株式会社日本海水 赤穂第2バイオマス発電所増設の件

平成 29 年 7 月 3 日
各 位
会 社 名 エア・ウォーター株式会社
代表者名 代表取締役会長 豊田 昌洋
(コード:4088、東証第一部・札証)

会 社 名 株式会社日本海水
代表者名 代表取締役社長 金澤 正博
問合せ先 エア・ウォーター株式会社
執行役員 社長室広報・IR 部長 井上 喜久栄
(TEL 06 - 6252 - 3966)



株式会社日本海水 赤穂第2バイオマス発電所増設の件

エア・ウォーターグループの株式会社日本海水はこの程、赤穂発電所(兵庫県赤穂市)に第
2バイオマス発電所を増設し、電力事業をさらに強化することといたしました。
日本海水は、製塩業界におけるリーディングカンパニーであり、家庭用から業務用まで年間
40万 ton を生産しております。塩事業の他、環境事業をはじめとし、水事業や農業事業など、
製塩事業で培った技術をベースに新規事業開発に取り組んでいます。塩事業においては、製塩
工程で大量の電力を使用するため、従来から発電設備を保有しておりました。同社では、平成
26年度に老朽化した製塩用ボイラを更新するにあたり、FIT制度(固定価格買い取り制
度)の活用及びCO2削減や雇用の創出など社会貢献を勘案し、木質バイオマス発電所(第1
バイオマス発電所)と天然ガスボイラを建設し、本格的に電力事業に参入しております。その
後、電力事業は順調に推移し、同社の基幹ビジネスとなっております。今回の発電設備増設は、
同社の電力事業をさらに拡大させるものであります。
第2バイオマス発電所の増設にあたりましては、今後、未利用材が不足することが予想され
ることから、樹皮等の山林資源の一層の活用を図るとともに、Palm Kernel Shell(PKS)*1
の割合が増えることを考慮し、様々な原料の燃焼に対応した設備といたします。また、第2バ
イオマス発電設備の燃料調達と保管場所確保のため、第2木質チップ工場の建設を計画してお
ります。
営業運転は、平成32年度上期中に開始する予定です。
本件の計画にあたりましては、間伐材等の山林放置木の一層の活用による関西・九州地区の
自然環境保護や再生可能エネルギーの利用によるCO2の削減効果(11万 ton/年)*2など
環境改善に資するとともに、地域の林業・木材産業振興、赤穂市における雇用創出など地域活
性化に貢献すべく検討を進めてまいりました。
日本海水は、今後も製塩を通じた電力事業をさらに強化してまいります。




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*1:パームヤシの殻の部分、パーム油を生産する過程で発生する農作物残渣。
*2:第2バイオマス発電所の導入による CO2 の削減量は年間11万 ton と試算しております。
今回の削減量については、関西電力(株)様より公表されている「平成27年度 CO2 排出係数
の報告について」を用いて算出し、関西電力様の発電量の一部を当社の第2バイオマス発電所
の送電置き換えた場合として試算しております。




<設備概要>
設備能力:第2バイオマス発電所
・最大発電出力:30,000kW
・燃料使用量 :235,000ton/年(燃料:PKS、樹皮、間伐材他)




<日本海水概要>
①本 社:東京都千代田区神田駿河台4丁目2番5号
②代 表:代表取締役社長 金澤正博
③売 上 高:271億円(平成28年度連結)
④事 業 内 容:塩事業、環境事業、農食品事業、電力事業
⑤工 場 所 在 地:赤穂工場(兵庫県赤穂市)
、讃岐工場(香川県坂出市)

小名浜工場(福島県いわき市)
、熊本工場(熊本県玉名市)
アクアインテック㈱ 本社(静岡県掛川市)
、オールライナー部
(静岡県菊川市)
⑥従 業 員 数:698名(平成29年6月末現在連結)



以上


【本件に関するお問合せ先】
◇ 株式会社日本海水 人事総務部
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目2番5号
TEL.03-3256-8311 / FAX.03-3256-8314

◇ エア・ウォーター株式会社 社長室 広報・IR部
〒542-0081 大阪市中央区南船場2丁目12番8号
TEL.06-6252-3966 / FAX.06-6252-3965




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参考資料
赤穂電力事業強化に関する概要

1.赤穂発電所のロケーション




出典:yahoo 地図(https://map.yahoo.co.jp/)
<赤穂発電所の発電能力>
既設 新設

第 1 バイオマス ガスタービン 第 2 バイオマス
発電設備 発電設備 発電設備

発電出力 (kW) 16,530 8,217 30,000

蒸気量 (t/hr) 77 60 121
既存発電設備;24,747kW/既存+新設発電設備:54,747kW


2.第2バイオマス発電設備のフロー図




✓ 火炉底に設置された階段状のストーカ(火格子)の上でストーカの前後動により燃料を撹
拌・移動させながら燃焼させる方式(階段ストーカー式ボイラ)。
性状の異なる複数種の木質チップ、樹皮、PKS と燃焼特性の異なる燃料を混焼する
ため、燃料の変動の影響を受けにくい階段ストーカ式ボイラーを採用。


以上

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