「受験期における親子の実態調査2020」結果について

2020 年2月 13 日
各 位
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「受験期における親子の実態調査 2020」結果について

当社はこのたび、2020 年4月入学者対象(2020 年度)入試を控える大学受験生(短期大学、専門学校を含む)
及び大学入試を控える子どもをもつ親に対してインターネットリサーチにより、「受験期における親子の実態調査
2020」を実施いたしました。

【調査結果ダイジェスト】

受験生の約9割が親に「入試制度や受験のスケジュールを知ってほしい」
一方で、入試制度や志望校について「よく知っている」親はたったの2割弱と判明!

✓受験期に親に知ってほしいこと・子どもについて知りたいことランキング発表
受験期において、親と子どもでは目線が異なる!?
長期的な視点で子どもの将来を考える親と、目前に迫る受験の手続きについて
不安を抱える子どもとでギャップあり

✓受験生の約9割が親に「入試制度や受験のスケジュールを知っていてほしい(92.0%)」と回答
親が入試制度や受験のスケジュールを把握していないことは“ストレスの原因”に?

✓入試制度等について「よく知っている(19.0%)」親はたったの2割
入試制度や学部について約6割の親が、複雑さや戸惑いを感じていることが判明

✓受験生の多くが思う受験期の親の好ましい態度は“静観&労い”と回答
ネガティブワードに並んで、受験生にプレッシャーを与えるような期待ワードにも注意

✓受験生の7割が親にされて嬉しいことは、「出願手続きなど受験周りの事務的な作業を行ってくれる」
よくできている親はたった2割

✓子どもにとって受験期の親の存在とは!?必要なのは、いつも子どもの味方でいる姿勢

✓受験生&親の半数以上がコミュニケーションの取り方で“ギクシャク”した経験あり
一方で、受験生&親ともに約半数が「受験期を通して親子の絆が深まる」と回答

【調査対象者】 【調査方法】インターネットリサーチ
2020 年度に大学入試(4年制大学、短大、専門学校)を控える 【調査期間】2019 年 12 月 27 日(金)~2020 年1月8日(水)
受験生 100 名・大学入試を控える子どもをもつ親 100 名の計 200 名 【調査協力会社】株式会社ネオマーケティング


※本調査を引用する際、『ODKソリューションズ調べ』と記載ください。
【調査結果】

受験期に親に知ってほしいこと・子どもについて知りたいことランキング発表!
同じ受験期でも、親と子どもでは目線が異なる!?


2020 年度に大学入試を控える受験生と大学入試を控える子どもをもつ親に、受験期に「親に知っていてほ
しいこと」「子どもの受験について知りたいこと」を質問しました。その結果、受験生/親共に半数近くの票
を集めた項目として「志望校選びについて」「志望校や学部について」「受験のスケジュール」が挙がって
おり、それぞれ共通して知りたい・知ってほしい情報であることが分かります。一方で、受験生と親の回答
にギャップがあった項目は、「出願方法など受験の仕組みについて」と「大学卒業後の進路について・学校
生活について」でした。前者については、約5割の受験生が知ってほしいと思っているのに対して、知りた
いと思っている親は3割強という結果に。対して、卒業後の進路や学校生活についての項目では、知りたい
と思っている親に対して知ってほしいと思っている受験生はその約半数に留まっています。
この結果から、子どもは初めて直面する大学入試を目前に控え、年々複雑化する受験の仕組みや手続きに
不安を感じ、親に知ってもらうことでその不安をやわらげたいと思っている一方、親は入学後や卒業後も見
据えた長期的な情報を知りたいと思っていることが推察されます。
受験生が親に知ってほしいことランキング 受験生の子どもをもつ親が知りたいことランキング
1位「志望校選びについて」54.0% 1位「志望校や学部について」52.0%
2位「出願方法など受験の仕組みについて」49.0% 2位「志望校選びについて」51.0%
3位「受験のスケジュール」46.0% 3位「受験のスケジュール」51.0%
4位「志望校や学部について」42.0% 4位「大学卒業後の進路について」40.0%
5位「オープンキャンパスについて」24.0% 5位「出願方法などの受験の仕組みについて」37.0%
6位「大学卒業後の進路について」24.0% 6位「受験勉強のやり方について」27.0%
7 位「受験勉強のやり方について」23.0% 7位「テストや模試の結果について」26.0%
8 位「テストや模試の結果について」17.0% 8位「学校生活について」24.0%
9 位「学校生活について」12.0% 9位「オープンキャンパスについて」23.0%




受験生の約9割が親に「入試制度や受験のスケジュールを知っていてほしい(92.0%)」と回答!
親が入試制度や受験のスケジュールを把握していないことは“ストレスの原因”に?


入試制度や受験のスケジュールについて、受験生が親にどの程度知っておいてほしいかを尋ねたところ、
半数が「自分と同じくらいもしくはそれ以上に知っていてほしい(50.0%)」と考えていることが分かりまし
た。さらに、「ある程度知ってほしい」と答えた人も含めると、9割にものぼる受験生が親に「入試制度や
受験のスケジュールについて」の知識を求めているということが明らかになりました。
また「入試制度や受験のスケジュールについて親が知らないことはストレスに感じますか」という質問に
対しても、半数以上が「とても思う(18.0%)」または「どちらかというと思う(34.0%)」と回答。受験生
の子どもと会話する際や受験に向けたサポートをする上で、親は入試制度や受験スケジュールの把握が重要
であると考えられます。




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入試制度等について、よく知っている親はたったの2割!
入試制度や学部について約6割の親が、複雑さや戸惑いを感じていることが判明!


受験生の子どもの入試制度や志望校についてどれくらい理解しているかとの質問に、「よく知っている」
と答えた親はたったの2割(19.0%)にとどまり、“知らない”と回答する親も約1割(11.0%)存在するこ
とが明らかとなりました。
また、子どもの受験に対する心境については、約6割の親が「入試制度や学部について、複雑で分かりに
くいと感じる(57.0%)」「入試制度や学部が自分の時代と全く異なり戸惑いを感じる(56.0%)」と回答。
次いで、約半数の親が「入試制度や学部など子どもの受験に対しての知識不足に不安を感じる(53.0%)」と
知識不足に対して不安を感じているということがわかりました。これらの結果から、変化する入試制度や増
え続ける学部の情報に対し、親は理解が追いつかず、不安視しているようです。




受験生の多くが思う受験期の親の好ましい態度は“静観&労い”と回答!
ネガティブワードに並んで、受験生にプレッシャーを与えるような期待ワードにも注意!

受験生に、受験期に親からかけてほしい言葉・かけてほしくない言葉を質問したところ、「親にかけてほ
しい言葉や内容は特にない(31.0%)」「お疲れ様(27.0%)」、が上位を占めており、合わせて約6割の受
験生が親には、見守りの姿勢や労いの言葉を求めていることが明らかになりました。
また、かけてほしくない言葉については、「もし落ちたら、もしダメだったら…(43.0%)」といったネガ
ティブワードの他、「いい結果期待しているよ(35.0%)」「あなたなら絶対できるよ(32.0%)」等の期待
ワードもネガティブワードにさほど大差をつけず、好ましくないとの回答が集まっています。なお、受験生
が親にかけてほしい言葉について、「頑張って」「諦めないで」等の激励の言葉も2割以下~1割程度の支
持に留まっていることから、これらの言葉は受験生にとってはマイナスに作用し、プレッシャー要因の一つ
になっていると推測されます。
受験期の親子のコミュニケーションにおいては、受験期の繊細な子どもの心理状態に配慮し、親は直接的な
激励の言葉よりも、黙って見守り、労いの言葉にとどめるのが良いのかもしれません。




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受験生の7割が親にされて嬉しいことは、「出願手続きなど受験周りの事務的な作業を行ってくれる」
よくできている親はたった2割!


受験生に、受験期の親の接し方や行動で嬉しいこと、また受験期の子どもを持つ親にその行動の中で実際
によく行っていることを質問しました。その結果、受験生がされて嬉しいと思う親の行動や接し方と、実際
の親の行動の 1~3位は一致しており、いずれも受験に立ち向かう上での環境面・健康面の配慮でした。子
どもが全力で受験に臨めるような環境づくりを親も意識的に行っているということがうかがえます。
しかし、受験生と親のギャップに着目すると、受験生の約7割が「出願手続や受験周りの事務的な作業を
行ってくれる(68.0%)」ことを嬉しいと感じる一方で、「よく行っている」と回答した親はわずか 2 割弱
(17.0%)に留まることが明らかになりました。 「あまり行っていない
また (16.0%) 、
」「行っていない(10.0%)」
と回答した親も約3割にのぼり、受験生が親に期待していることと親の実際の関わり方とで大きな乖離があ
ることが判明しました。
これまでの結果から、親の子どもへの接し方として、受験勉強の方法や悩み相談等、受験に直接的に介入
するよりも、普段と変わらない態度で勉強に集中できるようバックアップする“縁の下の力持ち”のような
姿勢が、受験生にとっては嬉しい接し方・行動だと考えられます。また出願手続等の事務作業のサポートや
志望校の入試制度への理解は多くの受験生が親に求めている項目であることが分かりました。




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子どもにとって受験期の親の存在とは!?必要なのは、いつも子どもの味方でいる姿勢!


受験生に、受験期に親にどのような存在であってほしいと思うかを質問したところ、“当てはまる”と回
答した受験生がいずれの項目でも6割を超える結果となりましたが、中でも「いつも味方になり、支援をし
てくれる存在(35.0%)」は、「とても当てはまる」の回答で他の項目に差をつけています。子どもにとって
受験期に理想的な親の存在としては、いつも味方である・支援をしてくれる、という部分がポイントになっ
ていることがうかがえます。
これまでの調査から、出願手続き等の事務作業のサポートが具体的な支援の一つとして考えられます。




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受験生&親の半数以上がコミュニケーションの取り方で“ギクシャク”した経験あり!
一方で、受験生&親ともに約半数が「受験期を通して親子の絆が深まる」と回答!

受験期の親子関係について質問したところ、受験生・親ともに約半数近くが「受験期に親子間の適切な
コミュニケーションのとり方に対する戸惑いや不安から、ギクシャクしたと感じることがある」と回答し
ました。
その一方で、「受験期に親子間の関係を良好に維持したいと思うか」という質問については、受験生は
約7割(74.0%)、親は約9割(88.0%)が関係を良好に維持したいと回答し、お互いに良好な関係性を築
きたいと考えていることが明らかとなりました。受験という、人生において重要なイベントだからこそ、
しっかりと親子で向き合い、親子で受験を乗り越えていきたいと考えている事がうかがえます。

受験期に親子間でより多くのコミュニケーションをとり、良好な関係を実現させるためには、これまで
の調査結果にあるように、両者共通して不安の一因になっている、入試の仕組み・受験の手続きについて
クリアにすることも、円滑な親子関係の構築に役立つのではないかと推測されます。




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