Intelligence DesignとFRONTEO、AIを用いた画像証拠探索技術ソリューションを提供

2020 年 4 月 23 日
報道資料
Intelligence Design 株式会社
株式会社 FRONTEO




Intelligence Design と FRONTEO、AI を用いた画像証拠
探索技術ソリューションを提供
Intelligence Design の画像認識ソリューションと、FRONTEO のテキスト解析 AI を
組み合わせることで、図面や商標、意匠などの情報漏えい調査も対応可能に

Intelligence Design 株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:中澤 拓二 以下、
Intelligence Design)と株式会社 FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以
下 FRONTEO)はこの度、AI を用いた画像証拠探索ソリューションの提供を開始することを発表し
ます。当該ソリューションの実現により、これまでテキスト以外は目視に頼っていた情報漏えい調査
ならびに著作権や意匠権の侵害をめぐる調査の高精度化・効率化が可能となります。

故意・過失を問わず、組織内の人間によって持ち出されたり、外部からの攻撃によって流出したりす
るデータには、顧客データや営業機密、技術情報など様々なものがあります。特に技術情報には、
文章だけでなく多くの写真、図面、意匠などが含まれるため、流出が疑われる際には、流出元と流
出先に存在する文書の画像を比較・検討する必要があります。また技術情報ともなると、文書の中
には多数のシステム図、設計図、写真などが含まれることから、証拠探索は容易ではなく非常に多
くの時間を要するという課題がありました。

Intelligence Design は、先端技術の社会実装をテーマに、様々な角度から課題解決に取り組んで
おり、同社の優れた画像認識ソリューションは、静止画や動画感情分析、物体検出に活用されてき
ました。この度、同社の「IDEA generator」を FRONTEO の証拠探索、不正調査に組み込むことに
より、従来目視で行ってきた画像の仕分けも AI で迅速に行えるようになります。

【IDEA generator を使用した本ソリューションの仕組み(想定)】





最初に、検索対象の画像(部品の図面やシステム図、写真など)を収集し、アノテーション(データの
タグ付け)を行い、学習データを作成します。学習データを IDEA generator に学習させることにより、
個別証拠画像探索 AI が構築されます。この AI を用いて証拠画像を探索させることにより、従来だ
と膨大な時間が必要な目視での画像確認作業のコスト、対応時間を大幅に削減できます。また、本
システムは今後、より迅速な調査を可能とするため FRONTEO が証拠データ解析に使用する、高
度なセキュリティが施された環境上に構築予定です。


【IDEA generator の強み】
 個別案件ごとにお客様独自の AI を開発可能
 AI の学習・評価サイクルを迅速に対応可能
 generator を使うことで、学習データの過不足判断、追加学
習など精度向上に必要な内容を可視化しながら対応可能
 知見・経験が豊富なためオペレーションを迅速に回せる


これにより、IDEA generatorで「見つけたい画像」を迅速に見つけだし、FRONTEOのテキスト解析
AIで調査対象者の動きをコミュニケーション面からあぶりだす、幅広い調査に対応できる総合的な証
拠探索ソリューションが実現します。

Intelligence Design株式会社 代表取締役 中澤 拓二氏のコメント
「Intelligence Design では、誰もが気軽に、ノンプログラミングで AI を活用できるプラットフォーム
『IDEA』を開発・提供しています。今回 FRONTEO が導入する『IDEA generator』は、オリジナルの
画像データを利用して独自の物体認識 AI に効率的に学習させることのできるツールです。
FRONTEO の調査対象には、画像を多く含む文書もあることから、画像認識に強みを持つ IDEA
generator が同社の文書レビュー(証拠となる文書を見つける作業)の高精度化、効率化に寄与で
きるものと考えています。
URL: https://idea.i-d.ai/generator/

株式会社FRONTEO 副社長/リーガルテックAI事業部本部長 池上 成朝のコメント
「FRONTEOはこれまで、テキスト解析の分野においてはAIを活用して大幅な効率化を実現してきま
したが、画像探索は目視に頼らざるを得ないのが実情でした。この度の、Intelligence Designとの協
働によって、テキスト解析を得意とする当社のAIに、画像探索の機能が追加できるようになり、意匠
権をめぐる国内外の訴訟案件への対応など、多くの画像を探索しなければならないディスカバリ業務
(証拠開示支援)、不正調査業務のさらなる効率化・高速化が期待できます。FRONTEOでは今後も
積極的に様々な分野のエキスパートと協働し、リーガルテックAIソリューションの拡充に努めていく所
存です。」




■ Intelligence Design株式会社について URL: https://i-d.ai/
Intelligence Designは「先端技術を社会実装する」ことを目的に 2018 年5月に事業開始。AI関連
技術は広く認知されてきましたが、各技術の社会実装はまだまだというのが実態となっています。そ
こで、Intelligence Designは、AI技術をユーザーに利用していただきやすいプラットフォーム
「IDEA」を提供し、だれでも、簡単、リーズナブルにAI技術を使えるようにすることで、世の中をより
便利にします。



■ FRONTEO について URL: http://www.fronteo.com/
株式会社 FRONTEO は、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT®(キビット)」や「conceptencoder®(コン
セプト・エンコーダー)」により、ビッグデータなどの情報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟
などに必要な電子データの証拠保全と調査・分析を行う e ディスカバリ(電子証拠開示)や、デジタルフォ
レンジック調査を支援する企業として 2003 年 8 月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i
View®(リット・アイ・ビュー)」、日・中・韓・英の複数言語に対応した「Predictive Coding®(プレディクティ
ブ・コーディング)」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。このリーガル事業で培わ
れ、発展した独自の人工知能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の解
析から、未来の行動の予測を実現します。ライフサイエンスやビジネスインテリジェンスなどの領域に展
開し、FinTech や RegTech に加え、「働き方改革」でも実績をあげています。2007 年 6 月 26 日東証マ
ザーズ上場。資本金 2,559,206 千円(2019 年 3 月 31 日現在)。



<本件に関するお問い合わせ先>
Intelligence Design 株式会社
Tel: 03-6869-4055 Email: support@i-d.ai

株式会社 FRONTEO 広報担当 瀧川
Tel: 03-5463-6380 Fax: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





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