一般社団法人新生福島先端技術振興機構との独占販売代理店契約の締結に関するお知らせ

2023 年6月 22 日
各 位
会社名 株式会社 イメージワン
代表者名 代表取締役社長 島岡 潤
(コード番号 2667 東証スタンダード)
問合せ先 取締役管理部長 大野 雅弘
(TEL 03 – 5719 - 2180)


一般社団法人新生福島先端技術振興機構との独占販売代理店契約の締結に関するお知らせ


当社は、本日開催の取締役会において、一般社団法人新生福島先端技術振興機構(本社:福島県安達
郡、以下「新生福島先端技術振興機構」)との間で、トリチウム等の連続計測器の独占販売代理店契約の
締結について決議しましたので、下記のとおりお知らせいたします。





1. 独占販売代理店契約に至った理由
福島原子力発電所の事故後、新生福島先端技術振興機構は ALPS 処理水※1 中に含まれているトリ
チウム計測の技術開発を継続してきていましたが、この度、個体シンチレータ※2 を利用したトリチ
ウム連続計測器の開発に成功しました。本システムはトリチウム以外のβ線核種の計測も可能であ
り、今後も他核種の連続計測器の開発を続けていきます。地球環境ソリューションを主要事業とし
ている当社は、ALPS 処理水の安心・安全を確保するためには、トリチウムの連続計測器が必要であ
ると考えており、この度、新生福島先端技術振興機構が開発・製造したトリチウム等の連続計測器
を販売していくため、独占販売代理店契約を締結し、代理店販売活動を行うことにしました。これ
により、当社は先端技術を国内外に提供していくことで、放射線管理や環境保護のニーズに応え、
より持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2. トリチウム等の連続計測器に関する概要
GAGG※3 シンチレータを使用し、2 つの検出器による測定を行うことで、トリチウムの信号とノイ
ズを分離する同時検出法を利用して、短時間で微量のトリチウムを測定します。トリチウムがシン
チレータを通過すると、トリチウムから放射されるベータ線によってシンチレータが光を発します。
この光は 2 つのフォトマルチプライヤ管※4 によって検出され、2 つの検出器で同時に検出された信
号のみがトリチウムのエネルギーとして測定されます。
3. 相手先の概要
名称 一般社団法人 新生福島先端技術振興機構
所在地 福島県安達郡大玉村大山字東 78
代表者 代表理事 齋藤 雄一郎
事業内容 福島県内にて先端技術の評価及び集約、既存技術の革新をもって、人類に役
立つ適切な技術を醸成することを目的とする。その目的に資するため、次の
事業を行う。
1.技術審査、2.人材の発掘及び育成、3.技術の検証、4.知的財産権の醸成
5.株式の保有、6.債権の保有、7.放射線防護製品の研究・開発・販売促進
8.測量技術の研究・開発、9.測量機器の設計・製造・販売促進、10.ロボット
制御技術の研究・開発、11.センサー技術の研究・開発、12.ロボットの設
計・製造・販売促進、13.ソフトウエア開発、14.再生可能エネルギー関連機
器の研究・開発、15.再生可能エネルギー関連機器の設計・製造・販売促進
16.機械修理、17.機器校正、18.施工管理技術の研究・開発、19.施工管理ソ
フトウエアの開発・製造・販売促進、20.その他、当法人の目的を達成するた
めに必要な事業
決算月 5月
設立 平成 27 年3月
ホームページ https://www.sentangijyutu.org/

4. 今後の見通し
本件による当社グループの 2023 年9月期の連結業績への影響はありません。

※1:参考 https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/
※2:高エネルギーの放射線(γ線、X 線、α線など)を吸収して即時に蛍光(シンチレーション、放射線に励起されることにより発光する
特性)を示す蛍光体材料。
※3:GAGG は近年新しく開発されたシンチレータ結晶で、シンチレータ結晶の中では最も発光量が高いとされている。
※4:光を電気信号に変えて増幅する装置。微弱な光を見つけたり、光の強さを測定するのに活用される。




以 上

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