Kudanとアナログ・デバイセズ、3D SLAMのデモンストレーションソフトを共同開発。Kudan SLAMが同社製品搭載のToFカメラに対応。

2020 年 5 月 18 日



Kudan とアナログ・デバイセズ、3D SLAM のデモンストレーションソフトを


共同開発。Kudan SLAM が同社製品搭載の ToF カメラに対応。




Kudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大野 智弘、以下 Kudan)は、本
日、
『想像を超える可能性を実現する』アナログ・デバイセズ株式会社(本社:東京都港区、代
表取締役社長:馬渡 修、以下アナログ・デバイセズ)の製品を搭載した ToF カメラにおいて
KudanSLAM※1 の実装に成功し、3D SLAM のデモンストレーションソフトを共同開発したこと
をお知らせいたします。なお、本デモンストレーションソフトは ROS(Robot Operating
System)上で動作します。




KudanSLAM 搭載のデモンストレーションソフトは、アナログ・デバイセズが提供するパー
トナー社製の ToF カメラのサポートが可能です。現在は、株式会社シーアイエス(本社:東京
都八王子市、代表取締役社長:村岡祐輔、以下 CIS)の ToF カメラと GitHub で公開している
ROS ドライバを使用することで、Kudan が提供する 3D SLAM の評価が可能となりました。ま
た、自律移動ロボット等に ToF カメラを搭載することにより、RGB カメラが苦手とする暗所の
環境での撮影でも 3D SLAM の動作を実現します。これらは、ROS 上で使用可能なため、開発
期間の短縮が期待できるほか、ToF の特性を生かした障害物検知と 3D SLAM を同一デバイス
で実現できるなど、ロボット開発者や自動運転技術の研究者へ多くのメリットを提供できま
す。


KudanSLAM は、空間・立体認識技術「SLAM」を独自に研究開発した結果生まれた技術で
す。高速かつ低負荷でありながら、カメラや LiDAR・ToF 等の深度センサーといったセンサー
情報 (入力) からリアルタイムにデバイスの自己位置認識と周囲の三次元地図を作成できま
す。また、実用性と汎用性を強みに、幅広いデバイス又はユースケースに合わせ、プロセッ
サ、OS、センサー等のハードウェアを柔軟に組合せることも可能です。


今回使用している CIS の ToF カメラには、アナログ・デバイセズのアナログ・フロント・エ
ンドが採用されており、高精度、高分解能に ToF イメージング・アプリケーションを実現でき
ることが最大の特長です。 ※詳細情報はこちら:https://bit.ly/3czO4PI)


アナログ・デバイセズの IHC ソリューション&テクノロジー シニアフィールドアプリケーシ
ョンエンジニア 門川貴彦氏のコメント
「Kudan の高速で低負荷な SLAM 技術に注目し、弊社の高精度な ToF ソリューションと組み
合わせることで、新たなビジネスチャンスと付加価値の創造を期待しています。更に、3D
SLAM を利用した自律走行や自動運転のアプリケーション開発と、高精度な距離計測ソリュー
ションの開発を並行して推進することで、市場からのフィードバックを早期に獲得し、将来の
ソリューション開発に反映したいと考えています。



Kudan の事業開発シニアマネージャー 千葉悟史のコメント
「現在、全世界的に人の密集を避けるため、自律移動可能なロボットが求められています。そ
のなかで、SLAM は重要な構成要素であり、かつ、未だチャレンジングな技術です。この度の
アナログ・デバイセズ社の協力により、ToF カメラで KudanSLAM の高精度・高安定性を示す
ことができるほか、ロボット開発者の方々に簡単に試していただける環境が整ったことは、ロ
ボティクス領域における 3D SLAM 導入の拡大を推進するものと確信しております。



※1:SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)

センサー情報から周辺環境マッピングと自己位置認識を同時にリアルタイムで行う技術。Kudan では、LiDAR とカメ

ラの両方のセンサによる SLAM 技術を保有しており、さらにそれらを組み合わせることで、低レイテンシ・高精度・

高安定性をさらに高めることに成功している。




【アナログ・デバイセズについて】
アナログ・デバイセズは 1965 年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな
技術的課題を解決してきました。世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するため
に、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術で、アナ
ログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ:http://www.analog.com/jp


【Kudan株式会社について】
Kudan(東証上場コード: 4425)は機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する人工
知覚(AP)のアルゴリズムを専門とする Deep Tech(ディープテック)の研究開発企業です。
人工知覚(AP)は、機械の「脳」に相当する人工知能(AI)と対をなして相互補完する Deep
Tech として、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。 現在、Kudan は高度な技
術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与える Deep Tech に特化した独自のマイ
ルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しており、独自の人工知覚(AP)技術に加えて、
人工知能(AI)や IoT(Internet of Things)との技術融合に向けた Machine Perception(機
械知覚)Deep Perception(深層知覚)や Neural Perception Network(知覚ニューラルネット

ワーク)に関する研究開発を行っています。
詳細な技術情報は、https://www.kudan.io/?lang=ja より入手可能です。


■会社概要
会 社 名: Kudan株式会社
証券コード: 4425
代 表 者: 代表取締役 大野 智弘


■問い合わせ先

contact@kudan.eu





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