株式会社ユーグリードへの出資について

2022 年 3 月 18 日



News Release
ユーグレナ由来のナノファイバーを生産

株式会社ユーグリードへの出資について

合成樹脂製品の製造・加工・販売を⾏うタキロンシーアイ株式会社(本社︓⼤阪市北区、代表取締役社⻑︓齋藤⼀也)は、
ユーグレナ由来のナノファイバー「パラミロンナノファイバー」の商業生産を計画するベンチャー企業、株式会社ユーグリード
(本社︓愛媛県四国中央市、代表取締役︓宇髙尊⼰)へ出資しました。



パラミロンとは、ユーグレナ(和名︓ミドリムシ)が活動エネルギーとして生体中に蓄える多糖類(β-1,3-グルカン)
のことで、このパラミロンを精製して得られるパラミロンナノファイバー(以下、PNF)は、天然由来のプラスチック強化繊維
として注目されているセルロースナノファイバー(以下、CNF)に近い化学構造を持つ素材です。


CNF の世界市場規模は 2030 年に 250 億円*にものぼると予測されていますが、現実的には品質のバラつき、リグ
ニン由来の加熱⻩変、低効率生産、⾼コスト等、実用化に向けて様々な課題を抱えています。⼀方の PNF は、均⼀
繊維⻑、⾼アスペクト比、リグニンフリーという特徴により、CNF と比較して⾼品質で安定した性能を有しています。


また、株式会社ユーグリードは、ユーグレナの培養方法に、天候や自然環境に左右される屋外培養方式ではなく、屋
内タンクを用いた工業的培養方式を採用しています。特殊なユーグリード株の特性と相まって安定的かつ⾼効率な PNF
の生産能⼒を獲得し、⾼品質と低コストの両⽴を可能としています。これにより、株式会社ユーグリードの生産する PNF
は、CNF の抱える課題を解決し、将来の天然由来ナノファイバーの社会実装に向けて CNF に先んずることができるもの
と期待しております。


タキロンシーアイ株式会社では、今回の株式会社ユーグリードへの出資により、グループ会社製品における製品の用途
開発ならびにタキロンシーアイグループのマーベリックパートナーズ株式会社におけるコンパウンド事業との連携をねらいま
す。そして、PNF の可能性を引き出すことを通じて、2023 年度を最終年度とする中期経営計画 「変革への決意
CX2023」 の重点実施項目に掲げる 「社会課題の解決」 および 「新事業・新製品・ 新技術の獲得」 の実現を
目指します。




株式会社ユーグリード
https://euglead.co.jp/


* メーカー出荷⾦額ベース

* 出典 株式会社 矢野経済研究所 「セルロースナノファイバー世界市場に関する調査(2021 年)」(2021 年 5 月 13 日発表)」


【 お問い合わせ 】 タキロンシーアイ株式会社 〒108-6031 東京都港区港南 2 丁目 15 番 1 号

経営企画部 コーポレートコミュニケーショングループ(担当︓髙⽥、⼤重) TEL 03-6711-3718

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