FFR yaraiおよびFFRI プロアクティブ セキュリティがランサムウェア「PETYA」を検知・防御

報道関係者各位 2016年4⽉1⽇
プレスリリース 株式会社FFRI




FFR yarai および FFRI プロアクティブ セキュリティが
ランサムウェア「PETYA」を検知・防御
〜パターンファイルに依存せず、最新のマルウェア動向研究の知⾒を活かして〜


サイバーセキュリティ領域において国内で独⾃の研究開発活動を展開している株式会社FFRI(本社:
東京都渋⾕区、代表取締役社⻑:鵜飼裕司、以下 FFRI)は、標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR
yarai」および個⼈・SOHO 向けセキュリティソフト「FFRI プロアクティブ セキュリティ(製品愛称:Mr.F)」が
ランサムウェア「PETYA」をリアルタイムに検知・防御が可能であったことをご報告いたします。



ランサムウェア「PETYA」 vs. FFR yarai

ランサムウェア※1「PETYA」は、これまでのランサムウェアが PC 内のファイルレベルで暗号化するのに対し、ディス
クレベルで暗号化されます。このため、これまでのランサムウェアのファイルレベルの暗号化であれば、Windows
OS を起動し、PC を操作することは可能でありましたが、今回の「PETYA」では OS 起動前に⾝代⾦要求画
⾯に遷移してしまい、PC が利⽤不能になってしまいます。


⾝代⾦要求画⾯にはドクロマークが点滅するほか、画⾯下部には“PRESS ANY KEY!”と表⽰され、ユーザ
ーがいずれかの⼊⼒を⾏うことで具体的な⾝代⾦の⽀払い⽅法と暗号化の解除の仕⽅を案内する画⾯に遷
移します。
(感染時の画⾯)
※1 ⾝代⾦要求ウイルスとも⾔われ、ユーザーのデータを⼈質にとり、データ回復のために⾝代⾦を要求するウイルス。



FFRIでは今回問題となっているランサムウェア「PETYA」の検体を⼊⼿し、検証を⾏った結果、下記のと
おり検知・防御できることを確認いたしました。


【検証結果】
■検証環境
Windows 7 × FFR yarai 2.6 (2015 年 7 ⽉リリース)
Windows 7 × FFRI プロアクティブ セキュリティ 1.0(2015 年7⽉リリース)


■検証した検体のハッシュ値
検体 1:e99eccfc1473800ea6e2e730e733c213f18e817c0c6501209f4ee40408f94951
検体 2:b521767f67630b74e2272ee953295ef56c8b6428da75afa5bbfb05b72b34c69d
検体 3:26b4699a7b9eeb16e76305d843d4ab05e94d43f3201436927e13b3ebafa90739




検証結果は、画⾯キャプチャのとおり、FFR yarai および FFRI プロアクティブ セキュリティの 5 つのヒューリステ
ィックエンジンがマルウェアを検知してシステムを保護しています。




【FFR yarai 検知画⾯】(画像は検体 3 のもの)
【FFRI プロアクティブ セキュリティ検知画⾯】(画像は検体 2 のもの)


今回の検証で使⽤した FFR yarai 2.6、FFRI プロアクティブ セキュリティ 1.0 はともに 2015 年 7 ⽉にリリ
ースしており、これ以降のバージョンの上記 2 製品をご利⽤いただいていた場合、攻撃を未然に防ぐことができた
といえます。


なお、マルウェアには多くの亜種※2 が存在しており、今回の防御事例はそのすべての亜種を検知・防御可能で
あることを保証するものではありません。


※2 オリジナルのマルウェアを元に機能や構造を⼀部変更するなどして新たに⽣み出されるマルウェアのこと。最近ではサイバー攻撃者向

けにマルウェア作成ツールが出回っており、このツールを使⽤することで簡単にマルウェアを作成できる状況にあり、マルウェアの数が急激に増

加している。



FFRIは、今後も独⾃の調査・分析を⾏い、脅威を先読みすることで真に価値のある対策を社会に提供
できるよう⽇々精進していく所存です。
◎法⼈向け
【製品名称】
FFR yarai
http://www.ffri.jp/products/yarai/index.htm

【FFR yarai の防御実績】 これまでに防御した攻撃・マルウェア⼀覧
http://www.ffri.jp/products/yarai/defense_achievements.htm


◎個⼈・SOHO 向け
【製品名称】
FFRI プロアクティブ セキュリティ (製品愛称:Mr.F)
http://www.ffri.jp/online_shop/proactive/index.htm




■標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」とは

FFR yarai シリーズは、従来のセキュリティ対策で⽤いられているシグニチャやパターンファイルなどに依存せず、
標的型攻撃で利⽤される攻撃の特徴を 5 つのヒューリスティックエンジンにより、様々な⾓度から分析し、未知
の脅威に対して⾼い精度で攻撃を検知・防御します。純国産の技術で開発した製品で、厳格なセキュリティ
対策が求められる官公庁や重要インフラ企業、⾦融機関での採⽤実績が多数あります。


韓国の放送局や銀⾏などがシステムダウンした韓国サイバー攻撃(2013 年 3 ⽉)、ソニー・ピクチャーズエン
ターテイメント社に対する⼀連のサイバー攻撃に関連するシステム破壊型マルウェア(2014 年 12 ⽉)、
Adobe Flash Player の脆弱性(2015 年 1 ⽉)、ハードディスクのファームウエアの書き換えを⾏う HDD
ファームウェア感染マルウェア(2015 年 2 ⽉)、ネットバンキングユーザーを狙ったバンキングマルウェア(2015
年 3 ⽉)、⽇本年⾦機構を狙ったマルウェア「Emdivi」(2015 年 6 ⽉)、バンキングマルウェア「SHIFU」
(2015 年 10 ⽉)、ランサムウェア「TeslaCrypt(vvv ウイルス)」(2015 年 12 ⽉)、不正送⾦マル
ウェア「URLZone」(2016 年 2 ⽉)、ランラムウェア「Locky」等、これまでに防御した攻撃・マルウェアを防御
実績としてFFRIホームページにて公開しています。
■株式会社 FFRI について

当社は 2007 年、⽇本において世界トップレベルのセキュリティリサーチチームを作り、コンピュータ社会の健全な
運営に寄与するために設⽴されました。現在では⽇々進化しているサイバー攻撃技術を独⾃の視点で分析し、
⽇本国内で対策技術の研究開発に取り組んでいます。研究内容は国際的なセキュリティカンファレンスで継続
的に発表し、海外でも⾼い評価を受けておりますが、これらの研究から得られた知⾒やノウハウを製品やサービス
としてお客様にご提供しています。主⼒製品となる、「FFR yarai」はミック経済研究所調べ※3 によるエンドポイン
ト型標的型攻撃対策分野における出荷⾦額において No.1 を獲得しております。
※3 出典:ミック経済研究所「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望 2015【外部攻撃防御型ソリューション編】」




本件に関するお問い合わせ先
写真・資料等がご⼊⽤の場合もお問い合わせください。

株式会社 FFRI
経営管理本部 経営企画部 IR 広報担当
TEL:03-6277-1811
E-Mail:pr@ffri.jp URL:http://www.ffri.jp

「FFRI」、「FFR yarai」、「FFRI プロアクティブ セキュリティ」、「Mr.F」は、株式会社FFRIの登録商標です。

その他すべての社名、製品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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