< モノづくりの現場での、派遣という働き方白書 > 派遣労働者を対象としたライフスタイル実態調査

Press Release

2018 年 8 月 8 日
各位
UT グループ株式会社

< モノづくりの現場での、派遣という働き方白書 >
派遣労働者を対象としたライフスタイル実態調査結果を発表
「就業時間外の過ごし方」と「ロールモデルの存在」が重要であることが明らかに
~予防医学研究者・石川善樹氏と共同調査を実施~

UTグループ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 兼 CEO:若山陽一、以下「UTグルー
プ」)は、企業、組織の健康づくり・生産性向上に関する調査・研究を行う株式会社Campus for H(本社:
東京都品川区、代表取締役社長 兼 CEO:米倉章夫、以下「Campus for H」)と共同して、日本のモノづ
くり現場で働く派遣労働者を対象に、就労時間から就労時間外にわたるライフスタイル実態調査を実施
し、それら調査結果をまとめた「モノづくりの現場での、派遣という働き方白書」を発行しました。

昨今、日本の企業では、働き方の改革のために様々な取り組みが行われており、その一環として、従
業員の健康を維持・増進することで企業の成長につなげる「健康経営」や、「仕事」と、趣味や学習といっ
た「仕事以外の生活」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方を指す「ワーク・ライフ・バラン
ス」への注目が高まっています。しかし、日本のモノづくり現場で働く派遣労働者は、所属する企業(派遣
元)と働く企業(派遣先)が異なるという二面性を持っているため、そのライフスタイル(就労時間から就労
時間外にわたる)の把握は十分とはいえませんでした。そこで今回、UTグループでは、ONタイム(就業時
間)から、睡眠や食事といった生活習慣、家族構成、収入や貯蓄などのOFFタイム(就業時間外)の実態
把握を目的としたアンケート調査を実施しました。そのアンケート結果をもとに、働き方と健康をみる領域
でベーシックな研究指標となる「ストレス」、「仕事のパフォーマンス」、「ワーク・エンゲージメント※1」の各項
目に関連があると思われる要因の抽出と、その影響の度合いをみるための分析を行いました。

働き方と健康をみる領域でベーシックな研究指標となる各項目の関連要因




分析の結果、ONタイムもさることながらOFFタイムの過ごし方が極めて重要であることがわかりました。
例えば、「仕事のパフォーマンス」に関しては、ONタイムよりもOFFタイムの要因のほうが関連度は高く、
「肩こり・腰痛での業務支障」、「野菜・果物摂取」、「休日に家族友人と過ごす」というようなライフスタイル
が仕事のパフォーマンスの維持・向上に繋がるという結果がでました。また、「ワーク・エンゲージメント」で
は、休日に、仕事に関係する学びや活動にあてることが良いということがわかりました。一方、「ストレス」の
結果にもあるように、連続する休日の2日とも仕事関係の活動をすることは、ストレスを高める要因としても
挙がっているため、自己研磨は休日の1日が適切と考えられます。

ONタイムの要因としては、ロールモデル※2の存在が「ワーク・エンゲージメント」と関連するという結果が
得られました。特に派遣先の現場にロールモデルが存在することが重要であり、そのロールモデルに求
められるふるまいについて詳細に分析を行ったところ、「ほめる」という行為が有効であることがわかりまし
た。また、仕事の成果が出たときや、努力がみられたときにだけほめるよりも、日常的に些細なこともほめる
ことが、「ワーク・エンゲージメント」を高める可能性がみられました。


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今回の調査では、ONタイムでの「人」を育てる環境の重要性とともに、日々の健康維持などのOFFタイ
ムのあり方が、ONタイムを含むライフスタイル全体に影響を与えていることがみえてきました。今後、モノ
づくり現場で働く派遣労働者に対して、ONタイムとOFFタイムの両面でのサポートを充実させていくため
には、派遣先企業とのより緊密な協力関係を構築することや、これまでより一歩進んだ福利厚生機能を提
供していくことが重要になってきます。

UTグループの取り組み
そうした環境を提供するためUTグループでは、一工場に平均30名以上を派遣する「チーム派遣」や、
派遣先でひとりひとりに対して適切な評価を行う「JOBグレード制度」などを導入することによって、ONタイ
ムでのサポートを強化していきます。また、OFFタイムにおいては、将来に備えた「資産」の形成・運用を
支援する様々なサービスや、今回の調査結果でも重要性が示された「食」の面では、給食会社と連携した
サービスなども検討していきます。これらの取り組みを通して、「くらす」と「はたらく」を支援するキャリアプ
ラットフォームを進化・発展させ、「派遣」という働き方や、非正規で働く人を支援する、社会のインフラスト
ラクチュアへと育てていきたいと考えています。




※1 従業員の心の健康度を示す概念のひとつで、仕事に対して熱意、没頭、活力の三つが揃って充実している心理状態を指す。
※2 具体的な行動技術や行動事例を模倣・学習する対象となる人材。


 「モノづくりの現場での、派遣という働き方白書」はこちら:
https://www.ut-g.co.jp/corporate/b0621d0000003vep-att/hatarakikatahakusyo.pdf

調査概要
実施期間:2017年8月25日~2017年9月11日
募集方法:UTグループ社員に向けたアプリでの募集(対象者数11,355名)
実施方法:web調査
アクセス数7,041件(重複アクセス含む)
回答数1,891件(解析対象者1,739件)
主な分析方法:重回帰分析


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株式会社 Campus for H 共同創業者 石川善樹 氏
予防医学研究者・医学博士。東京大学医学部を経て、米国ハーバード大学公衆衛生大学院修了。現在
は株式会社キャンサースキャンおよび株式会社 Campus for H の共同創業者。ビジネスパーソン対象の
講演や、雑誌、テレビへの出演も多数。NHK「NewsWEB」第 3 期ネットナビゲーター。著書に『友だちの
数で寿命はきまる』、『健康学習のすすめ〈理論編)』がある。

UTグループ株式会社について
UTグループは、1995年創業以来、無期雇用派遣事業を通じて、製造業を中心とする産業界における雇
用の流動化に対応する「雇用調整機能」を発揮するとともに、派遣で働く人々の「雇用の安定・キャリア形
成」を支援しています。UTグループは、「はたらく力で、イキイキをつくる。」というミッションのもと、「日本全
土に仕事をつくる」ことをビジョンとして掲げ、2021年3月期に技術職社員数29,000名、売上高1,450億円、
EBITDA100億円、営業利益82億円を実現し、人材業界における、日本を代表するリーダー企業を目指し
ています。
http://www.ut-g.co.jp/

■会社概要
会社名 UTグループ株式会社
所在地 東京都品川区東五反田一丁目11番15号 電波ビル6階
代表者 代表取締役社長 兼 CEO 若山 陽一
設立 2007年4月2日
資本金 686百万円
事業内容 製造・設計・開発・建設分野等の無期雇用派遣事業
URL www.ut-g.co.jp/

<本件に関するお問い合せ先>
UTグループ株式会社 社長室 広報担当:山田由理
電話:03-5447-1711(代) E-mail:press@ut-g.co.jp





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