V2Xシステムを「スポーツクラブ&スパ ルネサンス 稲毛24」に導入

報道関係者各位
2020 年8月 31 日
株式会社ルネサンス
東京電力エナジーパートナー株式会社

災害時に非常用電源としても活用できる V2X システムを
「スポーツクラブ&スパ ルネサンス 稲毛 24」に導入
~国内初、クラブ送迎用 EV バスを活用した、給水も利用可能な V2X~

株式会社ルネサンス(本社:東京都墨田区、代表取締役社長執行役員:岡本利治、
以下「ルネサンス」 )と東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区、
代表取締役社長:秋本展秀、以下「東電 EP」 )は、スポーツクラブ&スパ ルネサンス
稲毛 24(所在地:千葉市稲毛区、 「本施設」 にクラブ送迎用の EV バスを導入し、
以下 )
災害時に建物の照明や給水等の非常用電源として活用できる V2X※システムを9月1日
から運用開始いたします。
EV バスを活用し、 照明だけでなく給水等も含めた多様な電源にも使用可能な V2X シ
ステムは、国内初の事例となります。
※Vehicle to X の略で、自動車から X(対象物)へ給電するという意味

1.導入する設備の概要
本取り組みにおいて、ルネサンスは、本施設に EV バス 1 台を導入し、東電 EP は、
EV 充放電器・蓄電池・20kW の太陽光発電にて構成される V2X システムを設置し、エネ
ルギーマネジメントを行います。

平常時は、EV バスを送迎用バスとして使用するほか、蓄電池や太陽光発電と連携し
て充放電を行い、ピーク時の本施設の電源としても使用することで、電力を有効活用
いたします。また、非常時(停電時)には、蓄電池や太陽光発電に加えて、EV バスの
バッテリーも非常用電源システムとして利用し、災害時に必要となる一部の照明やコ
ンセントの電源、給水ポンプ等の電源として活用します。

V2X システム概念図





2.特徴
V2X の内、本施設のような事業用施設向けの V2B (Vehicle to Building)は、国内で
も導入事例は少なく、 主に乗用車を電源として、 照明や非常用コンセントの電源として
使用される範囲に留まっております。また、比較的導入事例がある、家庭向けの
V2H(Vehicle to Home)では放電能力6~10kW 程度の仕様となります。
本施設は、 太陽光発電設備と EV バスを含む複数台の蓄電池・充放電器を組み合わせ
ることで、最大 50kW の放電が可能となります。これにより、給水ポンプ、井戸水ポン
プの電源も使用可能となり、停電時や断水時でも本施設内のトイレや水道を利用する
ことができます。

<平常時>
V2X システム内蔵の蓄電池と EV バスの蓄電池、および太陽光発電システムを利用
し、最適なエネルギーマネジメントを行います。
・本施設の消費電力の平準化を目的とした電力ピークカット機能
・送迎開始時刻までにEV バスを満充電とするためのタイムスケジュール機能




<非常時>
停電時には以下の特定設備へ V2X システムから給電を行います。停電と断水が重
なっても、本施設内に水の供給が可能となります。
・2階避難エリアの照明と一部のコンセント
・給水ポンプ・井戸水ポンプシステム




給水システムや避難エリアの照明・ 平時に使用する施設・設備
コンセントなど非常時に優先となる電源 (空調、トレーニング設備等)の電源





非常時利用可能な設備例




3.本取り組みの経緯
施設の運営において、省エネルギーの実現のためエネルギーの合理化を推進すると
ともに、地域に貢献する安全・安心な施設づくりを目指すルネサンスは、送迎用バス
の EV 化とスポーツクラブの地域防災拠点としての活用を検討しておりました。また、
EV 普及拡大には、 充電だけではなく放電も行える機能を兼ね備えた V2X システムの普
及が欠かせない要素と考える東電 EP は、建物に電力供給できる V2B システムのコンセ
プト(充放電器複数台と蓄電池の連系モデル)を検討し、メーカーと機器の開発を行っ
ておりました。安全・安心な施設づくりを目指すルネサンスとお客さまの低炭素化と
防災機能の強化を目指す東電 EP と共同で設備の導入と最適な運用を検証することで
合意し、このたびの運用開始に至ったものです。

ルネサンスと東電 EP は、お客さまや地域の皆さまのお役に立てるよう、日々のエネ
ルギーマネジメントや防災訓練等を通じて、その有用性や最適な運用を検証してまい
ります。また、ルネサンスが運営する他の施設への展開や、自治体との連携などさ
まざまな可能性を追求していく予定です。

以 上




【本件に関する報道関係の皆さまからのお問い合わせ先】
株式会社ルネサンス 経営企画部 パブリックリレーションチーム 03-5600-7811
ml_pr@s-renaissance.co.jp
東京電力エナジーパートナー株式会社 広報企画グループ 050-3116-3147





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