防災アプリ導入の初事例!ゼネテックとMetComが“高さ”を加えた三次元の位置情報を利用した次世代防災サービスに向けて協業

【共同発表】




2023 年 2 月 10 日
News Release
株式会社ゼネテック
MetCom 株式会社

防災アプリ導入の初事例! ゼネテックと MetCom が
“高さ”を加えた三次元の位置情報を利用した次世代防災サービスに向けて協業
-防災アプリ「ココダヨ」が、垂直測位サービス「Pinnacle」を利用した実証実験を開始-


災害時に家族や大切な人の居場所を自動で通知する災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」を提供する
株式会社ゼネテック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:上野 憲二、以下 ゼネテック)および、
「何
が、いつ、どこで」 を可視化する、広域かつ高精度な三次元位置情報を提供する MetCom 株式会社(本
社:東京都中央区、代表取締役:平澤 弘樹、以下 MetCom)は協業し、従来の平面の位置情報に「高さ」
を加えた三次元の位置情報を利用した防災・減災サービスの実現に取り組みます。まずは「ココダヨ」
に垂直測位サービス「Pinnacle」を実装し、災害警報と連動して、家族やグループメンバーの、今いる
階数情報など「高さ」を加えた位置情報を自動通知する機能の 2023 年内実装を目指し、実証実験を 4
月から開始します。
「Pinnacle」が防災アプリに導入される初の取組みです。




高さが取得できる、災害時位置情報共有サービスのイメージ図


①協業の目的と背景
・高層マンションの増加(※)により、高層マンション居住者は今後も増え続けると見込まれます。ま
た、特に大都市において、人々が過ごす場所は、生活以外にも、仕事、買い物、観光などで、高層建
物内であることがますます増加しています。
※全国で、2022 年 4 月以降に完成を予定している超高層マンション(20 階建て以上)は、307 棟
(11 万 2,142 戸)。※前回調査時(2021 年 3 月末時点)に比べて、74 棟(1 万 7,211 戸)増加し
ています。そのうち、首都圏のシェアは 72.7%、近畿圏は 13.4%(計 86.1%)です。
(出所:不動産経済研究所「超高層マンション動向 2022」)


・米国においては、2022 年 4 月より、スマートフォンからの緊急通報(911: 日本の 110 番・119
番に相当)について、通報者の位置情報通知の三次元化(垂直情報の追加)が義務化されました。緊
急事態において、要救助者の位置を三次元で把握・通知することに対し、社会の意識が高まっていま
す。日本においても、要救助者の三次元位置情報把握の必要性が高まってくると想定され、ゼネテッ
クとしては、このニーズにいち早く対応したいと考えました。
②今回の取り組み内容
災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」の従来の位置情報(二次元)の共有サービスにおいて、
「高さ」
を加えた三次元の位置情報を自動通知する機能の 2023 年内サービス実装を目指し、実証実験を 4 月か
ら開始します(*)。
「高さ」の測位には、MetCom の Pinnacle をココダヨに実装して実現します。Pinnacle は、一般的な
スマートフォンに内蔵された気圧センサーを活用し、2-3m の精度で高さを特定するサービスです。サ
ービス提供エリア内において、建物内センサー不要で、垂直位置を測定します。米国の緊急通報実地試
験で連邦通信委員会(FCC)基準を唯一クリアした特許技術を利用しています。
(*)
「ココダヨ」の三次元位置情報提供エリアは、Pinnacle 提供エリア内となります。実証実験は、
Pinnacle 提供エリアから特定の地域を選定して実施します。


<実証実験のテーマ>
1. 三次元の位置情報を軸とするサービス強化
⚫ 災害警報時、従来の平面位置情報に加えて「高さ」の位置情報がわかることで、危険性や避難
の必要性などをより正確に判断し、グループ内アラートやアクションにつなげること
⚫ 救助の際も、
「高さ情報」がわかることで要救助者がいるフロア等の把握に繋がり、本人が連絡
が取れない状況でも、迅速な発見と救助が可能となること
⚫ お子さまや高齢者の見守りについても、高さ情報が付加され正確な状況把握に繋がること
2. 避難誘導(垂直避難判定)の機能の開発
⚫ 津波や洪水の際、安全な高さにいるかどうかの判定や、必要な時間内で安全な高さの場所へ避
難するためのガイドなどにより、垂直避難判定に役立つこと


「ココダヨ」アプリにおいてご提供する位置情報を三次元化




以上のように、ゼネテックと MetCom は、災害時に共有する位置情報の三次元化から始め、屋内三次
元位置情報の精度向上や垂直避難も含めた避難選択肢拡大・高度化を通じ、三次元位置情報活用による防
災高度化に向けて取り組んでまいります。ゼネテックは、
「ココダヨ」に最先端技術を取り込み進化させ、
最高レベルの安心・安全の提供サービスを目指しておりますが、今回、
「位置情報に高さを加える」テーマ
で、垂直測位技術のベストパートナーとして MetCom を選定しました。防災アプリ初の試みを通じ、両
社で、共に安心・安全な社会の構築に取り組んでまいります。
■ 「ココダヨ」について (URL https://www.cocodayo.jp/)




ゼネテックが提供する災害時位置情報共有アプリ『ココダヨ』は、自社特許技術(*)をベースに開発し
た、災害時に自動で家族や大切な人の居場所を通知する防災アプリです。
『ココダヨ』は、通信が困難になる前に、直近の居場所を自動的に通知します。リリース以来、継続的
なユーザビリティの向上に取り組んできた結果、現在では累計ダウンロードは 100 万件を突破(2023 年
1 月時点)し、App Store や Google Play のストア版では驚異の利用継続率 98%を維持しています。ま
た、NTT ドコモ様の運営される月額制のコンテンツサービス「スゴ得コンテンツ」では、アプリランキン
グ最高 2 位と上位を維持し続けております。
2018 年には、総務省が実施する「異能(Inno)vation プログラム ジェネレーションアワード部門」の
分野賞を受賞しました。
(*)災害発生時の警報をトリガーにした位置情報や安否情報の送信は、ゼネテックの特許技術によって
実現しています。


■ 「ココダヨ」の主な特徴:
 緊急地震速報に連動して、家族の位置をどこよりも早く通知・共有。安否確認をサポートします
震度 5 弱以上の緊急地震速報をトリガーに、災害発生直前の位置情報をグループメンバーに瞬時
に自動通知し、位置情報を共有します。震央周辺に家族がいる場合は、ココダヨアプリの画面背
景が赤色になります。


 警戒レベル 3 相当以上の大雨危険度でプッシュ通知、グループメンバーに危険を呼びかけます
事前に登録したグループメンバーの位置情報や任意の登録地点に対して、気象庁から発表される
大雨危険度が ”警戒レベル 3 相当” 以上へ上昇した場合にプッシュ通知でお知らせし、確認した
かどうかをグループ専用のチャット掲示板で共有できます。”ご家族や大切な人が危険度に気づ
くことができているか確認したい”、”離れた場所で暮らす家族にもいちはやく避難を呼びかけた
い”、といった見守りや避難行動の喚起、安否確認をサポートします。


 現在位置から近い順序で避難所を一覧表示、最寄りの避難所がすぐに見つかります
アプリでは避難所を現在の位置情報に近い順序で一覧表示できます。慣れない土地で災害に合っ
た場合でも、地図アプリと連携して避難所へナビゲートすることも可能です。チャット掲示板に
避難所名と住所や地図 URL を簡単に投稿することもでき、安否確認に役立ちます。全国の避難
所情報は、国土地理院、国土交通省が提供している最新データを使用しています。


 最大 5 箇所の登録地点の気象情報を常に受信することができます
リアルタイムで気象庁発表の緊急地震速報、大雨、洪水、土砂災害、大雪、暴風などの気象警報
を受信することができます。また、現在地や登録した地点の天気予報を受信できます。1 日に 1
回、任意の時刻に今日の天気が通知され(ON/OFF 設定可能)
、日本時間の 0 時・6 時・12 時・
18 時に天気情報が更新されます。登録した地点は、地震が発生した時に震度を表示する場所と
しても使われます。
 お子さまや高齢者の見守りアプリとしても機能します
平常時でも居場所を表示するようにメンバー毎に設定を変更することができ、お子さまや高齢者
の見守りアプリ・位置情報共有アプリとしてもご活用いただいております。


 半径 3km 以内の不審者情報を通知します
ご利用者やご家族の半径 3km 以内の不審者の発生情報を通知し、防犯アプリとしてもご利用い
ただけます。




■垂直測位サービス「Pinnacle」とは
 サービス内容: 一般的なスマートフォンや IoT デバイスの高度を、屋内外において高精度で測位
するサービスです。これにより、建物内において、当該デバイスの存在するフロアの階数位置を特
定可能となります。Pinnacle 対応アプリをご利用になるスマートフォンユーザーは、位置情報を、
二次元にとどまらず三次元で把握することが可能となります。
 仕組み: スマートフォンなど測位対象端末に内蔵された気圧センサーの情報を、近隣の基準点気
圧情報とネットワーク経由で比較分析します。リアルタイムに測位対象端末の地上高を測定します
(特許技術)

 提供エリア: 現在、関東圏、関西圏で提供中です。2023 年に中京圏、全国政令指定都市へと拡
大する計画です。
 Pinnacle の仕組み、提供エリア等について、より詳細な情報は、MetCom の「垂直測位サービス」
の説明ページ (https://metcom.jp/service/pinnacle/) をご参照ください。




GPS と Pinnacle の組合せで、高さ情報を含めた三次元測位が可能に
社 名:株式会社ゼネテック
U R L :https://www.genetec.co.jp/
設 立:1985 年 7 月 1 日
資本金:3 億 6,637 万円
代表者:代表取締役社長 上野憲二
所在地:〒163-1325 東京都新宿区西新宿 6-5-1 新宿アイランドタワー25F(本社)
事業内容:ハードウェアとソフトウェアの融合によるシステムを提供するデジタルソリューション事業、
3D CAD/CAM システム「Mastercam」の販売や、3D シミュレーションソフト「FlexSim」
を中核としたデジタルツイン技術で製造現場の生産性向上を支援するエンジニアリングソ
リューション事業、災害時位置情報受信アプリ「ココダヨ」の開発・販売を行うココダヨ事業




社 名:MetCom 株式会社
U R L :https://metcom.jp/
設 立:2019 年 7 月 26 日
資本金:13.6 億円(資本準備金含む)
代表者:代表取締役 平澤弘樹
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座 6-10-1 GINZA SIX 13 階
会社概要:MetCom 株式会社は、 「何が、いつ、どこで」 を可視化する、広域かつ高精度な三次元位置
情報を提供する会社です。GPS の主要課題である「屋内・地下」「垂直測位」「セキュリテ
、 、
ィ問題」を解決し、屋外・屋内の双方でシームレスに利用可能な三次元測位サービスを提供
します。本領域の世界的リーダーである米国 NextNav 社が主要株主になっており、同社と
のパートナーシップのもとで、世界最高水準の測位サービスを実現します。我が国における
安心・安全な社会と、利便性の高い市民生活を実現する社会インフラの整備・運営を目指し
ております。




※記載されている会社名・製品名は各社の登録商標、あるいは商標です。



報道関係お問い合わせ先:
株式会社ゼネテック 経営企画部 Tel:03-6258-5610 / Email: PR@genetec.co.jp
MetCom 株式会社 広報担当 Email: info@metcom.jp

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