SDGsソーシャルローンによる資金調達のお知らせ

2020 年5月 11 日
各 位
会社名 日本管理センター株式会社
代表者名 グループ CEO 代表取締役 社長執行役員 武藤 英明
(コード番号:3276 東証第一部)
問合せ先 グループ CFO 取締役 上席執行役員 服部 聡昌
(電話 03-6268-5225)


SDGs ソーシャルローンによる資金調達のお知らせ


当社はこのたび、倉敷市の所有する賃貸不動産の取得に係る資金を「SDGsソーシャルローン※1」にて調
達することを決定いたしましたので、お知らせいたします。
本SDGsソーシャルローンの調達にあたっては、国際資本市場協会(ICMA)が定める「ソーシャルボンド
原則」に則り、
「ソーシャルファイナンスフレームワーク」を策定し、その適合性を担保するため、第三
「セカンドオピニオン※2」を取得いたしました。
者機関である株式会社格付投資情報センターより、
なお、本フレームワークの策定にあたっては、株式会社三井住友銀行より支援を受けております。


当社は、賃貸住宅に関する保証や運営を主体とするサブリース事業を全国に展開しており、賃貸住宅メ
ーカー系のサブリースとは異なり、創業以来建築受注のためにサブリースを受託する「建てる」論理とは
対極に位置する、運用することにより利益を上げる「住む」論理に基づいた不動産運用を一貫して行って
おり、運用戸数は87,475戸(2020年4月末時点)で、賃貸住宅メーカー以外の独立系企業では最多となっ
ています。


今後とも全国の物件を借り上げ、地方の社会インフラとしての賃貸住宅を提供するとともに、不動産管
理・建築・リフォームを地場のパートナーに委託することにより、地方の雇用を創出するとともに、地域
の社会的課題の解決に向けて、地方公共団体と連携した取り組みを進めてまいります。


※1 SDGs ソーシャルローンとは社会課題の解決に資する事業を行うための資金調達を指します。またソーシャルファイナンスフレームワークとは、

ソーシャルボンド原則に基づき、①調達資金の使途、②プロジェクトの評価と選定のプロセス、③調達資金の管理、④レポーティングについて

定めた、ソーシャルローン及びソーシャルボンドで資金調達するための枠組みを指します。



※2 セカンドオピニオンとは、ソーシャルファイナンスフレームワークがソーシャルボンド原則に適合しているか確認し、提供されるセカンドパー

ティーオピニオンを指します。



2 ソーシャルファイナンスフレームワークの概要
(1)資金使途の概要と SDGs との関連性
資金使途:倉敷市の所有する賃貸不動産の取得


SDGs と最も関連性の 左記 SDGs ターゲットと
ゴール
高いターゲットの概要 関連する理由
(4.3)2030 年までに、全ての人々が男女の区別なく、 ・入居者(学生)への手ごろな価格
手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高 の住宅供給による経済的負担軽減
等教育への平等なアクセスを得られるようにする。




(11.3)2030 年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を ・手ごろな価格の住宅供給
促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人
・入居者のダイバーシティへの貢献
間居住計画・管理の能力を強化する。
・入居者増加による地域活性化への
貢献
・防災時の住居提供

(12.6)特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持 ・既存の不動産の有効活用による持
続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を 続可能なまちづくりへの貢献
定期報告に盛り込むよう奨励する。




(17.17)さまざまなパートナーシップの経験や資源戦 ・倉敷市所有の公有財産の取得及び
略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパート 有効活用
ナーシップを奨励・推進する。




(2)プロジェクトの評価と選定のプロセス
・当社取締役会において、予算及び事業計画の承認を経て、適格なプロジェクトを選定・承認


(3)調達資金の管理
・調達資金は「プロジェクトの評価と選定のプロセス」により選出されたプロジェクトに全額紐付けら
れる。
・財務部で他の資金と区分するため、管理台帳にて適切に資金管理を実施するともに、内部監査及び会
計監査人の外部監査にて資金の内部プロセスは監査の対象となっており、適切な体制を整備。


(4)レポーティング
項目 開示予定内容
調達資金の管理 本ソーシャルファイナンスで調達した資金の充当状況に関しては当社ウ
ェブサイト上(プレスリリース含む)において開示予定
アウトプット指標 ・本不動産の取得
アウトカム指標 ・本不動産における入居率の増加
・倉敷市施策推進への貢献(倉敷市移住お試し住宅としての活用実績、
津波避難ビルとしての指定、災害時食料備蓄スペースの確保等)
インパクト指標 ・周辺地域の賑わい創りへの貢献
・倉敷市の定住人口増加への貢献
・周辺地域の安心・安全への貢献



以上

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