2019年度グッドデザイン賞受賞-当社初トリプル受賞-

2019 年 10 月 2 日
各 位
株式会社フージャースホールディングス
株式会社フージャースコーポレーション
株式会社フージャースアベニュー


2019 年度グッドデザイン賞受賞
~当社初トリプル受賞~
『京都市指定有形文化財 長江家住宅』
『デュオヒルズ南町田 THE GARDEN』
『デュオアベニュー国立ノーブル』

当社グループである株式会社フージャースコーポレーション(本社:東京都千代田区 代表取締役
社長:小川栄一)及び株式会社フージャースアベニュー(本社:東京都中央区 代表取締役社長:
森俊哉)は、下記 3 プロジェクトにおいて、公益財団法人 日本デザイン振興会主催の 2019 年度
グッドデザイン賞を受賞しましたので、お知らせいたします。
当社グループにおいて「グッドデザイン賞」のトリプル受賞は初めてとなります。産学官連携に
より減少する京町家の継承と活用を考え「復原」を行った『京都市指定有形文化財 長江家住宅』、
「円」をテーマに隣接する公園との一体開発を行った『デュオヒルズ南町田 THE GARDEN』 、
「53 世帯
の共助」で災害を乗り越える街『デュオアベニュー国立ノーブル』の 3 プロジェクトで受賞しており
ます。
フージャースグループでは、今後も全ての人の「欲しかった暮らし」を叶える企業として、挑戦を
続けてまいります。




デュオヒルズ南町田 THE GARDEN




京都市指定有形文化財 長江家住宅 デュオアベニュー国立ノーブル
■『京都市指定有形文化財 長江家住宅』~産学官連携による京町家の「復原」~
(産業のための建築・空間)


【概要】
全国的に深刻化する町家の減少問題は、歴史的な街並みが残る京都でも顕著であり、約 800 件もの町家
が毎年消失し続けている。京都市中心部にある京都市指定有形文化財「長江家住宅」でも個人による
所有・維持保全が困難となり、当社グループが継承した。継承・活用の方法を考えるに当たり、当社と
立命館大学により、維持管理に関する連携協定を結び、また、(公財)京都市景観・まちづくりセンター、
学識者等によって、「長江家住宅の継承を考える会」を発足し、産学官連携による継承・活用の検討を
行ってきた。その中で、かつて呉服卸商が営まれた南棟は維持管理と共にオフィスとして活用し、また、
一度は維持が難しく現代風の住宅に改変された北棟は、産学官連携のもと、研究調査に基づいた忠実な
復原がなされた事で 150 年前の建築当時の町家としての価値を取り戻した。また当時の図面等に基づい
た忠実な復原は、京町家の数少ない復原実例として、京町家継承のモデルとなっている。一度は個人で
の維持が難しいとされた長江家住宅だが、住まいに関わる当社ならではの解釈によって、町家の暮らし
を体験できる空間として生まれ変わり、京都に価値ある建物・文化・歴史を残していく先行事例となっ
た。


【審査員の評価】
かつて職住近接の町家が並んでいた京都の街並みが、消滅の危機に瀕している。そんな状況の中で民間
企業が先頭に立ち、産学官連携により復原と保存と再利用を目指して立ち上げたプロジェクトである。
今後同種の試みが広がっていくことを期待して、そのひな型としての意味から選定した。京都市指定
有形文化財である長江家の復原を軸に、民間企業のオフィスおよび迎賓館として利用が試みられている
点がユニークである。




(撮影:KKPO 浜田 昌樹)
■『デュオヒルズ南町田 THE GARDEN』~人々をつなぐ円と緑の園~
(中~大規模集合住宅)


【概要】
東急田園都市線「南町田」駅徒歩 8 分に位置する総戸数 117 戸の分譲集合住宅。併設された提供公園に
おいて、町田市との連携のもと、一体的に計画を行うことで、住民と地域の人々とのコミュニティ形成
の場を目指した。デザインのモチーフとして、緩やかな動線や中心への視線を集めることができる「円」
を使用し、「円と縁の園」をコンセプトとし、3つのガーデン「エントランスガーデン」(敷地アプロー
チ)「アリーナガーデン」(提供公園)「サークルガーデン」(中庭)を敷地内全体に取り込んだ。各
エリアを大小様々な円弧で形作り、あえて迂回させるような動線を生み出し、各所に座ったり寝転んだ
り、お茶をしたりできるスペースを生み出した。また、「アリーナガーデン」の遊具も円弧によって、
滑り台、平均台、なみなみベンチを作り、景観を形成しながら、子供たちが楽しめるスペースを作り
だした。
また、提供公園の配置を同市と協議し、敷地の隅ではなく中央部に配置することで、賑わいの創出を
集合住宅と共に生み出した。


※当社、株式会社 g-mute planning、STGK Inc.の共同受賞。


【審査員の評価】
管理上、ある程度区分せざるを得ない提供公園と集合住宅の庭を、デザインによって繋げようという
試みは大変興味深い。円のモチーフは、直線による境界を貫いて一体感をもたせることに効果的に働い
ている。




(撮影:清水 隆裕)
■『デュオアベニュー国立ノーブル』~「53 世帯の共助」で災害を乗り越える街~
(戸建・小規模住宅関連のサービス、システム/HEMS)


【概要】
JR 中央線「国立」駅徒歩 15 分に位置する総戸数 53 戸の分譲戸建住宅。近年、災害の観点で共助の重要
性がクローズアップされているが実現するには課題が多い。そこで 53 世帯でも災害を乗り越えられる
街をデザイン。日常からコミュニティが形成され、更にそれを防災共助へ発展させる仕組みだ。自治会
設立・ICT サービス・住民イベント・防災機能を持つ公園・オリジナル防災マニュアルの提供等多角的に
取り組んだ。また、会話が生まれ易い街区計画とする為、3 方向からアプローチ可能な公園を街の中心に
配置、1つのストリートを 15 世帯に留め、オープン外構と共に 1.5mの建物セットバックを採用した。
このコミュニティを防災共助に発展させるべく、公園には、防災倉庫とかまどベンチを設置し防災機能
を備えた。また公園を利用し、防災アドバイザー岡部氏監修による参加型防災イベントを実施。全棟
引き渡しが完了した今年、本街区専用の防災シミュレーションブックを作成し、入居者に配布を行った。
時間が経過すると忘れがちになる防災の意識を低下させないために、定期的に防災を考えるきっかけ
作りを行うことを計画している。小規模分譲でも自立的に共助が生まれる街づくりを今後も取り組んで
いきたい。


【審査員の評価】
戸建住宅団地における、防災共助を促す取り組みである。災害を乗り越えられる「共助」の為には、
日常のコミュニティ形成が重要であるとの考えに基づき、街区中央に公園を配置して定期的に住民参加
型防災イベントを開催するなど、コミュニティ形成と防災対策を一連のものと位置づけ、意欲的に取り
組んでいる点が高く評価できる。この取り組みが、竣工時の一時的なものとしてではなく、長く継続
されることで、災害時に大きな効果が発揮されることを期待したい。




(撮影:戸川 覚)

※評価コメントは一部抜粋を含みます。詳細はグッドデザイン賞の web サイトをご参照下さい。
■グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2019」
会期:10 月 31 日(木)~11 月 4 日(月・祝)
会場:東京ミッドタウン(東京都港区六本木)



※グッドデザイン賞とは
1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモー
ションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の
向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されて
います。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。


本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先
株式会社フージャースホールディングス グループ戦略室 TEL:03-3287-0704

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