当社グループ会社(株)ジェネティックラボにおけるcell free DNA(cfDNA)の受託解析サービス開始について

2016 年8月 22 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番 号 2342 東 証 マ ザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
(電 話 番 号 03-6693-9571)


当社グループ会社(株)ジェネティックラボにおける
cell free DNA(cfDNA)の受託解析サービス開始について


当社グループ会社の株式会社ジェネティックラボ(代表取締役社長:福永健司、北海道札幌市)は、cell free
DNA(cfDNA)の受託解析サービスを開始いたしますので、お知らせいたします。

【概 要】
cfDNA とは血液中を循環している DNA 断片で、がんの進行にともない、がん細胞から放出される割合が増加
することが報告されております。この cfDNA の変異やコピー数を解析することによって、がん診断への利用が期
待されています。また従来のように組織生検(バイオプシー)を採取する必要がなく、患者に痛みや苦痛をなるべ
く感じさせないで済む方法でがんの診断が可能となるリキッドバイオプシー※1 が注目されています。
ジェネティックラボでは、理研ジェネシス社が開発した「LBx®Probe」を利用し、デジタル PCR によって、リキッド
バイオプシーによる遺伝子変異の受託解析を実施いたします。従来の qPCR に代わって、高感度に絶対定量
を行うことが可能です。
現在、がん診断の多くは、腫瘍組織を用いた診断結果によって分子標的薬(治療薬)の使用を決定しますが、
このような生検検体はがん組織の一部を採取するため、重要な変異が見逃されてしまう可能性があります。一方、
cfDNA による解析では、がん全体の情報を得ることができます。
また抗がん剤に対する抵抗性を示す耐性変異のモニタリングにも有効であることが報告されております。
本年 6 月に米国で、EGFR 遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんを対象としているタルセバ※2 に対して、cfDNA
を用いた検査が FDA※3 で承認されました。これらのことから、cfDNA を用いた遺伝子の解析および診断は、今後
急速に市場が拡大すると予想されています。

なお、本件による 2017 年3月期の業績への影響は軽微です。しかしながら、中長期的な観点から業績拡大に
つなげてまいります。

◆ご参考
※1 リキッドバイオプシー
従来腫瘍組織から直接採取して行う診断に対して、低侵襲性で採取負担の少ない血液、尿等の体液を使
ってバイオマーカーを測定し、がんの診断をするもの。
※2 タルセバ
非小細胞肺がんに対して使用される中外製薬株式会社が開発した治療薬。がん細胞の増殖にかかわって
いる「上皮増殖因子受容体」に作用することで、がん細胞の増殖を抑え、がんを縮小させる。
※3 FDA
Food and Drug Administration 米国の政府機関で「保健・福祉省」に属する。

【株式会社ジェネティックラボ企業概要】
2000 年、北海道大学発ベンチャー第一号として設立。常勤の病理医が在籍し、病理診断技術と分子生物学
関連技術を駆使したサービスを展開。個別化医療の実現に向け、 バイオマーカーの探索・評価技術の開発や
コンパニオン診断薬等、医療に直結する製品・サービスの開発を支援します。
本社所在地 札幌市中央区北 9 条西 15 丁目 28 番地 196 札幌 IT フロントビル 3F
代 表 者 代表取締役 福永 健司
設立年月日 2000 年 9 月 1 日
事 業 内 容 遺伝子発現解析事業・先端医療開発事業・病理学的診断事業など
URL http://www.gene-lab.com/

以上

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