国立大学法人 名古屋工業大学様の導入事例を公開

<プレスリリース カテゴリー:サービス導入発表>


2022 年 2 月 25 日
報道関係者各位
アイビーシー株式会社



名古屋工業大学様 のシステム運用改善 DX 事例
研究室ごとの通信傾向から、快適な研究環境を予測整備
~ 大規模 VLAN ネットワークの状況を一括管理し障害を未然に防ぐ ~


アイビーシー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:加藤 裕之、以下 IBC)は、国
立大学法人 名古屋工業大学様のシステム運用改善 DX 事例を公開しました。




利用開始:2021 年 8 月
監視規模・対象:30,000 項目


【導入背景】
名古屋工業大学は約 2 万台の機器の MAC アドレス認証が可能な大規模 VLAN ネットワーク
を 2003 年から運用しており、安定的なネットワークの管理と運用に取り組んできた。2021 年
8 月に新しいネットワーク環境への移行にともなう機器リプレイスを計画するにあたり、それら
の機器のトラフィック状況を可視化し、ネットワーク障害が発生した際の早急な状況把握と復旧
を実現できる仕組みを整えるため、新たな監視ツールを導入することとなった。


【採用理由】
複数の監視ツールについて調査をおこない、OSS 製品 2 種と System Answer G3 の 3 製品が
候補となった。最終的に System Answer G3 を選定した決め手となったのは、以下の 5 点であ
る。
① サーバー監視はもとよりネットワーク監視が得意なツールであり、名古屋工業大学が取
り組もうとしていたネットワーク監視・管理強化の要望に向いている。
② 情報の「可視化」が容易で、トラブルの際の影響範囲や、対策後のトラフィックの減少
を把握しやすい。
③ 既存のネットワーク機器(アラクサラのスイッチや Fortinet のファイアウォールなど)
のベンダー MIB に対応するテンプレートがあり、監視の設定を簡単におこなうことが
できる。
④ GUI がわかりやすく、監視対象機器 / 項目の登録や設定などの各種操作が容易である。
⑤ エージェントレスで導入時の手間が少ない。ZABBIX エージェントとの連携で多種多様
な監視範囲もカバーすることが可能である。


【効果・感想】
各スイッチのトラフィックデータを収集して可視化することによって、障害発生の検知や障害の
影響範囲の把握、ボトルネックと予想される機器の絞り込みができるようになった。特に各研究
室の VLAN ごとにトラフィック量を確認でき
るようになり、研究室ごとの傾向を分析できる
ようになったことは、今後の運用における参考
指標として大変ありがたい。


また、ネットワークのトラフィックだけでなく、
物理・仮想サーバーのリソース使用量・使用率も
把握できるようになった。上限しきい値に到達
したらアラートを出す設定をしておくことで、
ハードディスクの容量が 100 % になる時期を
予測し、容量不足で業務が止まってしまう前に
対応できるようになった。
■研究室ごとの VLAN のトラフィック状況を Calc (データ演算)機能でランキング表示
Calc 機能は、G3 で監視している複数の性能データの「合計」や「平均」の値をグラフ表示でき
る機能です。
名古屋工業大学では、各研究室のネットワークを VLAN で分割して管理しています。
各エリア(棟・フロアごと)のすべての研究室のトラフィック量を Calc 機能で合計し、ひとつの
グラフにまとめると、そのまとめたグラフをランキング形式で表示することができます。トラフ
ィック量の急な増減があった場合などに、原因となるエリアの絞り込みに活用できます。どの研
究室が原因となっているのかはブックマークカスタムグラフ機能を用いて確認します。


■ブックマークカスタムグラフ機能
同じブックマークフォルダに入った複数のグラフを 1 枚に重ねてカスタムすることができます。
この機能を使用すると、各エリアの VLAN ごとの内訳を見ることができます。


【今後のプラン】
有線 LAN 環境の整備と運用監視が整ったので、今後は各研究室ごと・講義室ごとの無線 LAN
アクセスポイントのトラフィック量も監視していきたい。G3 の将来予測オプションの昨対比較
機能を用いて、履修登録や試験期間などの時期によるトラフィックの傾向・変動を長期的に観測
していくことも検討中で、現在はオプションの評価準備を進めているところである。


また、G3 の Calc(データ演算)機能とランキング機能、ブックマークカスタムグラフ機能を活
用して、日ごろからトラフィック量の多い棟やフロアを洗い出し、定常的な状況の把握に力を入
れていきたい。
「SINET※ を活用したプロジェクト研究や他大学 / 研究機関との共同研究が多い
研究室はトラフィック量が多い」などが分かれば、今後のネットワーク機器や LAN を入れ替え
る際に、どこを優先的に交換・拡張すべきかの参考として使用できる。
※SINET:日本全国の大学、研究機関等の学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)
が構築、運用している情報通信ネットワーク


本記事は、名古屋工業大学情報基盤センターネットワーク部門長 打矢 隆弘 様、技術部副課長 若松 慎三 様へ

のインタビューをもとに作成しました。




<企業情報>【アイビーシーについて】
IBC は、2002 年の設立以来、性能監視分野に特化した事業を展開しており、IT システムの稼働状
況や障害発生の予兆などを把握する IT システム性能監視ツールの開発 販売およびコンサルティ

ングを手掛けています。
社 名:アイビーシー株式会社
本 社:〒104-0033 東京都中央区新川 1 丁目 8 番 8 号 アクロス新川ビル 8F
代 表 者:代表取締役社長 加藤 裕之
設 立:2002 年 10 月
事業内容:IT システム性能監視ツールの開発/販売/サポート
IT システムの性能評価サービス
IT システムの設計・構築、コンサルティング
IoT セキュリティ基盤サービスの開発/提供
各種機器、ソフト販売


<本件に関するお問い合わせ>
■アイビーシー株式会社
電話 :03-5117-2780
E-mail:info@ibc21.co.jp

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