英国のEコマース専門エージェンシー「eコメラ社」の株式100%取得で合意

2015 年 6 月 15 日
株式会社 電 通
代表取締役社長執行役員 石井 直
(東証第1部 証券コード:4324)


英国の E コマース専門エージェンシー「e コメラ社」の株式 100%取得で合意


株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746 億 981
万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、コンテンツやブランド体験と消費体験
の統合化を図る「ブランド・コマース」領域のケーパビリティーを強化するため、英国の E コ
マース専門エージェンシー「eCommera Global Limited」
(以下「e コメラ社」
、本社:ロンド
ン市)の株式 100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。


e コメラ社は、E コマースの技術サービスプロバイダーとして 2007 年に発足し、一時は E
コマース企業の技術サービス部門(eCommera)となっていましたが、2015 年 3 月に分離・
独立し、今日に至っています。
e コメラ社は「ブランド・コマース」領域に強みを持ち、世界有数の小売業や消費財メーカ
ーに対し、E コマース・ソリューションの開発・提供、メンテナンス、コンサルティングを行
っています。本拠地ロンドンを中心に、専門スタッフは世界各地で活動しており、世界 30 市
場において 150 を超える顧客の E コマースサイト運営を支援しています。また、同社はブル
ガリアとインドに E コマース関連の技術・サービス開発を行う「開発センター」を保有してい
ます。


全世界の BtoC 領域における E コマース市場は 2013 年の 1.3 兆ドルから 2018 年には 2.5
兆ドルに拡大するとの予測*があります。こうした E コマース市場の拡大に伴い、E コマース
のサイトが消費者とブランドの最初の接点になる機会がますます増加していくものと考えら
れます。さらに、実店舗との連動や対応デジタル機器の普及拡大に伴い、E コマース自体のあ
り方も多様化しています。今日、その多様なブランド接点において、いかに消費者のエンゲー
ジメントを高めていくかという「ブランド・コマース」が、E コマース領域を含むマーケティ
ング業界全体の課題となっています。(*米国フォレスター・リサーチ社調べ)


今回の買収は、こうした課題に対応するものです。今後当社グループは、グローバルネット
ワーク・ブランドのひとつで、フルサービスのデジタルマーケティング事業を行う Isobar(ア




イソバー)と e コメラの協業関係を深め、E コマースのソリューション技術、クリエーティブ
やユーザー・エクスペリエンスをベースとしたブランド構築能力、消費者に対するデータ分析
力を融合させながら、顧客ブランドの価値最大化に貢献してまいります。また、Isobar のネッ
トワークを活用することで、今後さらにサービスエリアを拡大させていく予定です。


なお、本件が当社の 2015 年 12 月期(決算期を 3 月期から 12 月期に変更予定)の連結業績
に与える影響は軽微です。



【e コメラ社の概要】
社 名 : eCommera Global Limited(e コメラ社)
本社所在地 : 英国 ロンドン市
ブルガリアとインドに E コマース関連の技術・サービス開発を行う開発セ
ンターを保有
設 立 : 2015 年 3 月 (前身の設立は 2007 年 2 月)
株主構成 : 買収手続き完了後
電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue): 1,760 万ポンド(約 33.6 億円)(2015 年 3 月期の eCommera の部門収益)
代 表 者 : Mark Fagan(CEO)
従業員数 : 275 名
事業内容 : E コマース・ソリューションの開発・提供、メンテナンス、コンサルティ
ングなどのビジネスを世界 30 市場で展開


以 上





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