気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明-持続可能な社会の実現に向けた取り組みと情報開示を強化-

2020 年 9 月 14 日
各 位
会 社 名 デ ン カ 株 式 会 社
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 山 本 学
(コード 4061:東証第 1 部)
コーポレートコミュニケーション部長
問 合 せ 先
福岡 智
(電話 03-5290-5511)


気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明
~持続可能な社会の実現に向けた取り組みと情報開示を強化~


デンカ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山本 学)は ESG 経営に基づくガバ
ナンス強化に向け、気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related
Financial Disclosures、以下 TCFD)提言(*1)への賛同を表明しました。今後、TCFD が運営す
るコンソーシアム(*2)に参画し、有価証券報告書、統合報告書、ESG 情報サイト(*3)を含む当社
ホームページ等を通じて、気候変動に関する財務 経営情報の開示を積極的に行ってまいります。

本件による当社 2020 年度連結業績への影響はございません。


TCFD 提言では各企業に対し気候変動関連リスクに関する財務情報の開示を推奨しており、国際的
な枠組みとして採択されたパリ協定(*4)においても、産業革命以前からの平均気温上昇 2℃以下を目標
として定められるなど、温室効果ガスの排出削減対策だけでなく気候変動に対する財務情報・経営情報
の開示が近年求められています。


当社は化学メーカーの責務として温室効果ガスの中長期の排出量削減目標(*5)を策定し、この達成
に向けてクリーンエネルギーである自家水力発電所の増設や、高効率ガスタービン発電機の導入等の施
策を進めています。また、気候変動に対する当社のソリューションとして、xEV(*6)に欠かせないリチウム
イオンバッテリー向け高純度導電助剤をはじめ車載モジュールに使用される電子・先端素材や、自然災
害から守る農地かんがいシステム、CO2 排出ゼロの環境配慮型コンクリートなど当社の基盤技術を活かし
たスペシャリティー製品を供給しています。更に、気候変動の影響を受けにくい農作物の栽培を促進する
バイオスティミュラントの開発や、CO2 の回収・有効利用を図る革新技術の導入を検討しています。


当社は SDGs を羅針盤に、今後も様々な環境保全・保護に関する取り組みを進め、地球環境に配慮し
た企業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。


以 上





(*1) TCFD 提言
G20 の要請を受けて国際的組織である金融安定理事会(FSB)により 2015 年に設置された TCFD が
2017 年 6 月の最終報告書で示した提言。低炭素社会への移行による市場の安定化と企業への効率
的な気候関連の財務情報開示を促すため、各企業に対して①ガバナンス、②戦略、③リスク管理、④
指標と目標 の4項目に基づいた情報開示を推奨しており、世界全体で 1382 の企業・機関が賛同を
示している(2020 年 8 月 26 日時点)。


(*2) TCFD コンソーシアム
日本で独自に運営された組織で TCFD に賛同する企業や金融機関が一体となり、企業の効率的な情
報開示や、開示された情報を金融機関等の適切な投資判断に繋げるための取り組みについて議論を
行う。


(*3) ESG 情報サイト (https://denka.disclosure.site/ja)
2018 年 9 月に CSR 情報サイトとして開設後、ESG の観点での情報発信強化と検索性向上のため
2020 年 4 月に ESG 情報サイトとしてリニューアルいたしました。


(*4) パリ協定
2015 年 12 月にフランスのパリで開催された第 21 回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)に
おいて、2020 年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組みとして採択された協定。


(*5)当社の温室効果ガス排出量の削減目標について
・中期目標:2030 年度の温室効果ガス排出量を 2013 年度比に対して 26%削減する。
・長期目標:2050 年度までに実質の排出量(※)を 2013 年度に対して 85%削減する。
※実質の排出量とは、排出量から吸収量を差し引いた値とする。


(*6) xEV
電気自動車(BEV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグイン・ハイブリッド自動車(PHEV/PEV)、
水素燃料電池自動車(FCEV/FCV)の総称。


【ご参考:本件に関連する過去プレスリリース(当社ホームページ)】
・2020 年 8 月 31 日 「温室効果ガスの排出量削減目標達成に向け約 37 億円の環境投資を決定
~高効率ガスタービン発電機導入により年間 12,000t 以上の CO2 を削減~」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/761/20200831_denka_greenhousegas_reduction.pdf
・2017 年 2 月 15 日 「黒部川電力株式会社 新規水力発電所建設について」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/447/20170215_shinhimeroku.pdf
・2014 年 10 月 17 日 「糸魚川市での新水力発電所起工式開催について」
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/295/20141017_shin_omigawah.pdf





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