2021年上半期の攻撃動向を調査した 「2021年1月から6月サイバー攻撃検知レポート」を発表 増加する「SQLインジェクション」に注意

【ニュースリリース】
2021 年 8 月 4 日

報道関係者各位


サイバーセキュリティクラウド、2021 年上半期の攻撃動向を調査した
「2021 年 1 月〜6 月サイバー攻撃検知レポート」を発表
〜増加する 「SQL インジェクション」 に注意〜


株式会社サイバーセキュリティクラウド(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:小池敏弘、以下「当社」)は、

2021 年上半期(2021 年 1 月 1 日〜6 月 30 日)を対象としたサイバー攻撃検知レポートを発表いたします。なお、本データ

は当社が提供する、 Web サイトへのサイバー攻撃を可視化・遮断するクラウド型 WAF の「攻撃遮断くん」、 AWS WAF、
Azure WAF の自動運用サービス 「WafCharm(ワフチャーム)」 で観測した攻撃ログを集約し、分析・算出しています。



■調査概要

・調査対象期間:2021 年 1 月 1 日〜2021 年 6 月 30 日

・調査対象:「攻撃遮断くん」、 「WafCharm」 をご利用中のユーザーアカウント

・調査方法:「攻撃遮断くん」、 「WafCharm」 で観測した攻撃ログの分析



■攻撃種別ごとの検知数と攻撃動向

2021 年の 1 月から 6 月の間において検知したサイバー攻撃の数は 204,972,557 件。これは 10 秒間で 100 件以上のサイ
バー攻撃を検知したことになります。


2021 年 1 月〜6 月 2020 年 1 月〜6 月
さらに検知した攻撃を攻撃種別ごとに分類すると、脆弱性スキャンツールなどを利用した Bot による攻撃である

「Blacklisted user agent」 が約 8,000 万件と、全体の 39.11% となる最も高い割合を占めました。次いで Web サーバーを

構成するソフトウェアの脆弱性に対する攻撃である 「Web attack」 が約 4,800 万件で 23.75% 、攻撃の対象を探索・調査し

たり、無作為に行われる単純な攻撃で脆弱性を探す方法である 「Web scan」 が約 3,000 万件で 14.68% と続きました。



さらにシステムの脆弱性を意図的に狙い、想定しない SQL 文を実行させ、データベースシステムを不正に操作する 「SQL

インジェクション」 が約 1,500 万件で第 4 位、総当たり攻撃とも呼ばれ、暗号や暗証番号に対して、理論的にあり得るすべ

てのパターンを入力して突破を試みる 「Brute force attack」 が約 1,100 万件で第 5 位となりました。



直接攻撃を仕掛けるのではなく、主に攻撃対象の探索を目的とする上位 3 種類の攻撃は数も多くなります。そうした攻撃の

中でも本調査期間においては 「Web scan」 によって、攻撃の前にターゲットを探索する動きが強まっている特徴が現れて

いました。



一方で第 4 位の 「SQL インジェクション」 や 5 位の 「Brute force attack」 は、攻撃を通じて直接情報を窃取することを主

な目的にしている攻撃です。中でも 「SQL インジェクション」 は前年同時期に比べ約 500 万件多く検知しています。

こうした状況下において、サイバー攻撃への対策が十分でない企業がよりハッカーに狙われやすく、さらに集中して攻撃さ

れる可能性も高まっていると考えられます。



■主な脆弱性を狙った攻撃

ー 「SQL インジェクション」の攻撃検知推移




SQL インジェクションは、システムの脆弱性により本来意図しない不正な SQL が実行され、データベースが不正に操作され

る攻撃です。実際に攻撃を受けると、アカウントやクレジットカード情報の漏えい、不正サイトへの誘導やウイルス感染を目
的としたウェブサイト改ざんなどの被害が発生します。また国内では、6 月に大規模な個人情報漏洩事案も発生しました。こ

うした中で WAF を導入している場合でも、定期的に脆弱性診断などの対策を強化し、脆弱性を作り込まないようにしていく

ことが重要なります。



ー WordPress の機能を拡張する各種 「WordPress Plugin」 の脆弱性を狙った攻撃




WordPress の機能を拡張する各種 「WordPress Plugin」 の脆弱性を狙った 1 日あたりの攻撃数が、1 月から 4 月まではほ

ぼ 20,000〜40,000 の間で推移していたのに対し、5 月前半に急激に増加しその後一旦落ち着いたものの、6 月前半に再度

急激に増加しました。5 月以降に攻撃が増加している要因として、 5 月 13 日に WordPress のバージョン 5.7.2 が公開され、

「PHPMailer」 に対する脆弱性が見つかったことが考えられます。WordPress は便利な反面、攻撃されやすいことを十分に

理解して今後もセキュリティ対策を万全にしておく必要があります。



【株式会社サイバーセキュリティクラウドについて】

会社名:株式会社サイバーセキュリティクラウド
所在地:〒150-0011 東京都渋谷区東 3-9-19 VORT 恵比寿 maxim3 階

代表者:代表取締役社長 兼 CEO 小池 敏弘

設立 :2010 年 8 月
URL :https://www.cscloud.co.jp/

<本件のお問い合わせ>

株式会社サイバーセキュリティクラウド
経営企画部 広報 担当:竹谷

電話:03-6416-9996 FAX:03-6416-9997

E-mail:pr@cscloud.co.jp
サイバーセキュリティクラウド PR 事務局(スキュー内)

担当:北出・金子

TEL:03-6450-5457 E-Mail:csc@skewinc.co.jp

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