Datachain、Interchain Foundationからの助成金に2度目の採択。IBCによるEthereum/EVMチェーンのインターオペラビリティを本番環境で実現へ

Press Release


2023年4月6日

株式会社Datachain



Datachain、Interchain Foundationからの助成金に
2度目の採択。IBCによるEthereum/EVMチェーンの
インターオペラビリティを本番環境で実現へ

株式会社Datachain(本社:東京都港区、代表取締役:久田 哲史、以下、Datachain)は、Cosmos/
IBC(*1)エコシステムを推進するInterchain Foundationの助成金に採択されました。今回で採択は2
回目となります。これは、2021年10月の国内初の採択を含む、これまでの技術貢献が評価されたこと
によるものです。

今回の助成金により、Datachainは、IBCのSolidity(*2)実装「IBC-Solidity」におけるプロダクション
環境での使用を前提とした改善に取り組みます。

これによって、Ethereum、EVM互換性のあるブロックチェーン、エンタープライズ向けのEthereum
(Hyperledger Besu、GoQuorum)などで、IBCを用いた、最小限の信頼仮定で高い安全性を実現す
るインターオペラビリティが可能になります。




■今回の助成金について
Datachainでは、異なるブロックチェーン同士をつなぐインターオペラビリティに関する研究開発に
注力してきました。中でも、Cosmosコミュニティを中心に利用が広まるIBCを用いたインターオペラビ
リティの実現を推進しています。
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例えば、Hyperledger Foundationに寄贈しているYUIというプロジェクトでは、IBCをTendermintベ
ースのブロックチェーン以外でも利用可能にするために、IBCのSolidity実装である「IBC-Solidity」
や、各種台帳(Hyperledger Fabric, Corda, Hyperledger Besu、GoQuorum等)に対応するためのモ
ジュール開発を行っています。

「IBC-Solidity」については、2021年10月に国内初のInterchain Foundationの助成金に採択され、
IBCコミュニティと共に開発を進めています。
Datachain、国内初、Cosmosエコシステムを推進するInterchain Foundationの助成金に採択

今回、Interchain Foundationからの追加の助成金を受け、「IBC-Solidity」のプロダクション環境で
の使用を前提とした改善に取り組んでいます。例えば、今回の助成金の対象であるガスコストの効
率改善のためのリアーキテクチャにおいては、主要な指標においてガスコストの半減に成功していま
す。

■ユースケース
「IBC-Solidity」の活用により、EthereumやEVM互換性のあるブロックチェーン(BNB Smart Chai
n、Polygon、Avalanche等)、エンタープライズ向けのEthereum(Hyperledger Besu、GoQuorum)など
でも、IBCを用いた異なるブロックチェーン間のインターオペラビリティが実現できるようになります。

例を挙げると、2022年9月に発表した、三菱UFJ信託銀行株式会社が推進するProgmat Coinを用
いた事例では、IBC-Solidityを活用することで、GoQuorumとCorda間のインターオペラビリティ実現
に向け検証を進めています。

Datachain、三菱UFJ信託銀行と技術提携を開始。ステーブルコイン基盤「Progmat Coin」を用いた
デジタル証券のクロスチェーン決済において2024年までの商用化を目指す

他にも、EthereumとCosmosなどのパブリックブロックチェーン同士の相互接続、EthereumとCorda
などのパブリックブロックチェーンとエンタープライズブロックチェーンとの相互接続についても、応用
が可能です。

Datachainでは、今回助成金の対象である「IBC-Solidity」に加え、昨年発表したLCP等の技術を
活用し、国内外のパートナー企業と協力して本番環境でのサービスローンチを目指しています。

(*1) Cosmos/IBC:Cosmosは「ブロックチェーンのインターネット」の構築を目指す、相互運用性を兼
ね備えた世界的なブロックチェーンネットワーク。IBC(Inter-blockchain communication)は、世界で
最も利用されている異種ブロックチェーン間のメッセージングプロトコル。Interchain Foundationおよ
びCosmosプロジェクトによって策定が進んでいる、ブロックチェーン同士の相互運用性を担保する
ための仕様標準。
(*2)Solidity:プログラミング言語のこと。世界で最も使われているブロックチェーンの1つであるイーサ
リアム(Ethereum)で使われている。
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■Interchain Foundationについて
Interchain Foundationは、ブロックチェーン間のインターオペラビリティ実現を目指すプロジェクトCos
mosの開発やCosmosエコシステムの推進、メッセージングプロトコルIBCの開発及び開発支援を担う
非営利団体です。

Interchain Foundation https://interchain.io/

■ 株式会社Datachainについて
社名 :株式会社Datachain
設立 :2018年3月
所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者 :代表取締役 久田 哲史
URL :https://ja.datachain.jp/

* 株式会社Datachainは、株式会社Speee(本社:東京都港区、代表取締役:大塚 英樹、東証スタンダ
ード市場:4499)の子会社です。
* 本資料に記載されている会社名、商品名、サービス名は、各社の商標又は登録商標です。




本件に関するお問い合わせ先

株式会社Speee IR担当:ir@speee.jp
株式会社Datachain 広報担当: contact@datachain.jp

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