「個人の体験を価値化」するWeb3.0サービスの社会実装に向け、株式会社電通グループとの共同研究を開始

2022 年 12 月 22 日
各 位
大 阪 市 中 央 区 道 修 町 1 丁 目 6 番 7 号
株 式 会 社 O D K ソ リ ュ ー シ ョ ン ズ
代 表 取 締 役 社 長 勝 根 秀 和
(コード番号:3839 東証プライム市場)
問 い合わ せ先: 常務 取締役 作本 宜 之
電話 番号 :( 0 6 )6 20 2- 0 4 13
U R L:https://www.odk.co.jp



「個人の体験を価値化」する Web3.0 サービスの社会実装に向け、
株式会社電通グループとの共同研究を開始

当社は、「個人の体験を価値化し、成長を応援する Web3.0 ※1 サービス『アプデミー』」の社会
実装を目指し、株式会社電通グループ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員 CEO:五十嵐
博、東証プライム:4324、以下 電通グループ)と共同研究を開始いたします。




【『アプデミー』ブランドイメージ】



共同研究の第1弾として、2023 年春頃に『アプデミー』の機能(後述)の一部をリリース予定です。



背景
当社は、『UCARO®』を軸とした成長戦略により、データビジネスによる新たな価値の創造を目
指しております。『UCARO®』は、日本初の大学横断型受験ポータルサイトとして、2016 年にリリ
ース後、現在では、全国 107 大学(2022 年9月末時点)に導入され、大学入試のマストハブとし
て成長しております。
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中期経営計画(2023 年3月期~2025 年3月期)においては、「大規模アライアンス・M&A の推
進」及び「次世代サービスの創出」を重点課題として掲げ、受験生・大学生をはじめとした、個人
の人生に寄り添うサービスの実現に向け、外部接点の強化に取組んでおります。
一方、電通グループは、知識のインプット重視からアウトプット重視へとシフトしつつある教育
分野に着目し、NFT ※2 により“学びの軌跡”を可視化することで、従来の試験のような一律評価だ
けでなく、多角的な要素で子どもの個性を認識できる、教育のエコシステム形成を目的とした実証
実験を実施しております。
当社が保有する受験生・大学生との接点、電通グループが保有する Web3.0 や NFT の知見を相互
に活かすことで、個人の成長を応援する新たなサービスの創造が見込めると判断し、本共同研究を
開始することといたしました。



共同研究の内容
『アプデミー』は、『UCARO®』ユーザの誘導を基礎として、ブロックチェーン技術 ※3 を用いた
厳密な情報管理の下、日常的な体験や学びを NFT で可視化することで、個人の成長を応援するサー
ビスを目指します。
日常の活動実績を NFT でデジタル化し、蓄積していくことで、自分自身でも気づかない価値や個
性を可視化できます。将来的には、蓄積した NFT をデジタル履歴書化し、既存の履歴書で重視され
ていた「学歴・資格」等だけではなく、多様な体験が個人の価値として、大学入試や留学、就職活
動等に活用できる世界観の実現を目指します。また、パブリックチェーン ※4 でのサービス提供を
想定しているため、自身のウォレット ※5 を接続することで、他サービスで蓄積した NFT もまとめ
てデジタル履歴書化できます。

【『アプデミー』の主な機能(予定)】
・“体験”機会の提供
イベント、コンテンツ、学生と企業・大学・自治体との共創プロジェクト等
・体験や学びを NFT として“可視化・蓄積”するウォレットの開発
既存のものに代わる、学生でも使いやすく安全性の高いウォレット
・NFT 保有者への“インセンティブ”提供
限定イベントやコンテンツの提供、情報発信等
・体験や学びの“活用”
NFT をデジタル履歴書化し、大学入試や留学、就職活動等に活用

本共同研究では、Web3.0 の思想及び技術を取入れ、主に以下の課題精査、分析、検証を行いま
す。
・個人の活動実績を NFT として表現することの実現性について
・学生向けウォレットの利便性・安全性について
・個性を認識する多角的な要素について
・自己主権による情報管理について

(※『アプデミー』は、当社にて商標登録出願中です。)



今後の見通し
本共同研究は、当社の企業価値の向上に繋がるものと考えておりますが、現時点では業績への具
体的な影響等は未定であります。今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかに公表いたしま
す。
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両社コメント
【株式会社ODKソリューションズ 『アプデミー』プロダクトマネージャー 杉本 裕夫】
テクノロジーの発達により、人やコミュニティ(組織)が制約なく、現実と仮想の垣根を越えて
有機的につながる世界が訪れつつある中で、個人やコミュニティの信頼性・質をどのように担保す
るかは非常に重要なテーマとなっております。
本共同研究では、Web3.0 の思想及び技術を適用することで、個人の活動実績の証明や価値観・
個性の可視化、自己主権による新たな価値指標の発見と活用が実現できるものと確信しております。
また、NFT が参加証の役割を果たすことで、同じ価値観のモノ同士がつながる、質の高いコミュニ
ティが形成されていくものと考えております。
「個人の体験が、個人の資産に。個人の資産が、コミュニティ全体の資産に。個人やコミュニテ
ィの資産が、社会全体の資産に。」
共感いただける学生、企業、大学、自治体の皆様とともに、従来のプラットフォーム型サービス
では実現できなかった、公共性の高い Web3.0 サービスの社会実装を目指してまいります。

【株式会社電通グループ 電通イノベーションイニシアティブ プロデューサー 鈴木 淳一】
米国IT大手が一部のサービス利用者を対象にクラウド上に保存されている写真やメモ等を保存
した本人しか復元できないように暗号化することを選択可能にする方針を発表する等、自己主権型
アイデンティティ(Self Sovereign Identity、略称:SSI)という Web3.0 社会における基本的な
考え方は、いよいよ Web2.0 領域のサービス設計にも影響を及ぼしはじめました。
そのような社会背景の下、利便性の追求にとどまらず、高度なセキュリティを備えた Web3.0 ウ
ォレットや安心安全な NFT のアクセス動線に対する関心は今後ますます高まるものと予想されます。
電通グループではこれまで、シビラ社やソニー社らとともに関連領域における不正アクセス耐性を
備えたコントラクトウォレット利活用に関する研究開発をすすめてきました。
本共同研究において両社は、電通グループに蓄積のある技術知見並びにブランド形成知見を活用
し、『アプデミー』を利用する学生それぞれの“体験や学びの軌跡”を NFT によって可視化するこ
とで、コミュニティ内での個々のブランド形成を支援するとともに、従来の試験のような一律評価
だけでなく、それぞれの志向性に応じた多角的な要素で学生の個性を認識でき、それぞれの価値観
に基づく「自分らしい」キャリア形成を支援できる教育エコシステム形成を目指します。



『UCARO®』概要
大学と受験生の接点づくりのサポートをはじめ、受験の各プロセスを一本化する日本初の大学横断型
受験ポータルサイトです。複数の大学への併願が一般的となる中、『UCARO®』では複数大学の出願・受
験・合否の情報確認やスケジュール管理ができるサービスを提供しています。また、スマホアプリから
はプッシュ通知が届くので、受験に関する重要な情報も見逃すことがありません。
・『UCARO®』公式サイト
https://www.ucaro.net/
(※『UCARO®』は、当社の登録商標です。)




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両社概要
【株式会社ODKソリューションズ】
〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町一丁目6番7号
代表者 :勝根 秀和
設立 :1963 年4月1日
資本金 :6億 3,720 万円(2022 年9月 30 日現在)
Tel :06-6202-3700(代表)
URL :https://www.odk.co.jp/
事業内容:教育・金融・医療分野へITサービスを提供

『ビジネスを、スマートにつなぐ。人生の、ストーリーをつむぐ。』
ITの力で、すべての人の人生に喜びをもたらしたい。私たちのビジネスは、夢に向かって挑戦する人
の人生を、より素晴らしい方向へとリードするソリューションでありたいと願っています。
創業から 50 年以上の歴史の中で積み重ねてきたデータと経験で、お客様のビジネスをスマートにつな
ぎ、そして、より豊かな人生のストーリーをつむいでいきます。



【株式会社電通グループ】
〒105-7050 東京都港区東新橋一丁目8番1号
代表者 :五十嵐 博
設立 :1901 年7月1日
資本金 :746 億 981 万円(2022 年9月 30 日現在)
Tel :03-6217-6600(代表)
URL :https://www.group.dentsu.com/jp/
事業内容:グループ全体の成長持続及び競争力強化に向けた各種環境の整備と支援、並びにグループ
ガバナンスの推進
以上




※1 データに対するアクセス権・所有権を自己主権型で管理する SSI の考え方に則り、デジタル資産
を軸にアイデンティティ構築を行う、価値のインターネット。
※2 Non-Fungible Token の略語。ブロックチェーン上でその唯一性が保証されているトークンであり
暗号学的にその保有や来歴を証明することが可能。
※3 世界中に点在するノード(通信ネットワーク上に存在する端末や交換機)に同一の記録を同期さ
せる分散型ネットワーク技術。プログラムや情報の破壊、改ざんが困難なネットワークを構築し、
データや権利情報を複数の事業体で共有し、共同で管理することに適している。
※4 誰でも自由にネットワーク参加可能な「公共性」の高いブロックチェーン。
※5 NFT 等のデジタル資産を保管しておく仮想的な場所。自己主権型ウォレットを総称してコントラ
クトウォレットと呼び、本共同研究では、NFT やブロックチェーンに関する知識を有しない学生
でも一般的な Web アプリケーションと同様のUXの下 NFT を管理できるシビラ社のコントラクト
ウォレット『unWallet(アンウォレット)』を採用予定。
(ご参考)https://www.about.unwallet.world/



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