャー セルジェンテック株式会社との共同研究実施のお知らせ

News Release

ご関係者様 各位
平成 28 年 10 月 27 日
日水製薬株式会社




国立大学法人千葉大学発バイオベンチャー セルジェンテック株式会社

との共同研究実施のお知らせ


当社は、2016 年度を基点とする中期経営計画に基づき、新たな成長分野への積極的投資の一環として、千
葉大発バイオベンチャー「セルジェンテック株式会社」との共同研究を実施しております。


セルジェンテック株式会社は、千葉大学大学院医学研究院および千葉大学病院未来開拓センターと共同で脂
肪細胞を用いた遺伝子治療用細胞医薬品を臨床応用すべく、現在研究を進めております。直近では、再生医療
等安全性確保法のもと、家族性 LCAT 欠損症※を対象とした第一種再生医療臨床研究の実施計画について、平
成 28 年 8 月 8 日付で承認され、現在実施中で、さらには、本技術を利用して、血友病、ライソゾーム病など
の遺伝子疾患に伴う欠損した酵素の補充や糖尿病のインスリン補充への応用も進めております。当社はその検
討における細胞医薬品の製造技術などについての共同研究を行っております。


当社は、長年に渡って、検査薬、診断薬開発及び組織培養培地の製品化を手がけております。この共同研究
をはじめとした細胞医薬品あるいは再生医療などの細胞治療分野においては、細胞培養に用いる培地性能は細
胞の増殖効率や安全性を左右する要因として非常に重要であり、弊社の培地開発及び製造技術が直接、細胞治
療の臨床応用に貢献できるものと考えております。
また、細胞等のマイコプラズマ感染の有無を迅速に評価できる遺伝子検査キット(Myco Finder)を本年発
売いたしました。本キットは細胞の安全性を迅速に評価できるツールとして、現在多くの施設で利用されてお
ります。
組織培養培地や細胞の安全性(感染性リスク)評価など、細胞治療の臨床応用に貢献すべく、鋭意、本共同
研究を進めていく予定です。


※家族性LCAT欠損症

単一遺伝子(lcat 遺伝子)の異常による先天性疾患。LCAT 蛋白欠損により、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールの極

端な低下をきたす。組成の変化した異常リポタンパクが角膜・骨髄・肝・脾・腎糸球体基底膜などの組織に沈着し、角膜

混濁、溶血性貧血、腎機能低下などの症状を呈する。




-1-
NISSUI PHARMACEUTICAL Co., Ltd.

3028